真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

企業や社会や個人は「集合知」によって変わってゆく

[Enterprise 2.0]
「【Web 2.0 Expo】「ユーザーの知恵で企業を変えるのがEnterprise 2.0」とO'Reilly氏」(from日経BP社)という記事を読んで、素晴らしいとうなってしまった。
その記事内から少しずつ引用する。


Web 2.0の原動力である「集合知」の適用対象が,ネットだけでなく広く社会全体に広がっている。

集合知」がWebを変えたように,今後は企業や社会を「集合知」によって変えていくべきである−−と主張した。

「ユーザーから寄せられたデータを使って,ユーザーが利用するサービスをリアルタイムに変化させているかどうかだ」とO'Reilly氏はいう。

「ソフトウエアが単体のデバイスで動く時代は終わった。デバイスクラウドに接続して,ソフトウエアを使う時代になった」とO'Reilly氏は語る。
[Webの中だけの集合知]
◎記事内の言葉を受け売りしながら話を進める。最初は、「集合知」はWebの中だけ(典型例;Wikipedia)に限られていた。それが、実社会にもはい出してきて、企業や社会をも変えていく時代に入っている。
[コメントも読む]
◎私は、ネット上の記事を読むと、そこにコメントが寄せられていれば、できる限り、それも読むことにしている。
[品物へのレビューを読む]
◎あるいは、ネットで品物を買うときには、品物へのレビュー(感想評価など)を読む。これはとても参考になる、売り手と商品について。
[個人が発する情報やデータがフィードバックされる]
◎このような、個人個人が発する情報やデータが、企業や社会に「集合知」として、送り出される。つまり、フィードバックされる。
[企業や社会がリアルタイムに変化]
◎その受けた「集合知」(情報やデータ)を元にして、企業や社会が、行動や反応をリアルタイムに変化させてゆく時代になりつつある。
[ページ内容に応じて表示する広告]
◎「goo」サイトでは、すごい数のランキングを表示している。これも「集合知」である。あるいは、グーグルのAdsenseも、ブログやWebページの内容に応じて、表示する広告内容を変える。
[集合知」が無視し得ない環境状況]
◎「集合知」が、個人や企業や社会を取り巻く、無視し得ない「環境状況」になりつつあるということである。「集合知」と、個人企業社会が互いにフィードバックし合い、循環(キャッチボール)を形成して、ともに変化してゆく。
[全ての集合知を流し込むクラウド]
◎パソコンやケータイは、同じクラウド(ネット情報アーカイブ)に接続して、そこに全ての「集合知」(情報やデータ)を流し込む時代になりつつある。
参考資料→「クラウド・コンピューティング」(from Wikipedia)
ネットワーク(特にインターネット)という「雲=クラウド」の向こう側に、サービスを提供するサーバなどがあるが、ユーザーからはもはやサーバの場所も台数も構成も認識できず、単にサービスを受け取っているようなイメージ
[受け皿を持つか否かが成長の鍵]
◎つまり、これからの企業にとって、「集合知」(情報やデータ)を流し込んでもらう受け皿になれるかどうかが、これから先、生き残り、成長の鍵ともいえる。
[ネットは情報という血液が流れる身体]
◎「集合知」の泉に太いパイプを差し込んでいるか否かが企業の命運を決める。「集合知」を得られなければ、鎖国・幽閉と同じで、情報という血液が流れない身体と同じになる。この比喩で行けば、ネットは、情報を受け入れ送り出す巨大心臓である。
[中心にいるのがグーグル]
◎そして、その中心(心臓部)にいるのがグーグルである。その後に、ヤフーやアマゾンなどが位置する。個人の(活動)履歴が膨大なデータとして、蓄積され、それが企業活動に反映される。
[マイクロソフトはその面で遅れる]
マイクロソフトがヤフーを是が非でもほしがる背景にはそれがある。マイクロソフトはそういう面ではとても遅れている。
[ケータイに組み込むアンドロイド]
◎また、グーグルがケータイに組み込むソフト「アンドロイド」を世に送り込む理由もそこにある。そこから日々膨大なデータがグーグル内に、チャリンチャリンと音をさせながら、流れ込んでゆく。
[集合知に即した動きをしないと選挙に勝てない]
◎政治の世界でも、「集合知」(世論)に即した動きをしないと、選挙に勝てなくなる時代がそこまで来ている。すでにアメリカがそうであるように、ネット(実世界)の外に対してはもちろん、ネット内においての活動をも本格化しなければならない時期がもうすぐ到来する。
[テレビ世論を背景に動く知事]
◎まだ日本では、中央では、旧来型の政治家が幅を利かせているが、地方では、すでに、世論(現在の所テレビ経由)を背景に動く政治家(知事)が、宮城県に、大阪府に誕生した。新しいタイプの政治家像であろう。
[テレビと同時にネットを介しても動く政治家]
◎彼らはまだまだテレビを介して動いているが、これから先になれば、テレビと同時に、ネットを介しても動く政治家も早晩誕生するだろう。