真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

聖火(リレー)は誰のものなのだろうか

[打ち上げ花火的イベント]
聖火リレーは、本来は、「楽しく華やかにオリンピックをする」という打ち上げ花火的イベントであろう。オリンピック気分の高揚が一つのねらいであろう。
[疑問に思ったこと]
◎しかし、今回のオリンピック聖火リレーが各国を廻る様子を見ていて、とても疑問に思ったことがある。
[聖火(リレー)は、誰のものなのだろうか]
◎それは、「聖火(リレー)は、誰のものなのだろうか」であった。皆さんは誰のものだとお考えになりますか。そもそも誰のものという疑問が湧くこと自体がおかしなことなのですが。
[聖火リレーは中国のものか]
◎そういう疑問が湧いたのは、聖火リレーは中国のもの(主催国のもの)と考えているからではないかと感じたからである。もし中国のものだったら、中国人が、聖火をもって、世界各国を廻ればいいのではないかと考えた。
[国民が聖火をリレーする]
◎ところが、各国では、その国民が聖火をリレーする。日本では、日本人が聖火を掲げて走る。フランスではフランス人が。そして、それは中国も認めている。
[オリンピックは世界中みんなのもの]
◎これは、オリンピックは、世界中みんなのもの、世界中の各国が集い会って支え合うものという意思表示であろう。主催国は、ただ開催場所を提供するという役割、無事役割を果たすという義務はあるだろうが。
[聖火は自国の権威を掲げて見せて廻る手段]
◎しかし、中国は、あたかも聖火は自国の権威を掲げて見せて廻るかのごとく考えているのではと感じてしまった。あの物々しい警戒ぶりを見せつけられれば。中国の実力を見せつける機会と捉えていると思えてしまう。余りにも気負いすぎているのでは。
[中国は外国を信じていない]
◎また、外国へ乗り込んでの物々しい警戒ぶりは、中国が、外国を真には信じていないことの表れではないだろうか。外国にまでずかずかと乗り込んで、自分たちしか護る者がいないかのような対応ぶりである。
[聖火への対応はその国の意思表示]
◎聖火が消されれば、中国の権威が傷つけられるかの如くに思っているのではと思えてしまう。聖火が消されれば、それはその国の意思表示である。守り切るか否かも含めて。
[それぞれの国が参加意志を掲げる象徴]
◎聖火がさまざまな国を回る目的は、それぞれの国が参加意志を掲げることを象徴しているのだろう。だから、聖火への対応は、それぞれの国のオリンピックへの対応を表している。
[中国側警備の日本による排除は良識的対応]
◎そういう点で、中国側の余りにも不似合いなジャージ姿の警備を日本が排除したのは、良識ある対応だった。とはいえ、あの厳重な警備体制は、聖火リレーを国民不在の単んなるセレモニーとしてしまったが。
[主体性のある行動]
◎そうであっても、それは、日本国内のことは、日本自身で取り仕切るという意思表示であった。これこそ主体性のある行動である。今回はきちんとした対応がとれたのはうれしい限りである。
[見苦しい、大挙して聖火リレーを声援する中国人]
◎さらには、不似合いなジャージ姿の警備よりも、見苦しいと感じたのは、中国人が大挙して、聖火リレーを声援している姿である。
[聖火リレーの本来の意義からは異様]
聖火リレーを盛り上げ、成功裏に導くためであろうが、これも、聖火リレーの本来の意義からは異様な光景にしか映らない。その国の国民の声援が、参加への意思表示であるし、支えるという意思表示であるわけなのだから。
[中国のなりふり構わぬ強引さには不快感]
◎「チベット問題」にしろ、「今回の聖火リレーへの中国人による大挙しての声援」にしろ、中国のなりふり構わぬ強引さには不快感が強く湧き上がる。それ以外にも、今まで日本に対する中国の強引さにはいらだちを覚えてきた。
[目的のためなら手段は選ばない横暴な態度]
◎これほどの激しい妨害、抗議活動は、中国が示す「目的のためなら手段は選ばない」という横暴な態度に、今回世界中が不快感をあらわにした結果ではないのだろうか。これを中国は教訓にして欲しいものである。