真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

自民党に押されっぱなしの民主党が盛り返してきた

[民主党が盛り返してきた]
◎さすが老獪な自民党に押されっぱなしの民主党が、このところ盛り返してきた。元気が戻ってきた。民主党小沢一郎代表がすでに「倒閣モード」に入っている(from産経新聞)ともいわれている。また、国会対応を巡る強気の姿勢を鮮明にしている。
参考資料→共同通信世論調査


政党別支持率は、自民党が31.6%で前回調査からほぼ横ばいだったのに対し民主党は22.7%で3.5ポイント下がった。
[早期解散もあり得る]
◎小沢氏は、次期衆議院選挙の時期に言及して、「ひょっとしたらひょっとする。何が起きるか分からない。風を受けられるようにちゃんと準備しておけ」と早期解散もあり得ると見ている。
[年金問題の再燃]
◎逆風から順風の風を受けて、一本目の旗がひらめいたのは、年金問題の再燃。民主党は、年金記録の未解明データが2千万件を超えたことを受けて、年金問題が再燃するきっかけとして、国会で厳しく追及する構えだ。
[日銀総裁人事]
◎二本目の旗がひらめいたのは、日銀総裁人事である。それが期限前になっても難航している。武藤敏郎副総裁案が参院で不同意となった。政府自民党は、期限で追いつめたら何とかなると、民主党を甘く見ていた節がある。
[民主党はたじろぐことなく政府案を蹴った]
◎所が民主党はたじろぐことなく、政府案を蹴った。これを受けて、政府は、代わる新たな総裁候補を国会に提示する。自民党は、民主党幹部に対し、福井俊彦総裁と武藤副総裁の続投を事前に非公式に打診した。
[もう完全に民主党のペース]
◎しかし、民主党幹部はこの人事案をも拒否した。政府自民党は、もう完全に民主党のペースに落ち込んでいる。勢いが違う。その勢いを逆転するのは至難の業であろう。もしかして、また裏技を突然出してくるのだろうか。
参考資料→「財務省OBを拒否することで得られる2つの成果」(from日経のコラム、田中 秀征=福山大学教授)
[自民党財務省(官僚)の意向を汲む]
◎「日銀総裁財務省にとって、天下りというより「天上り」だと言ってよい」と 田中秀征氏は、コラム(参考資料)内で述べておられる。つまり、自民党は、財務省(官僚)の意向を汲んで、武藤副総裁を新日銀総裁に強力に推し薦めた。
[官僚の天下り阻止]
◎それを民主党がせき止めたということは、官僚の天下り(日銀の場合は天上り)を阻止したということである。これは立派に論理が立つ。民主党が強く出て来るはずだ。理論の裏付けがある場合は強い。
[年度内成立が厳しい]
◎もう一つ(三つ目)の旗とは、政府自民党が固守している、ガソリンにかかる暫定税率の維持を盛った租税特別措置法改正案の年度内成立が厳しくなった。道路財源の一般財源化は世論の後ろ盾がある。

共同通信世論調査によると「延長しない方がよい」は60%を超え、道路特定財源一般財源化すべきだとの回答も60%近くに上った。
[法案の修正に着手]
◎それを受けて、政府は、道路関連法案の修正に着手した。暫定税率分の道路財源を一般財源化するほか、10年間の暫定税率期間を短縮する案を見せて、民主党に協議入りを呼びかける。
[自民党との対決姿勢を鮮明に]
◎3 月末の暫定税率の期限切れを狙う民主党は、政府自民党との対決姿勢を鮮明にしてきている。
[民主党が勝利を収めそうだ]
産経新聞はその状況に対して、こう予測する。

揮発油(ガソリン)税の暫定税率をめぐる与野党攻防は、民主党が勝利を収めそうだ。民主党の思惑通りに4月1日午前0時からガソリンが1リットルあたり25.1円下がる「4月パニック」の到来はカウントダウンに入った。民主党の勝利を確実にしたのは、2月末の平成20年度予算案の衆院通過をめぐる攻防の最中、ひそかに埋め込んだ「時限爆弾」とも言える法案だ。
[揮発油税暫定税率が廃止]
◎この(日切れ法案の対案として参院に提出した)時限爆弾法案の信管を抜けずに、時間切れで爆発(可決)すれば、日切れ法案は事実上無効となる。つまり、揮発油税暫定税率が廃止になる可能性が極めて高くなった。
[小沢代表が表舞台で大見得を切れるか]
◎ということで、完全に政府自民党ペースにはまり込んでいた、民主党だったが、ここに来て一気に挽回したの感ありである。民主党小沢一郎代表が表舞台で大見得を切る場面があるのだろうか。
参考資料→「金融危機下の政局を冷静に読むと、 新たな対立軸が見えてくる|政局LIVEアナリティクス」=From"上久保誠人|ダイヤモンド・オンライン"