真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

自分の人生へ他人からピリオドを打って欲しい

[相手は誰でもよかった]
◎最近、「相手は誰でもよかった」の無差別殺人が多発している。秋葉原の刺殺事件に触発されたのだろうか。
[八王子殺傷事件]
◎2008/7/22、「八王子殺傷:現場近くで包丁購入「誰でもよかった」」という「相手は誰でもよかった」の刺殺事件がまた起きた。
[むしゃくしゃしてやった]
◎その事件の(犯人)菅野容疑者は淡々と、「仕事がうまくいかず、人を殺そうと思い包丁を買った。むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」と供述する。
参考資料→(私のブログ)「先が見えない閉塞感、行き場のないエネルギー」
参考資料→(私のブログ)「秋葉原殺傷犯人は「見た人に犯行を止めてほしかった」と供述」
参考資料→(私のブログ)「秋葉原の無差別殺傷事件で思ったこと、感じたこと」
[容疑者は33歳]
◎東京都八王子市の京王八王子駅ビル9階の書店で女性2人が殺傷された事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された菅野昭一容疑者は33歳である。
[依存心から抜け出せていない]
◎これらの事件を見て感じるのは、依存心から抜け出せていないなという感触である。その様子は、おもちゃ屋の前で「あれ買って」とひっくり返ったカメのように駄々をこねる幼児のように。精神的幼児とも見える。
[アフリカ象が錯乱してする騒動]
◎もちろん、身体的には大人なので、刃物で人を刺殺するというすさまじい内容だが。ネズミが錯乱してする騒動と、アフリカ象が錯乱してする騒動とは雲泥の差があるように。
[自立心を確立]
◎幼児から大人になるとは、自立心(自分で選択し自分で実行する意欲)を確立することである。
[自分の人生に自分でピリオドを打たない]
◎自分の人生の筋書きを自分で書かないし、自分の人生に自分でピリオドを打たないで、警察などに強制的にピリオドを打ってもらいたいと願う。婉曲的な遠回りの自殺願望であろう。
[人を殺せば、自分は殺してもらえる]
◎他人を殺せば、できれば複数人(一人では可能性が極めて低い)を殺せば、自分は殺してもらえる。そう社会は教える。
[一審判決の死刑を受諾]
大阪教育大学附属池田小学校に侵入し児童8名を殺害した宅間守。彼は、弁護団が控訴したけれども、本人が控訴を取り下げ、死刑判決が確定した。(注)もう死刑は執行された)。一審判決の死刑を受諾したことを考えると、早く死にたいと思っていたと感じられる。
[中3女生徒が父親を刺殺]
◎少し前(2008/7/19)に、埼玉県川口市で、私立中学3年の女生徒(15歳)が父親を刺殺した事件。この場合は、もちろん依存心から抜け出ていないが、それでもまだ年齢を考えると、当然自立心を確立しているべきと要求するのは酷だろう。
[反抗心からの犯行]
◎彼女の場合は、反抗心(自立心の模索)からの犯行ではないかと感じる。彼女の場合、まだ家庭中心で生活していたから、対象者は父親となった。
[反抗心が自立心確立の原動力]
◎実は、反抗心が自立心を確立させる原動力である。自立心の獲得は相撲の稽古のようなものである。
[反抗心をぶつける相手]
◎自分より強い相手。例えば、父親、母親、教師、警察官などなどが、反抗心をぶつける相手であろう。
[反抗心をぶつける相手がいない]
◎相手と取り組む内に、相手から技を盗む。つまり、大人としての対処方法を学ぶ。今、若者たちは、このような反抗心をぶつけて自立心を学ぶ相手がいない。その結果、いつまでたっても、自立心が確立されてゆかない。
[社会による教育力の低下]
◎これはいってみれば、社会による教育力の低下である。若者は何をするか分からない。何を考えているか分からない。などと相手にされず、無視するかのように受け流される(スルーされる)。
[正面から受けて立つ覚悟が必要]
◎相手の反抗心は、押し潰さず、受け流さず、正面から受けて立つ覚悟が必要である。これが自立心確立への教育である。