真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

復興支援活動中の伊藤和也さんを拉致後殺害

[何故懸命に活動する彼が殺されたか]
武装グループに拉致後殺害された伊藤和也さんの無邪気に微笑む写真を見て、胸が熱くなった。何故アフガンのために懸命に活動する彼がアフガン人に殺されねばならなかったのだろうか。
[報道記事を数十ほど読んだ]
◎それを知りたくて報道記事を数十ほど読んだ。以降の内容のほとんどはそこからの受け売りである。特に引用元を示さなかったが、感謝、感謝。
[農業を通じての復興を目指した]
アフガニスタン東部で武装グループに拉致され、遺体で見つかった日本人の伊藤和也さん(31)は、農業を通じての復興を目指し、活動を続けてきた。
[物静かで温かな子]
◎反対する両親を説き伏せての海外渡航だった。中学時代の彼については、「本当に穏やかで物静かで温かな子だった。怒っているところは見たことがなかった」とのこと。写真を見ても本当に温厚な好青年である。
[民間活動団体(NGO)職員として支援活動]
◎県立農林短期大学校園芸科卒後の彼は、民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」職員として支援活動をしてきた。
[日本人も9名活動]
◎東部ダラエヌールの診療所と試験農場では、伊藤さんを含む日本人4人、かんがい用水路建設が進むジャララバードでは日本人5人が活動しているという。
[強い本人の意思で行った]
◎「アフガンが危険な場所というのも知った上で、強い本人の意思で行った。家族で特に話したことはないが、聞けばきっと『心配しないで』と答えたのではないか。現地の人の助けになりたいという使命感のようなものを感じた」とお父さん。
[好かれて住民に完全に溶け込む]
◎伊藤君は現地の人たちに好かれ、住民に完全に溶け込んでいた。現地の生活に溶け込み信頼を得ることで、安全を確保をするという考え方であった。
[治安悪化を印象付けるため]
◎身柄を拘束された、彼を殺害した実行犯2人は、捜査当局の調べに「アフガンの治安悪化を印象付けて、外国人を追い出したかった」と供述。
[外国人がアフガンを出るまで殺し続ける]
アフガニスタンイスラム原理主義勢力・反政府武装勢力タリバンのムジャヒド報道官は、遺体発見後に、「日本人を殺害した。すべての外国人がアフガンを出るまで殺し続ける」と述べた。
[住民に西洋文化を植え付ける]
◎その報道官は、「このNGOが住民の役に立っていたことは知っている。だが、住民に西洋文化を植え付けようとするスパイだ」と主張。「日本のように部隊を駐留していない国の援助団体でも、われわれは殺害する」と宣言。
[タリバンの勢力回復で治安悪化]
◎旧支配勢力タリバンの勢力回復で、治安悪化が著しいが、日本の援助関係者がアフガンで殺害されたのは初めて。
[対日感情の良さに支えられて活動]
◎これまでは、アフガンの人たちの対日感情の良さに支えられて活動を続けてきた。「ペシャワール会は現地に根付き、タリバンとも一定の信頼関係を築いている」と外務省幹部も評価。
[対日感情の悪化]
◎同会は、「アフガンの治安悪化と対日感情の悪化に対する認識が甘かった。以前なら考えられない事件」だという。
[日本自衛隊の動きと関係]
◎その原因として、インド洋上での給油活動やアフガン派遣する日本自衛隊の動きと関係があるのではないかと指摘。
[活動する人々の安全が脅かされる]
◎同会代表の中村哲医師は、自衛隊がアフガンに行けば、反日感情に火が付き、アフガンで活動する私たちの安全が脅かされると、日本に帰国するたびにアフガンへの非武装支援の重要性を繰り返してきた。
[タリバンアルカイダの掃討]
◎所が、米国主導の多国籍軍は、アフガン復興よりもタリバンや国際テロ組織アルカイダの掃討に主目的を置く。
[全土が無政府状態化]
◎アフガンは危機的な状況で、全土が無政府状態化しているとの認識から、今年四月、治安悪化のため、ジャララバードにいた日本人約二十人の半分を帰国させた。残りの日本人も年内に帰国させる予定で、伊藤さんもその中に入っていた。
[生活はタリバン政権時代よりも悪化]
◎住民は、生活はタリバン政権時代よりも悪化したと感じている。国際機関などによる復興支援活動も進まず、住民の生活が改善されないことが、治安悪化の大きな原因と見られる。
[兵士に給与を支払うタリバンに参加]
◎仕事のない男たちは、兵士に一定の給与を支払うタリバンに参加し、生活保障を受けている。そういう理由から、住民の生活改善が実現しなければ、アフガン社会の安定は困難であろう。
[悪循環]
◎これは悪循環である。復興支援が進まずに、住民の生活は益々困窮する。結果、タリバンへの志願兵として、反政府活動につく。結果、益々治安の悪化が増大する。
[トップダウン式かボトムアップ式か]
◎米国主導の多国籍軍がするトップダウン式に、上からタリバンや国際テロ組織を叩くか、NGOがするボトムアップ式の地道な活動で生活向上のために復興支援をするか。