真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

空気を読むことはいいことなのか

[空気を読めない]
◎「KY」が流行した。女子学生が生み出した言葉だという。それは、「空気を読めない」または「空気を読めない人」の略語として、2007年から使われ出したそうだ。安倍前首相に対して使用されたことで一般化したという印象を受けた。
[好まれ重宝される]
◎空気が読める俳優が、テレビバラエティで、好まれ重宝される。場を白けさせて、楽しさが霧散するのはよくないだろう。特に、番組をつくる側にとっては。
[空気を読むことに専念してしまう]
◎空気を読むことはもちろん大切だろうけれども、かといって、空気を読むことに専念してしまうのも、「人としてどうなのか」、とも考えさせられる。
[回りの空気に融け込む]
◎「空気を読む奴、読めぬ奴、そして空気をつくる奴」。このように並べると、「空気を読む」とは、単に読むだけではなく、回りの空気に同調する、融け込むことを目指しているとも読める。
[空気に従うことをよしとする]
◎つまり、回りの空気に従うことをよしとする、旨とする。つまり、同調することで自らを処してゆく。「そこにはあなた自身がいるのですか」と問いかけたくなる。
[村八分]
◎日本人は、農耕民族で、群れて生きることを余儀なくされてきた。村八分という言葉が強く突き刺さる。農村では、村八分された人は、死人に等しい存在に成り果てるのだろう。田畑に水を引くことが出来なければ、死活問題であった。
[無視は精神への強烈な暴力]
◎いじめでも、シカト、無視は強烈ないじめ手段である。精神への強烈な暴力である。大人でもつらいが、友達とのつながりが命ともいえる小学校高学年から、中学にかけての無視は、心が引き裂かれるほどの苦しみ、悲しみ、つらさである。
追記)思春期は、家庭中心から、友達中心に移行する時代である。その友達、仲間から無視されることは、大人が想像する以上に辛い悲しい出来事である。
[融け込むことを強く意識]
◎そのような状況を体験はしなくても、ほぼみな知っているから、どうしても、同調する、融け込むことを強く意識してしまうのだろう。
[組織外に対して無慈悲]
◎その結果、日本人は一人ひとりは善良で思いやりがあるのに、国家・軍隊・組織に融け込んでしまうと、ロボット化して、組織外に対して無慈悲にもなれる。そういう悲しい過去を私たちは背負っている。
[集団へ責任を全て委譲]
◎かくて、個人主体から、集団主体へと相転移した場合、つまり、自己責任から、集団へ責任を全て委譲(放り上げ)したときの、一人一人の行動は大きく様変わりする。「旅の恥はかき捨て」とあいなる。
[バカと天才は紙一重]
◎話は変わるが、「バカと天才は紙一重」(fromYahoo!知恵袋)という言葉がある。
[一般からはずれている]
◎一般人の感覚からは大きくずれているという点で、バカと天才は同じである。ということを紙一重で表している。
[成果から判断]
◎しかし、一重の差ではあっても、そこに違いが存在する。両者から出された成果(結果)に対して、周囲の一般人が好意的に高く評価すれば、それは「天才」と見なされる。その逆(価値が低いとの評価)ならは、「バカ」と呼ばれる。
[空気を読む奴は一般人]
◎これを、「空気を読む奴、読めぬ奴、そして空気をつくる奴」に当てはめると、 空気を読む奴は、一般人だろう。 読めぬ奴は、「バカ」であろうし、空気をつくる奴は、「天才」と見ることが出来る。
[鶏頭となるも牛尾となるなかれ]
◎話を再度変えるが、「鶏頭となるも牛尾となるなかれ」ということわざがある。 私には、空気を読む奴は、牛尾指向と見えてしまう。そして、 天才は、空気を読めぬ奴かつくる奴から、生まれ出るのは確かだろう。
[新鮮な空気をその場に流し入れる気概]
◎空気を読めるだけではなく、新しい新鮮な空気をその場に流し入れる気概を持っていて欲しい。
それが例え鶏頭と見なされようとも。空気を読めることをもって、よしとせず、空気を作りかえるをもってよしとして欲しいものである。