真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

日本救援隊ありがとうは、中国の素直な気持ちだろうか

[四川省地震]
◎中国四川省地震からもう10日が過ぎた。いつもどこでもそうであるが、日を追うごとに被災者の数が増す。特に、すさまじい死者の数である。
[援助隊の医療チーム]
◎日本の、救助チームの後を受けて、日本の国際緊急援助隊の医療チームも被災地で活動を開始した。
[留学生ら国旗で歓迎]
◎その中で、「日本の救助チームが成田に到着、留学生ら国旗で歓迎」(from読売新聞)に次のような記事内容が載った。

約30人の在日中国人や中国人留学生らが出迎え、日本と中国の国旗と「日本救援隊ありがとう!!」と書かれたカードを掲げながら隊員らの健闘をたたえた。
悪条件の中で献身的な活動を続けた隊員らの姿は中国メディアで連日大きく取り上げられ、日中友好のシンボルのように扱われた。
[聖火リレーの時とは大違い]
◎日本に対する中国側の扱いが、聖火リレーの時とは大違いである。当たり前といえば、それまでなのだろうが。
[反発で斬り返せば騒ぎがあおられる]
聖火リレーの時では、中国への反発に対して、中国が怒りに似た反発で斬り返せば、騒ぎが更にいっそうあおられるだけでしかなかった。その結果が中国への怒りを倍増させたようにも思える。
[友好ムードを盛り上げる]
◎それへの反省もあったのだろう。今回は友好ムードを盛り上げる、盛り立てるという態度に出たようである、意識的に。国旗を振るという行為は相変わらずであるが。
[友情の証としての行動]
◎日本としては、国家として行動したというよりも、国を超えた、人間として苦しみを取り除く、友情の証としての行動であるから、私には国旗は必要ないと思えるのだが。
[国家中心の発想から抜けられない]
◎中国では、何かにつけて、国家(中心)という発想から抜けられないのだろう。発展途上の国々にとってそれが自然の発露なのだろう。
[同じ道を歩む先輩後輩]
◎たぶん、日本も発展途上時代には、外国からはそういう目でずいぶんと見られてきたのかもしれない。とすれば、同じ道を歩む先輩後輩の仲だともいえる。
[日本へのあのような態度]
◎そうなれば、私のこのような嫌みな見方に対して、自分自身に不愉快になる。がやはり、それは中国にも責任の一端はあろう、日本へのあのような態度を見せつけられてきたのだから。
[ごり押ししてしまえ]
◎例えば、日本海での油田問題、餃子事件、聖火リレーでの横暴な態度などなど。日本としては、大人の態度を示してきたつもりであるが、中国は日本が弱腰だから、ごり押ししてしまえという、対等の付き合いを無視する態度に出たのだろう。
[友好ムードを素直に受け取れない]
◎そのようなさまざまな事情から、今回の友好ムードを、私は素直には受け取れない。どうしても「演出、やらせ」を感じてしまう。彼らの自然な感情からの発露ではなく、内外へ向けた受けをねらった演出と見てしまう。テレビがいつもいつもやっているような。
[演出、やらせ]
◎私は、テレビでもそのような「演出、やらせ」を感じ取ったら、すぐさまチャンネルを切り替える。その時には、ざらざらした砂を、心にこすり付けられたかのような、毛虫が背中をはったような感触を味わう。
参考資料→「本物?ニセモノ? 真実味ある“やらせ”が広がる」(from日経BP社)
参考資料→(私のブログ記事)「やらしいやらせのはびこり」
[自然な天然なナイーブな振る舞い]
◎日本人は、「演出、やらせ」よりも、自然な天然なナイーブな振る舞いに、癒しを、心地よさを感じる時代に入っている。
[ナイーブな振る舞いを演出]
◎しかし、テレビはそれを逆手にとって、自然な天然なナイーブな振る舞いをも「演出やらせ」ようとする。それをも感じて不愉快さが倍増する。自然さをも演出やらせするのかと。
[思春期(発展途上)の若者]
◎まだまだ、中国は自分たちがどう映るかが、とても気になる時期にさしかかっているのだろう。思春期(発展途上)の若者たちがそうであるように。
[大きな教訓を得た]
◎そういう意味では、チベット抑圧問題、聖火リレー問題、四川大地震被害、などと、大きな犠牲を払ったが、中国にとって、それらから大きな教訓を得たし、大きな課題を抱え込んだ。
[克服をアジア諸国に伝える]
◎日本にとっては、日本が経験したさまざまな困難や試練と、それへの乗り越え・克服を、アジア諸国に伝えるという仕事が生まれたようにも思える。というよりも、ようやく私にそれが見えたといえる。
[経験を伝える伝道師]
◎先輩として、先達として、自分たちの経験を伝える伝道師としての仕事が、日本に課せられた使命ではないだろうか。
[銃ではなく知恵をもって世界貢献]
◎銃を持ってずかずかと外国へ上がり込むのではなく、知恵をもって世界をリードする国として、世界貢献に向けた新しい展開を期待したい。