真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

ブルーレイディスクは順風満帆の船出となるのだろうか

[事業を終息させる]
◎2008/2/19、東芝西田厚聡社長は、「苦渋の決断だが、事業を終息させる」と、記者会見で「HD DVD」の撤退を発表した。
[規格二分が高画質DVDの普及を妨げた]
◎次世代DVD の規格が二つに分かれていたことで、高画質DVDの普及を妨げていたと、業界では感じていたようだ。
[急転直下解決]
◎2002年から6年近くに及ぶ規格争いを続けたが、ここに来て急転直下解決を見た。私は、この件から関ヶ原の戦いを思い浮かべる。この戦いでは、小早川秀秋の寝返りに端を発して勝敗が一気に決した。
[勝ち目がないと判断]
◎それと同じように、協力関係を築いた米映画大手のワーナーブラザースが離反したことが決定打となり、「これでは勝ち目がないと判断した」と、胸の内を吐露する西田社長。
[ベータマックス対VHSのビデオ規格戦争]
◎思い返せば、以前に、ベータマックス対VHSのビデオ(テープ)規格戦争があり、その時には、ソニーが敗戦投手となった。
[世代交代で次々に容量アップ]
◎今回は勝ち投手になれたソニー松下電器産業が担ぐ、ブルーレイディスク(大きさ直径12cm)は、CD(約650〜700MB)やDVD(4.7GB )とも共通である。つまり、世代交代のように、次から次へと容量がアップしてきた。
参考資料→「ブルーレイディスク」(from wikipedia)
[DVDの5倍以上の記録容量]
◎次世代DVD(ブルーレイディスク)は、波長の短いレーザーを用いることで現行のDVD(4.7GB)の数倍(DVDの5倍以上の記録容量、1層式ディスクでは25GB、2層ではさらに倍の50GB)の情報を記録できる。
参考資料→(from Wikipedia)「DVD」
[順風満帆の船出か]
◎だが果たして、 これによって、ブルーレイディスクは、順風満帆の船出となるのだろうか。
参考資料→「ブルーレイに未来はあるのか 新作ソフトはDVDの1割という現実」(2009/11/15)from" J-CASTニュース"
[いくつもの不安]
◎不安はいくつもある。先ず一つ目は、現在、ブルーレイディスク(BD)は、1層式ディスクの場合は25GB=1000円、2層50GB=3000円もする。たぶん値下がりは期待できるであろうが。
[2079円で借り放題]
TSUTAYAなら、定額制度では、2079円で借り放題ある。常識的には、4〜5枚止まりであろうが。例え、月三枚借りても、一枚に付き700円弱である。この違いは大きい。少々手続きが面倒ではあるが。空ディスクを買うより、録画ディスクを借りる方が安い。
参考資料→(Webサイト)「TSUTAYA」
[機器は最低でも10万円]
◎更に二つ目として、ブルーレイディスクでは、録画タイプ機器は、最低でも10万円前後はする。これは現世代DVD(4.7GB)タイプ録画再生機が5万円台が中心なのに対して余りにも高すぎる。
[強敵はハードディスク]
◎さらなる強敵は、ハードディスク(HD)である。HD ならば、1テラ(1000G)バイトが5万円ほどである。25GB(=1000円)のブルーレイディスクの40枚分(=40作品分)が収まる。録画容量として不足はない。
[長時間録画が可能な大容量ハードディスク]
◎このように、長時間録画が可能な大容量のハードディスク(1デラバイト)も普及している。なお、ブルーレイディスク(25GB)で、地上デジタル放送なら3時間強の録画が出来る。映画一作分ほどである。
[動画コンテンツを有料配信]
◎さらには、アクトビラが、「インターネットのブロードバンド接続を利用して、対応するデジタルテレビ向けに情報コンテンツや動画コンテンツを有料配信(525円など)するポータルサービス」(from Wikipedia) を始めている。
参考資料→(Webサイト)「アクトビラ」
[ビデオレンタルサービス]
◎あるいは、日本ではまだだが、アップルでは、iTunes Storeを通じて、ビデオレンタルサービス(500円ほど)を開始した。 これによってパソコンでダウンロードして、映画を楽しむことが出来る。
[選択の幅が大きい]
◎上記で述べたように、ブルーレイディスクの強敵は、単に「HD DVD」だけではないと知るべきだろう。だが、我々視聴する側は選択の幅が大きいだけありがたい。