真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

時代のキーワード、透明性、公開性

[情報を隠す密室性]
◎前回、ブログ(人間は真実を知りたがる求める生き物)で、事実・情報を隠す密室性について述べた。
[国会は国民に向けて堂々と議論する場]
◎私は、そこで、大連立が秘密の花園で結ばれようとしてきたことを批判した。なぜ、国会という国民に向けて堂々と議論する討論の場がありながら、こそこそ隠れて手を結ぶ必要があるのか。
[民主党自民党より民主的]
◎大連立の拒否は、民主党では、代表を除けば、自民党よりも、民主的な考えを持っているからだろう。民主主義の大原則は、広く国民一般にも情報を流す、公開するということである。
[民主主義の浸透度]
◎民主主義の浸透度は、いかにさまざまなもの(情報・お金・物資・権利)が、国民一般の隅々にまで流れていっているかで判断できる。その反対は、一部特権階級にそれらが集中することである。
[自民党が官業に対して甘すぎる]
◎政官業の癒着、もたれ合いによる、不正、偽装、談合など、問題が噴出している根本が、自民党が、政官業に対して甘すぎるからである。もちろん甘いには訳があるのだが。
[民主党の大きな仕事]
◎それを追求して正してゆくのが、民主党の大きな仕事である。国民が民主党に託した仕事である。大連合はそれをうやむやにする可能性が大である。
[透明性公開性、今の時代のキーワード]
◎そういうわけで、今日は、密室性について更に考えてみた。民主主義推進が時代の要請であるから、それへの判断基準でもある、透明性、公開性が、今の時代のキーワードである。それを判定基準に社会や事件を見ていくと、時代が透けて見えてくる。
[政治とカネの問題]
◎まずは、「政治とカネ」の問題で、国中が揺れたことはまだ記憶に新しい。それが自民党に地獄を見せた。その結果が、お金の透明化、つまり、領収証公開の義務づけが話し合われることとなって表れた。
[警察内の取り調べ]
◎次に、例えば、密室で行われる、警察内の取り調べ。警察は、そういう面では、民主化がかなり遅れている領域である。それが自白の強要を許し、えん罪を生む。最近それが大きな話題となった。例えば、鹿児島の選挙違反事件の無罪判決。富山のえん罪事件。
[監視する制度]
◎その結果、警察の取り調べのあり方が大きな問題となった。警察庁は、それらを受けて、適正な取り調べが行われているかを確認するために、当事者の捜査部門以外が監視する制度を新しく導入する方針を打ち出し、今年中にも指針を作ることになった。
[モニターカメラや録音機]
◎取調室に、モニターカメラや録音機を持ち込むことが検討されている。外国にはそれを実行に移して透明性、公開性を高めている国もある。
[自白の強要が今問題]
◎犯罪者の権利が強く叫ばれ、それへの改善がかなり進んだ。逆にその結果、犯罪被害者が取り残された。それも最近徐々に改善され始めた。しかし、裁判にまで持ち込まれる前の捜査段階での警察内の取り調べが、特に自白の強要が、今問題になってきた。
[力の強い方が一方的に押しまくる]
◎密室にすると、どうしても、力の強い方が一方的に押しまくる可能性が高くなる。その後、それを正す、公にする方法がきわめて難しい。その結果、偽装や不正や談合などもあちこちで発生する。
[密室だからばれない]
◎やはりこれは、偽装・不正・談合は、密室だからばれないだろうということで行われているようである。亀田の一連の問題も判定の疑惑、反則(不正)が問題になった。それを防ぐ大きな手段が透明性、公開性であろう。
[内部告発で露見]
◎公的に制度化する透明性、公開性とは少し趣が違うが、内部告発という形で最近頻繁に露見し始めている。これもある意味透明性が少し高まってきたという証であろう。
[秘密を保てなくなった]
◎実際には、関係者の口を封じる、門外不出の掟だけではもはや秘密を保てなくなったということであろう。これは身内意識がだんだん希薄になってきたことの光と陰の現象である。
[競争入札随意契約]
◎役所で横行する、随意契約。これは競争入札をせずに、特定の企業と契約を結ぶことである。公正性、競争性、透明性を高めるためにも、税金の無駄遣いを少しでも減らすためにも、競争入札の割合をもっともっと高めるべきである。
[役所の情報隠し]
◎さらに、役所(官公庁)などの情報隠しも強いものがある。逆に隠されるべき個人情報の漏洩が後を絶たないが。最近では、厚生労働省のデータ隠し、防衛省の同じく情報隠し。これなどを考えると、日本の民主主義の浸透度はそんなに高く深くないなと実感させられる。
追記)
報道の自由を守る活動を続けている国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」は、毎年恒例の「2007年報道の自由度ランキング」を発表した。前年51位だった日本は37位に順位を上げた。