真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

お茶碗壊すのと、家庭団らんを壊すのとどちらが大きな被害ですか

[家庭にあって欲しいもの]
◎私が、家庭にあって欲しいと望むものは、子ども、母親、父親、家庭団らんである。もちろん、全てが揃わない家庭も多いであろうが。私は、それを満たすように心がけてきた。
[家庭の事情に合わせるべき]
◎とはいっても、固定観念だけはゴメンこうむりたい。民主主義の現代である。役割分担は必要だとしても、個々の家庭の事情に合わせるべきだろう。
[家庭が果たす役割は消えない]
◎そうはいっても、家庭が果たす役割が消えたわけではない。誰か(家庭内の誰かとは限定しないし人間だとも規定しない)が担わなければならない。
[固定観念だけはゴメンこうむりたい]
◎母親役は、母親が担わなければならないわけではない。それと同じように、父親役も、男でなければならないとはしない。子どもも自分の子どもや人間でなければならない分けではないだろう。現に、老夫婦の家庭では、ペットが子どもの役割を引き受けている場合が多い。
[知育(頭)、徳育(心)、体育(身体)]
◎家庭が果たすべき役割は、養育機能(身体に向けて)、教育機能(頭に向けて)、癒し機能(心に向けて)であろう。昔はそれを、知育(頭)、徳育(心)、体育(身体)と言い表した。
[叱りつける親]
◎子どもが、何か失敗をすると、叱りつける親が多い。しつけをすることは必要だが、それは、教育機能(頭に向けて)に限定すべきだろう。
[親の感情の爆発]
◎勘違いしている親が多いが、叱りつけはしつけではなく、親の感情の爆発でしかない。それをしつけというならば、それは親の未熟さを表している。
[癒し機能が吹き飛ぶ]
◎叱りつけると、癒し機能が吹き飛んでしまう。つまり、子どもの心が萎縮して、親から離れてしまう。そうなれば、肝心の教育機能すら成立しなくなってしまう。その結果、教育機能(しつけなど)麻痺に陥っている家庭も多い。
[ともに過ごす時間]
◎家庭団らんとは、家族が一ヶ所に集まって、楽しい雰囲気で、ともに過ごす時間である。しかし、親を嫌う子どもは親から身体的にも、心理的にも離れてしまう。
[専業主婦が一手に引き受けた]
◎昭和時代は、モーレツ社員で、父親不在の結果、専業主婦が、 養育、教育、癒しを一手に引き受けなければならなかった。
[主婦(妻)にはすごいストレス]
◎その重圧と、父親(夫)不在の寂しさと、一人でしつける難しさと、過重労働とで、主婦(妻)にはすごいストレスが溜まっていった。
[心理的ホームレス]
◎結果、少しのストレスがイライラを誘発して、子どもの些細なミスをも過大に叱りつけることとなる。結果、癒し機能を担う母親も不在となる。子どもには落ち着ける場所がなくなってしまう。心理的ホームレスになってしまう。そのような子どもは往々にして、学校でも居場所を失いがちである。
参考資料→(私のブログ)「空白の恐怖」
[家庭で得られない癒し]
◎それが、子どもを、親から、家庭から、学校から遠ざける。子どもは、家庭で得られない、学校で得られない癒しを、ものや、友達や、繁華街から得ようとする。
参考資料→(私のブログ)「母の愛」
参考資料→「愛と成長」
参考資料→「虐待と愛情と基本的信頼感」
[家庭(家族・親)への怒りを根に持つ]
◎そのような子どもの心には、家庭(家族・親)や学校への怒りを根に持つので、明るく楽しくの心が表面には出てこない。
[非行へと向かわせる]
◎その結果、その心が、それと呼応する子どもや、遊びや、非行へと向かわせる。あるいは内にこもって家庭内暴力に走る。あるいは逆にいじめの対象になる。それを呼び戻せるのは、親の愛である。あるいは、大人(大きく受け止める寛容)の愛である。
[暖かく抱き留める機能]
◎これらを考えると、家庭に強く求められるのは、癒し(暖かく抱き留める)機能であろう。現代では、家庭に求められる最大の機能は、この癒し機能と思える。
[担うのがテレビ]
◎今やそれを担うのがテレビとなってしまった。あるいは、癒しグッズである。あるいは、甘いスイーツである。
[母親(妻)自身も癒しを求める]
◎しかし、これを担うものがあっても、人がいない。家庭では、母親(妻)自身も癒しを求めているのだから、外に向けて。あるいは、もの(アルコール、衝動買い、過食など)に向けて。
[家庭が壊れた]
◎このようにして、家庭が壊れたことが、頑張りの拒否(刹那主義、無目的など)や、不登校や、ニートや、低年齢者による殺人(親や友人など)や重大犯罪の多発となって現れているように思える。
[癒し機能の再構築]
◎家庭に、この癒し機能の再構築を期待したい、望みたい。日本は、ものの時代を卒業して、心の時代に入っているが、崩壊した家庭団らんのユーターンを望みたい。