真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

朝青龍と、沢尻エリカと、亀田一家と

[異常現象]
◎ちょっと異常じゃないかと感じることがある。報道は、特に最近の報道は、どうしてあんなにも、一斉に同一方向に雪崩を打って突き進むのだろうか。亀田兄への記者会見を見て、報道者の異様さを感じた。
[羊、馬、メダカ]
◎私は、その姿を見て、羊、馬、メダカ、などを思い浮かべてしまった。これらの動物は、一匹が突如動き出すと、すべてのものがその後をパニックに陥ったかのように、追いすがる。逃げることで生き延びようとする動物たちである。
[自民党の総理総裁を選ぶとき]
◎この現象は、自民党の総理総裁を選ぶときだってそうだった。麻生氏に決まりかけていたのに、鶴の一声で、一斉にドミノ倒しのごとく、福田氏支持に回っていった。それは本当に一瞬の展開であった。一晩寝たら、周りの景色が完全に入れ替わっていたかのごとくであった。
[勝ち馬に乗る]
◎これは一言で言えば、勝ち馬に乗る、ということだろう。風が吹いたらその風に乗り、大きな流れが生み出されれば、その流れに乗る。そこにはじっくり考えるという、前頭葉(特に前頭連合野)の働きが一切ない。
[パニック]
◎これは別の角度から言えば、寄らば大樹の陰であろう。勝ち馬に乗り、大樹の陰に憩うのは、とても楽であろう。しかし、群衆でごった返す集会所で、誰かが「火事だ」と叫ぶと、
雪崩を打ったように、みんなあわててパニックを起こし、誰か一人が動けばその後追いをする。
[弱い者が何人も圧死]
◎その結果、狭い出入り口で、誰もが我先に出ようとして、弱い者が何人も圧死する。このようなことが、事実発生して社会問題にもなった。
[朝青龍と、沢尻エリカと、亀田一家]
◎ここで、朝青龍と、沢尻エリカと、亀田一家の名前を挙げる。それらには、共通要素がある。極普通でないと言う共通項が。つまり、これは彼らは枠から大きくはみ出していると言うことである。
[特殊なパフォーマンスを売り]
◎特殊な才能、特殊なキャラクター、特殊なパフォーマンスを売りにしている人間に、極普通の枠に収まっておけと言うのは酷であろう。批判する前には、極普通でない部分をさんざん持ち上げておいて、あたかも賞賛するかのように報道しておいて、社会的枠からはみ出すと、一斉に袋だたきにする。胴上げをさんざんしておいて、いざとなったら一斉に手を引っ込めて、地面にたたき落とす光景を思い浮かべてしまう。
[炎上、祭り]
◎私は、思うのだが、ネットではこのような現象を、「炎上」とか、「祭り」と称する。このネット上で起こる炎上現象が、いまや報道現場でも頻発するようになった。
[叩いて良くなると思えない]
沢尻エリカや、亀田一家を叩いて、良くなるとは決して思えない。もちろん、亀田一家の反則行為は絶対許すべきではない。
[角を矯めて牛を殺す]
◎しかし、思うのだが、角を矯めて牛を殺すということわざがある。牛の角は曲がっているところにおもしろさがあり、自分の気持ちを投影できる余地がある。
[自分を投影・代理行為]
◎極普通の事柄や人物に、自分を投影(代理行為として見る)したりはしない。自分には出来ない部分を、してくれる人物は、テレビの漫画やドラマに見出して、ストレスなどを発散させる。
[相手を殺すことにしかならない]
◎相手を殺すことにしかならない行為は、やめるべきではないだろうか。建設的な方向を模索すべき時期ではないのだろうか。