真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

フラット化する世界とは何か

[2008年は「フラットな世界」を乗り切るための改革を]
◎実は、今回この題名で書こうと思ったのは、「2008年は「フラットな世界」を乗り切るための改革を」という、猪瀬直樹氏の「眼からウロコ」内の上記コラムを読んだからである。
[フラット化する世界]
◎「フラット化する世界」は、トーマス・フリードマンが書いた本の題名である。その翻訳版が、日本経済新聞社から2006年5月に出版された。
[思い付いたことを書いてみた]
◎残念ながら、氏のこのコラムを越え出る内容は書けそうにない(思うだに不遜である!!)が、思い付いたことを書いてみた。ご容赦を賜りたい。
[縦社会]
◎国というくくりがしっかりしていた頃の日本社会(明治から昭和にかけて100年弱)では、縦社会であった。縦社会とは、上から下へ、下から上へと、国の中で仕事、お金、もの、情報などが流れていた。
[国というくくりがゆるむ]
◎所が、交通・流通・通信手段の発達発展によって、今や、国というくくりがかなりゆるんでしまった。学研子会社は、地球儀に、台湾を台湾島(中国所属の島という意味で)と記してはばからなかった。
注)参考資料(from私のブログ)→「国というくくりが崩壊し始めている」
[国際分業の時代]
◎だから、今まで、縦に、上下に流れていたものが、横に、すなわち、国際間に流れるようにもなった。もちろん今まで通り縦にも流れているが。その結果、国際分業の時代に入った。
[地方も自立を]
◎それ故に、国という単位でものを考えていたのでは乗り遅れてしまう。同様に、地方も国から降りてくるものだけに頼っているのでは、衰退がますますひどくなるだろう。しかるに、地方は未だ旧態依然たる有様である。上を見て棚ぼたを期待するようでは時代遅れだ。
注)参考資料(from私のブログ)→
1)「道州制移行が現実味を帯びて来た」
2)「市町村合併から道州制へ」
参考資料→3)「アンバランスな地方自治」
[コピー専門会社に頼む]
◎極端な話をすれば、コピーを頼むのに、今まで同じ課の女子社員に頼んでいたのを、ベトナムのコピー専門会社に頼むということになる。
[整理した形で受け取る]
◎これはごく普通になりつつあるが、伝票整理は、中国の会計専門会社に、ファックス送信する。あるいは、生データをネットで送って、それを整理した形で、受け取る。
[中心業務のみをこなす]
◎そこの会社にとって、付加価値の低い仕事内容、単純な作業内容は、アウトソーシング(外部委託)する。自分たちは、付加価値の高い、能力・技術の要求される仕事(中心業務)のみをこなす。
[残る頂点部分を自分たちでこなす]
◎これは仕事内容自体がフラット化したわけではない。依然としてピラミッド型に、階層構造的に縦に積まれている。その内で、底辺部分と、中間部分が、アウトソーシングされて、残る頂点部分を自分たちでこなす。
[会社というくくりが解体]
◎今までは、このように切り分けられたもの(仕事内容)を、分社化し、子会社化して内部留保してきた。しかし、内部で仕事を流し合うという方式ではなくなってきた。これは、会社というくくりが解体してゆくことでもある。
[今までの概念が崩壊]
◎これは今までの概念が崩れてゆくことでもある。国という概念、会社という概念が崩れ去って、解体されて、新しいくくりが必要になっている時代である。