真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

時代は素人化と民主主義

[宮崎県東国原知事]
◎宮崎県東国原知事が、2007年1月21日に県知事選挙で当選以来、テレビに露出し続けている。最近は、徴兵制を賛美するかのような発言で物議を醸した。すぐさま、訂正して、徴農制と言い換えて事なきを得たようである。石原都知事と似てきたようにも思える。
[素人知事たち]
◎知事といえば、滋賀県嘉田由紀子知事、さらには、大阪府太田房江知事、浅野史郎宮城県知事、東京都石原慎太郎知事、田中康夫長野県知事、を思い出す。
[政治的に素人]
◎今回不出馬を表明した、大阪府太田房江知事や浅野史郎宮城県知事は官僚出身だから違うが、東国原知事、嘉田知事、石原知事、田中元知事に共通するのは、政治的には素人であったということである。
[素人と玄人との差は歴然]
◎昔は素人と玄人との差は歴然としていた。玄人とは、生まれつきの特別の才能を持った人間だと見なされていた。この理由は、誰でも習い事が出来る時代ではなかったからでもある。今はその気になりさえすれば、機会はどこにでも転がっている。
[垣根が取っ払われた]
◎玄人だけが棲むと思われていた政治の世界にも、先ほどあげた人々が活躍するようになった。昔は手順を踏んでゆかないと政治の世界には入れなかったからだろう。それが崩れて玄人と素人との間の垣根が取っ払われた。
[断絶ではなく階段で結ばれる]
◎素人と玄人とは、もはや断絶ではなく、階段で結ばれていることが分かった。一階と二階に分断されているのではなく、そこには以前にはこっそり裏に付けられていた階段が、今や堂々と表に一段一段上れる階段がある。
[連続するグラデーション]
◎あるいは、両者間はグラデーション(異なる2色の濃淡が滑らかに連続する変化)である。白と黒の峻別ではなく、その間には限りなく灰色が広がっている。白と黒の区別はなくなって、全てが灰色になってしまった感がある。
[記事を参考に]
◎以前に書いたブログ記事を参考にしていただければ幸いです。
「素人と玄人、プロとアマ」
「Web2.0とは何か」
[集合知]
Web2.0の最大の特徴は、集合知である。今までの教育は、トップダウン式に、知を上から下へと分け与えた。今の日本では依然としてその方式であるが。Web世界の主流は、個々人が知を持ち寄って、集合知を形成する。その典型が、オープンソースである。
[Youtubeは動画の海]
Youtubeもそうだといえる。今になってみれば、グーグルがYoutubeをあんなに高額(16億5000万ドル=約1800億円)で買収したのもうなずける。Youtubeは、動画の海である。そこから、あらゆるものを引き上げることが出来る。
[素人が撮影した動画]
◎私は、先日、「イルミネーション」という日本語で検索してみたら、何十もの日本のイルミネーション動画が網にかかった。それらのほとんどは素人が撮影した動画である。日本がただで草の根的に世界に向けて発信できる文化交流である。
[Youtubeは教材]
◎余談だが、私は、 Youtubeは教材としても使えるし、世界に向けて日本語の教材を放り込んで、無料の教科書としても使えると思っている。ネットにつながる環境ならば、誰でも、どこでも、日本語が学べる状況を日本は世界に向けてYoutubeの中に整備できる。
[無償でパソコンを配る計画]
◎発展途上の国の子供たちに、無償で、100ドルパソコンを配ろうという計画がある。そんな子供たちにとって、ネットは素晴らしい教師となるだろう。今や教育は国にとって無形の財産である、成長力である。それをネットが提供できる。
[素人が主役になる民主主義]
◎話を戻す。素人が主役になるのが、民主主義の大きな側面である。民主主義度を測るメルクマール(物事を判断する時に用いる指標、判断基準)といえよう。時代は、素人が主役になる民主主義の発展へと向かっている。
[本当の民主主義]
◎あらゆる分野にわたって、みんなで持ち寄って、体系を組織し、そしてその結集された力で、何かを成し遂げる。それが本当の民主主義だろう。その一つの証が、 滋賀県嘉田由紀子知事が掲げた、新幹線新駅の建設凍結の実現であろう。