真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

大連立は民主党にどんな影響を与えるか

[党首会談]
◎あっと驚く話題が飛び込んできた。2007/10/30と11/2と二日にわたって、自民党福田首相の呼びかけで、首相と民主党の小沢代表とが、国会内で党首会談を開いた。
[民主党にとって何のメリットもない]
◎何故、小沢氏は、党首会談を受けたのだろうか。安倍元首相からの党首会談はすげなく蹴ったというのに。今回首相から提示された大連立は、民主党にとって何のメリットもない所か、大いに害がある。自民党からアッパーカットを食らった感じである。
[自民党のしたたかさ]
◎それに引き替え、自民党福田首相にとっては、大連立の提案は、自分たちを大きく利する。福田首相恐るべし、自民党のしたたかさを思い知った一幕であった。
[国政を思う志を高々と宣伝]
◎この党首会談では、自民党にとって大きな風を呼び込んだ。それは、国民を国政を思う志を高々と宣伝できたからだ。例え、拒絶されようとも、自民党は、自分たちの党だけのことを考えずに、国の将来を憂いでいるという印象を強く国民に植え付けることに成功したからだ。
[民意に反する行為]
◎それに対して、民主党にとって、大連合は、政治の世界に二大政党体制をもたらせという参議院での民意に反する行為となる。絶対に受けるべきではない提案であった。民主党役員会が全員一致で蹴ったのは当然である。
[小沢代表は立ち去るべきだった]
◎それ故に、党首会談で、福田首相が大連合を提案したときに、小沢代表は、即座に机をバーンと叩いて、椅子を蹴って、怒りをあらわに、立ち去るべきであった。そうであるべきなのに、それを民主党にまで持ち帰ったというのは、小沢氏にもはや政治的勘が萎えてしまったのか。
[浦島太郎]
◎この件で、浦島太郎の物語を思い出してしまった。小沢氏は、あたかも、浦島太郎(小沢一郎)である。乙姫(福田首相)さんから竜宮城(党首会談)へ招待されて、そこで玉手箱(大連合)をもらって、それをわざわざ持ち帰った。
[一郎はひ弱なお爺さんに変身]
◎そして、陸(民主党)へ上がって、みんなの前で開いたかのごとくであった。その時に上がった煙(民主党役員会からの全員一致の拒否)を受けて、太郎(一郎)は、豪腕のやり手から、ひ弱なお爺さんに変身してしまった。
[求心力のなさが知れ渡った]
◎この件で、小沢代表の民主党内での求心力のなさが世間に知れ渡ってしまった。つまり、もはや昔のあの姿はどこにもなく、ひ弱なお爺さんに変わり果ててしまったかのごとくに映る。民主党には大きなダメージである。
[新しい政治体制の構築に全力を]
民主党小沢代表は、国民受けとスムーズな政治運営をねらう、目先の利益(大連合)に目をくらませられずに、時間はかかろうが、時代が要求する、新しい政治体制の構築に全力を傾けるべきではないのだろうか。
[二大政党体制は完成せず]
◎もし、あの大連立を民主党が受け入れていたならば、たぶん、二大政党体制は完成せずに、自民党対野党という過去からずっと引きずってきた構図が、これから先も延々と続く羽目になってしまうかもしれない。
[早く政権奪取を実現させたい焦りか]
◎小沢代表は、自分の政治生命はそんなに先は長くないという思いが強いのだろう。それ故に、自分の手で、一刻も早く政権奪取を実現させたいという強い思いを持っているのかもしれない。
[餌に危うく食いつきかけた]
◎その結果が、福田首相が投げた餌に危うく食いつきかけたという次第が、真実なのではないか。焦りは禁物である。民主党自民党に釣られるのが落ちである。民主党と、自民党では、目指す目標が違うのだ。大連合は、自民党の目標圏内である。