真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

ろばをかついだ親子の二の舞になるな

[日銀総裁人事案への不同意]
民主党は、役員会を開いて、政府が国会に提示した、田波耕治国際協力銀行総裁(元財務事務次官)を日銀総裁に起用する人事案への不同意を決めた。「財政と金融の分離」という観点から、そういう方針に決めた。
[そこまで財務省に握られているのか]
◎「田波総裁候補に対しては、民主党は不同意であります。残念ながらそうするを得ない。そこまで財務省に握られてしまっているのかなということが残念でなりません」と、民主党鳩山幹事長は述べる。
[共産党社民党も反対]
◎田波氏には、共産党社民党もともに反対するが、今回は国民新党は賛成の方針を出す。
[田波氏同意の理由はみつからない]
◎「武藤氏を不同意にして田波氏を同意する理由は全くみつからない」と、民主党鳩山由紀夫幹事長はいう。金融経験の少ない大蔵(財務)事務次官経験者であることを理由にあげる。
[二度目の不同意]
◎これは、前回の武藤敏郎日銀副総裁(元財務事務次官)の昇格案への不同意に続いて、二度目の不同意である。
[福井俊彦日銀総裁の続投案]
◎しかし、実際には、非公式に、福井俊彦日銀総裁の任期切れ後も継続続投案を内密に民主党に打診している。
[それをも民主党は蹴る]
◎それをも民主党は蹴っている。この案は、武藤日銀副総裁の昇格を再度持ち出すための伏線と見られた。与党としては、武藤日銀副総裁を温存しておきたいようだ。
[大蔵省財務省だけで駄目はおかしい]
◎そのように蹴られっぱなしの福田康夫首相は、「大蔵省、財務省というだけで駄目だというのもおかしな話だ。分離論を言う方の気持ちが分からない」と、不満をもらす。
[日本の国際的信用面でマイナス]
◎また、日銀の、総司令官たる総裁が空席となる事態は、「嘆かわしく、日本の国際的信用の面でもマイナス」との声が上がるが、重なる不同意にも株価はそれらしき反応はしない。つまり、経済的には、ほとんど影響がないというシグナルとも解せる。
[副総裁が総裁代行]
日銀総裁の座が全く空席になるというわけではない。空席を回避するために、すでに同意されている、白川氏か西村氏のどちらかの副総裁が、福井現総裁によって、総裁代行に指名される。
[民主党の意見に同意]
◎こういうことに全く疎い私としては、「財政と金融の分離という観点から同意しない」という民主党の意見に、そうだなと同意できる。
[福田首相にも同意]
◎また、福田首相のいう、「大蔵省、財務省というだけで駄目だというのもおかしな話だ」との意見にも、それもそうだなと同意できる。
[財界意見にも同意]
◎財界からの、「嘆かわしい、日本の国際的信用の面でもマイナスとの声」にも、そうかもしれないか、と否定は出来ない。
[ろばをかついだ親子]
◎おいおい、おまえは一体どう考えているんだと、おしかりを受けそうだ。それに対して、私は、イソップ寓話の中にある、「ろばをかついだ親子」を思い出す。
参考資料→「ろばをかついだ親子」
[自分の考えをもたない人は哀れ]
◎その物語は、「他人の言うことに振り回され、自分の考えをもたない人は哀れ」である。という内容を表している。
[それぞれ一理ある]
◎とはいえ、それぞれの意見には、それぞれ一理あるなと、納得できる。そして、残念ながら、私には、その内でどれがいちばん優先度が高いのかの判断はつかない。
[民主党は真っ直ぐに突き進め]
◎ということで、私が言いたいのは、民主党は、回りのさまざまな発言に振り回されて、もたもた、うろうろ、ぐたぐた、すべきではなく、民主党は自分たちの考えを真っ直ぐに突き進んでいくべきだ。ということである。
[ぶれない姿勢は評価できる]
◎回りの意見に振り回されて、ころころ態度を変える姿は、得るものは何もなく、ただ失うだけに過ぎない態度だということである。さらに、そのような態度は誰からも信頼されなくなる。故に、今のぶれない姿勢は評価できる。
参考資料→(私のブログ)「自民党に押されっぱなしの民主党が盛り返してきた」