真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

シーシュポスの神話、結果よりも経過

[3分で身につく実践講座]
「齋藤孝の「3分間」アカデミー」(from日経Bpnet)(齋藤孝教授が語る、たった3分で身につく実践講座)を読んで、良かったと思ったので、提灯持ちをしたくなった。
[齋藤 孝]
◎齋藤 孝氏は、東京大学法学部卒業後、東京大学大学院教育学研究科博士課程等を経て現職を勤めておられる有能の士である。
[右っぽい人だと偏見]
◎実を言えば、私は、彼が好きになれなかった。というのは、氏のコラムを過去に読んだことがある。そこで道徳などという言葉が出て来るので、右っぽい人だと偏見していた。
[考えが変わった]
◎しかし、今回「シーシュポスの神話」という言葉に惹かれて、彼のコラム(上記内の記事)を読んだ結果、私の考えが変わった。
[氏の提灯持ち]
◎というよりも、考えが改まった。私の誤解であったようだ。それで今日は氏の提灯持ちを買って出た次第である。
[シーシュポスの神話]
◎私が掲げた題名の「シーシュポスの神話」に関する氏の説明。


神はシーシュポスに、岩を山の頂上まで運び上げるという刑罰を与える。しかも、この刑罰は一度ではすまない。ようやく頂上にたどり着くと、岩は麓まで転がり落ちていく。この意味のない作業を、延々と繰り返さなければならないのである。これより非生産的なことはないだろう。ふつうの人間なら絶望してしまう状況だ。
[絶望的状況の乗り越え]
◎その絶望的状況を乗り越え、克服した理由を、氏はこのように説明。

岩を運び上げたという結果ではなく、一歩一歩運び上げるというプロセスに幸福を見出していく。
参考資料→(私のブログ)「あなたは受け入れるか、闘うか」
参考資料→(私のブログ)「失敗とは何か」
参考資料→(私のブログ)「あなたは社会に益する側か、害する側か」
[フランクルを思い出す]
◎私は、氏の説明から、「ヴィクトール・エミール・フランクル」(from Wikipedia)を思い出した。
[ロゴセラピーの創始者]
◎彼、フランクルは、「ロゴセラピー」(from Wikipedia)の創始者である。
[人生の意味を見出す]
◎その ロゴセラピーとは、(from Wikipedia)

人の主要な関心事は快楽を探すことでも苦痛を軽減することでもなく、「人生の意味を見出すこと」であるとする。人生の意味を見出している人間は苦しみにも耐えることができる。
[幸福は結果得られる副産物]
フランクルは、幸福は追い求めるものではなく、何かをした結果得られる副産物だという。
[ウェブ時代 5つの定理]
◎話題を転じる。梅田望夫氏が、「ウェブ時代 5つの定理」という著書の要約(「ウェブ時代 5つの定理」(fromMSN産経)内で、アップル創業者兼最高経営責任者、スティーブ・ジョブズの言葉を自分なりの言葉に言い換える。

自分たちの努力で未来を「より良き場所」にしよう。そしてその進展に寄与する大事を成し遂げれば、経済的にも信じられない成功を伴ってよい。

[目標に邁進する中で結果としての経済的成功]
◎信じられない経済的成功を目指す(目的)のではなく、未来を「より良き場所」にするという目標に邁進する中で、結果として、「経済的成功」が得られても良いとする。
[結果が出せなかったつらさをさする]
◎というような、成功をした人々が、結果よりも経過を強調する語り、を私が引用しながら、人生60年間で、何ら結果が出せなかったつらさをさする今日この頃である。
[経過を強調する人々は結果を出している]
◎しかしながら、経過を強調する人々はみな結果を出していますよね、私を除いて。