真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

後期高齢者医療制度で本当に考えねばならないことは

参考資料→[後期高齢者医療制度] ブログ村キーワード
[後期高齢者医療制度]
「後期高齢者医療制度」(fromWikipedia)が、今大きな話題を集めている。私も今年60歳になるので、人ごとではない、でも人ごとですが。
[老人医療]
◎まず少し知識の整理をしたい。老人医療受給対象者(75歳以上)の患者負担は原則定率1割負担です。
[現役者は定率3割負担]
◎それに対して、現役者は定率3割負担です。少し説明すると、小泉内閣が、医療制度改革関連法案を国会で可決させて、サラリーマンの医療費負担を2割から3割へ引上げた。
[追加的な保険料負担がない]
◎この面では優遇されている。また、老人医療では家族等の被用者保険の被扶養者であった場合に追加的な保険料負担がなかった。
[現役者から見れば優遇]
◎これも、現役者から見れば、優遇されていた(過去形)。しかし、高齢者(65歳以上?)が現役(就職して)で収入を得るのはとても困難な時代にあるから、これらの優遇も一理あるように思える。
[被保険者ごとに保険料が課せられる]
◎ところが、今年から始まった悪名高い、後期高齢者医療制度では、被扶養者への追加的保険料負担免除がなくなり、被保険者ごとに保険料が課せられるようになった。
[収入からして被扶養者の立場]
◎今まで、ほとんどの高齢者は、特に後期高齢者(75歳以上)は、収入からして被扶養者の立場であった。そのために、保険料を負担しなくてもよかった。
[収入にかかわらず保険料が課せられる]
◎それが、法改正されたために、収入にかかわらず(例外があるので実際はかかわるのだが)保険料が課せられることとなった。高齢者からの大きな最大の不満はここにある。
[高齢者への不満を感じた私の経験]
◎しかし、ここで、高齢者への不満を感じさせられた私の経験をお話ししたい。その時に感じたのは、ただ高齢者や病院への不満だけであったが。
[思い切って個人病院へ行った]
◎ある冬の日、それほど大した病気ではなかった(風邪をこじらせた状態)が、なかなか回復しないので、思い切って個人(中規模程度の)病院(といっても、数人の医者が勤めていたが)へ行った。
[私の順番は二時間後]
◎窓口で受け付け(診察券がなかったので)をしてもらったのは、開院時間(9:00)を少し回っていた。しかし、私の番はなかなか回ってこない。イライラして待ち続けた。私の順番が来たのは、二時間後だった。
[定期的来院者(高齢者)のサロン]
◎嘘だろうと思った。というのは、私より早く来ていたのは、二〜三人ほどであったから。しかし、後で理由は分かった。そこは、定期的来院者(高齢者)のサロンになっていたのだ。
[お茶会を開き数時間を過ごす]
◎つまり、来院者は、そこでおしゃべりを楽しみ、互いにそこでゲーム(囲碁将棋など)を楽しみ、お茶会を開き、数時間を過ごすのだった。もちろん、医者や看護師も時にその仲間に入りながら。
[当番制]
◎更に驚いたことに、当番制で、 定期的来院者の診察券が、数十人分束にして開院前に放り込まれるのだった。次の日にも私は診察を受けに来たので、それを目撃した。診察券受付箱には、輪ゴムで止めた分厚い券束が放り込まれていた。
[日参する顧客は大事]
◎病院側も、ほぼ日参してくれる顧客は大事にせねばならないのだろう。私のように、数年に一回ほどの客は頭数には入らないのだろう。それも分かる。厚労省には喜ばれるが、病院には疎まれるタイプである。
[病院が高齢者のサロン化]
◎このように、病院が高齢者のサロン化している所がかなりあるように聞いている。それ故に、「今日は風邪を引いたから病院へは行けないわ」という冗談がまことしやかに流布している。
[安くて長時間集える場所が不足]
◎今になれば、私には、病院にも、高齢者にも腹は立たない。要するに、高齢者が安くて長時間集える場所が不足していることが原因なのだろうから。元気な高齢者が病院で長時間過ごす図式は惨めですらある。
[デイケアセンターはサロンとはほど遠い]
デイケアセンターがあるだろうと思われようが、頻繁には利用できない。また、自分たちの思うようには、自由には過ごせない。自分たちのサロンとはほど遠い。
[生き甲斐を提供する仕組み]
◎高齢者に、活き活きと過ごせる場所の提供や、生き甲斐を提供する仕組みが確立されていないことが、病院の高齢者によるサロン化を招いているのではないか。生き甲斐があれば、病気になっている暇がないかも。
[さまざまな高齢者問題の解決の道]
◎特に、都会には、高齢者が必要とされる機会が本当に少ない。社会制度の中に、高齢者に生き甲斐を提供する仕組みをきちんと組み込む政策を早急に建てていって欲しいものである。これがさまざまな高齢者問題の解決の道であろう。