真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

節分の豆まきと税金のばらまき

[節分でにぎやかに豆まき]
◎二月三日は節分で、各地(神社や寺)でにぎやかに豆まきが行われた。楽しそうに豆をまく芸能人などを、どこのテレビ局もこれでもかというほどに放送していた。
[国が地方に税金をばらまく]
◎自分でもいやな性格だと感じながらも、私は、それらの豆まきを見ながら、国が地方にばらまく税金を思い浮かべた。
[国と地方の関係は]
◎どう考えても、国と地方の関係は、上から豆をまく芸能人と、それを下で仰ぎ見ながら受け取ろうとする参拝者との関係と同じだなと思えてしまう。それが実際の姿だろう。
[ばらまきが好きな国民性]
◎日本人は、どこまでもばらまきが好きなのだろう。民主党自民党の後についてせっせせっとと田んぼに税金を蒔いてゆくそうである。
[使い道まで指定した交付金]
◎中央集権的な態度で国は、吸い上げた税金を地方自治体にばらまく。しかも、使い道まで指定して。地方が本当に使いたい方向へは国は首を縦に振らない。
[御上にすがって生き延びる]
◎その結果、税金の受け手である、楯突くことの出来ない自治体は、ひたすら御上のいうがままに、すがって生き延びようとする。この構図がいかにも痛々しい。
関連記事→(from東京新聞)「全市町村の要望」冬柴国交相が撤回 暫定税率問題答弁
[その場限りの日和見的な政策]
◎活性化を図るための集中的投資が行えず、中途半端なその場限りの日和見的な政策に終始することになる。
関連記事→(from日経BP社)なぜ道路を作りたがるか
[補助金行政が停滞をもたらす]
◎このような適材適所が通用しない補助金行政は、停滞を至るところでもたらしいている。
[企業の新陳代謝を遅らせる]
◎若返りを図らない、経営努力をしない、成長力のない企業までも存続させる結果、企業の新陳代謝を遅らせている。
[政府は票田に税金をまく]
◎このような中小企業を存続させるために、膨大な税金が使われている。その一方で、逆に若い芽を持つベンチャーを育てようという方向には進まない。政府はあくまで票が見込める場所にしか、税金をまかない。
[新鮮な空気を吸う努力をしない]
◎人間でいえば、垢をこすり落として、常に皮膚に新鮮な空気を呼吸させる努力をしないということだろう。腎不全、血液を浄化する肝臓機能障害を患っているかのようだ。
[補助金はマイナスをゼロに戻す]
補助金によって、マイナスをゼロに戻す努力が大きく計られているが、ゼロをプラスに引き上げる政策は本当に貧弱である。成長発展のためには、そちらに重点を置かねばならない。
[自転車操業に税金が吸い取られる]
◎マイナスの穴埋め重視の結果、税金を生み出す存在が増えないばかりか、いつまでも、自転車操業をする場所に税金が吸い取られてゆくばかりとなる。
[農業の集約大規模化は進まない]
◎農家に対する、マイナスをゼロに戻す補助金は、収益性の低い小規模な農家の離農を妨げている。そのために、農業の集約大規模化はなかなか進まない。
参考資料1→(私のブログ)「農業の株式会社化」
参考資料2→(私のブログ)「契約栽培、日本農業の一つの方向性」
[補助金を当てにし自助努力を放棄]
◎このように、地方自治体、中小企業、農家は、補助金を当てにして、自ら新しい道を切り開くという自助努力を放棄し、考える力を喪失してしまっている。ゆっくり衰退する道をとぼとぼ歩むだけである。
[企業大学研究所誘致に集中投資]
◎やはり地方活性化のために必要なのは、核となる企業、大学、研究所などの誘致のために集中投資をすべきなのではないか。小さくちぎってばらまくよりも、大きくどかんと投入すべきだろう。
参考資料→(私のブログ)「大学が基幹機能の役割を担う時代」