真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

小沢民主党代表の政治力と政策内容

[党代表選への出馬]
民主党小沢一郎代表は最近「党代表選への出馬」を表明した。党内は、小沢代表のガキ大将的、悪く言えば、暴君的仕打ちが怖くて、代表選への立候補者が名乗り出ない。
[無投票3選は確実]
◎次期政権を奪取できれば、ポストが待っているというのに、小沢代表のご機嫌をすこねれば、それがフイになるかも知れない。そういう思惑の結果、無投票3選は確実な情勢だ。



「それでも小沢氏3選決定? 揺れる民主党 その内部事情」(from日経BP社)で、田原総一朗氏は無投票3選の4つの理由を上げる。
1つは、総選挙が近いから
2つ目は、代表選に金がかかる、ということがある
3つ目は、代表選で小沢さんとの違いを明確にして、それがマスコミであれこれ言われると、民主党にとって総選挙で不利になると考えたから
4つ目は、小沢さんに対する恐怖心

[民主党をまとめる求心力]
◎逆にそのような事情が、バラバラの寄せ木細工的民主党を一つにまとめる求心力ともなっているのだが。
[政治力を持った人物]
◎たぶん、民主党内に小沢代表以上に政治(人々や人心をまとめ上げる)力を持った人物がいないのだろう。だから、幹部連中は小沢代表を必要以上に持ち上げ、太鼓持ちかとまがうほどの対応ぶりである。
[政策能力には疑問符]
◎確かに、政治力がある小沢代表ではあるが、彼の政策能力には疑問符が付く。単に目先の政局を作り出すためだけに、政府与党に反対しているように見える。
[目的は政権奪取]
◎先の大連立騒ぎにしても、今の政局作りへの奮進努力にしても、その目的は収れんする。ただ一つ、政権奪取であると感じる。
[政治ゲームに没頭]
◎また、選挙では当選するためだけに、住民受けする政策を並べているようにも見受ける。その当たりは、自民党の手法と何ら変わりがない。多数を取るためなら手段を選ばずである。あたかも、政治ゲームに没頭している少年であるかのようである。
[政策を掲げて代表選をしない]
◎今回でも、次期政権を担おうという政党が、政策を掲げて代表選をしないというのは如何にも不自然である。我々国民は民主党の基本政策を知りたいし、日本をどこへ向けて進ませたいのかをあらためて提示して欲しい。
[参院議員三名が離党届]
◎そういう点で本当にがっかりであった。そんな折、あたかも、時を計ったかのように、突然、民主党の元郵政相の渡辺秀央大江康弘姫井由美子参院議員三名が離党届を提出した。
[5人で新党を結成]
◎その後、無所属の荒井広幸松下新平参院議員を加えた計5人で、新党を結成するという。その党名は「改革クラブ」であるらしい。
[小沢代表の党運営への不満]
◎新党結成の理由として、「小沢代表の党運営への不満」をあげた。具体的には、民主党を「政局優先で国民のためになっていない」と批判した。小沢代表を見ていると、その理由は頷ける。
[政府与党寄り]
◎その新党は「福田政権に是々非々の立場で臨む」方針だそうだ。でも、現実的には、政府与党寄りの立ち位置を取るらしい。あわよくば、キャスティングボート(casting vote)を握ろうという腹であろうか。
[鳥なき里のコウモリ]
◎悪いいい方だが、イソップ物語の「コウモリ」を思い浮かべてしまう。鳥の国と獣の国が大戦争をしたときに、コウモリ(日和見主義者)だけは両方の陣営に対して、「ボクはキミたちの仲間だから」といって、勝った方に付こうと考えた。
[野党は依然として過半数を確保]
◎とは言っても、実際には、参院(定数242)での野党は、依然として過半数を確保しているから、与野党のねじれはそのまま続く。
[公明党もコウモリに変身]
◎しかし、あの公明党も、いつコウモリに変身するかもしれない。もうすでに、政府与党に対しては、半身の構えを取り始めているではないか。
[合従連衡]
◎たぶん、総選挙後には、党単位や個人単位で、合従連衡(がっしょうれんこう)の、国会の中で、玉入れ合戦が繰り広げられる前哨戦というところだろうか。
[渡辺・大江氏らの行動を非難]
◎一方、当事者側の民主党では、鳩山由紀夫幹事長が、「民主党支持者の票で当選したのに大変な背信行為だ。離党するなら議員辞職すべきだ」と渡辺・大江氏らの行動を非難した。正論である。赤玉で勝ったというのに、今は白ですと宣言する軽さ。
[党方針に反して賛成]
◎先ほど、突然といったが、実際には、渡辺・大江氏は先の通常国会で、道路整備費財源特例法改正案を参院本会議で採決するに当たり、党方針に反して賛成票を投じた。
[造反する2人]
◎また、渡辺博史氏(一橋大教授)を日銀副総裁に起用する案に対しても、民主党の方針に逆らって賛成した。このような造反するケースが2人には目立っていた。だから、民主党にとってもいずれはという気持ちはあっただろう。
[大きなうねりが始まる]
橋本大二郎、前高知県知事も、次衆議院総選挙に出馬予定である。もうすでに、民主党と話し合いを済ませている。もう半年後には衆議院総選挙に突入している可能性もかなりある。大きなうねりが始まろうとしている。