真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

グローバル化と国際化

[いまどきの売国奴]
【断 大月隆寛】いまどきの「売国奴」=From"MSN産経ニュース2008.1.25 03:07"に、


「地球」だの「グローバル」だの「国際化」だのといったもの言いには、まず眉(まゆ)につばをたっぷりつけてかかることがより一層、大切になりつつある季節です。
で締めくくっている。
[眉につばをつけて]
◎私は、そのまさに、「グローバル」だの「国際化」だのといったもの言いをしようとしているわけである。眉につばをたっぷりつけてお読み下さい。
[グローバル化と国際化の意味の違い]
◎先ずは、眉をひそめるような話から。お恥ずかしいことながら、「グローバル化」と「国際化」には意味に違いがあるとは知らなかった。あるコラムでその違いを知りなるほどと納得した。
[国際化とは]
◎まずは、国際化とは、国が世界へと出て行き、何かを展開することである。比喩的に言えば、家庭内で育った子供が、社会へ出かけて、そこで知識を身につけ、自立した行動がとれること(社会化)が、国にとっては国際化である。
[堂々と自己を主張]
◎つまり、個人にとっての社会化が、国にとっての国際化である。いまだ対等に居並ぶことが出来なかった状態から、諸国内で堂々と自己を主張できるようになった段階である。
[グローバル化とは]
◎それに対して、グローバル化は、国というくくりをほどいて、何かを展開することである。だから、国際化には、依然として国という単位がしっかり根付いている。それに対して、グローバル化では、国という境界線は完全に消し去られている。
[外国事情に明るく]
◎人間(日本人)でいえば、「国際化」とは、日本だけで生活せずに、海外へも頻繁に出かけて、外国の事情にも明るくなることであろう。
[世界市民地球市民]
◎それに対して、「グローバル化」は、日本人という縛りを完全に取り外して、自由に世界を飛び回ることである、つまり世界市民となってしまうことである。地球市民となってしまうことである。
[天動説から地動説へ発想転換]
◎これは、思想的には、天動説(地球が固定して他の星が回る)から地動説(地球も全ての星も回る)への発想の転換である。
[自分の固定点を持たない]
◎別な言い方をすれば、自分の固定点を持たないことである。しかし、勘違いしないでもらいたいのは、自分を持たない、自分を捨てるということではない。自分をも他人をも対等な目で眺めることである。
[松下(ナショナル)から世界のパナソニックへ]
◎例えば、最近話題になったが、松下が、日本の松下(ナショナル)から、世界のパナソニックへと変貌すると宣言した。
[日本はone of them]
◎これは、松下にとって、日本は、one of themの存在になったということである。日本から世界を見るのではなく、あたかも人工衛星から、世界を見下ろすように、眺めることである。あらゆる場所に根を下ろすことである。完全なる現地化を果たすことである。
[公平な目で見る]
◎あるいは、学級担任が、クラスの生徒を見渡すように、公平な目で見るということである。松下が、ベトナムに日本支社を置くというのではなく、ベトナムパナソニック工場を建設するということである。
[国際化の一歩先にグローバル化]
◎以前、松下が、地方に工場を建設したように。あたかも、世界が一つの庭になったようなものである。グローバル化には、そういう感覚を必要とする。国際化の一歩先には、グローバル化が待っている。
[先進的な企業、人々の感性]
◎そして、すでに、先進的な企業は、人々は、そういう感覚を持って世界を飛び歩いている。日本が、日本がという意識で動くのは時代遅れとなりつつある。