真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

すべては権力闘争から起こっている

[Winnyの使用]
◎もうずいぶんと昔の話になってしまったが、一頃Winny(ファイル交換ソフト)の使用に関して社会問題化した。
参考資料→(私のブログ)「革命は悪なのか」
参考資料→(私のブログ)「”Winny”開発者の有罪判決に思う」
[使用者が悪を行う]
Winny自体は中立であり、悪を行っているのではない。それを使用(利用)する者が悪を行っているのである。これは承認されている。では何が問題なのだろうか。
[包丁は善悪を離れている]
Winnyの社会問題化の折によく出された引き合いが、「包丁」であった。これはWinny賛成派からであるが。包丁自体は、善悪を離れている。それを料理に使用するか、殺人に使用するかは、その利用者次第である。
[社会的承認フィルター]
◎私は、その件に関して、その発明(包丁やWinny)が個人を離れた地点から、社会的(世論的)承認というフィルターを通過させるべきだと述べた。
[社会的要請を拒否すれば]
◎気になったのが、Winny発明者が社会からの介入をどれだけ許可するかである。これは自分の発明だからと社会からの要請を拒否するならば、社会的承認フィルター通過を拒否したことになる。
[車をなくせ世論はない]
◎別の例でいえば、車はとても有用でなしには生活が考えられない。だが、いまだに日本だけでも毎年5000人以上が亡くなっている。しかし、だからといって、車をなくせという世論はわき起こってこない。
[事故防止策の要請]
◎これはすでに社会的承認フィルターを通過したからである。といっても、無条件の承認ではないはずである。さまざまな事故防止策が要請されている。それを拒否すれば、さまざまな規制がかけられてゆくだろう。
[車が社会の手にゆだねられた]
◎これは、車が社会の手にゆだねられたという意味でもある。車の製造者が社会の制御下に服したという意味でもある。
[鉄砲の使用所持は日本で禁止]
◎別の例、銃器では、鉄砲の使用はおろか所持すら日本では禁止されている。もちろん、全面的にはないが。これは社会的承認フィルターを通過できなかったということである。
[有害サイトフィルタリング機能]
◎さらにまた別の例をあげれば、最近問題になっている、有害サイトフィルタリング機能は、青少年に有害サイトを表示させない働きをする。これに対しては、反対意見も多いし、大きい。
[視点の取り方の違い]
◎今まであげた例だけでいえば、安全安心を大きく優先させるか、(個人の)自由や発展という視点を重要視するかの、視点の取り方(安全安定志向と変化発展志向)の違いから来るものだろう。
[権力闘争]
◎大きなテーマだが、科学は中立だからという理由で、原子爆弾や武器などの開発を進めるのは、ある意味、権力闘争である。権力闘争とは、科学と社会との間での。
[どちらが上位に位置するか]
◎何を闘っているかといえば、どちらが上位に位置するかという権力の座を争う戦いである。別の表現をすれば、知識は誰のためのものかという考えの違い。
[純粋・中立な科学?]
◎科学は、世俗を超えているという。世俗は、科学といえども社会への貢献を最優先すべきなのではないかという。科学は世俗へ奉仕すべきだという世俗派と、科学には対象者や特定の目的はない、知識追求が唯一の目的だとする純粋・中立だとする科学者。
[報道と一般視聴者]
◎これと同じことが、報道と一般視聴者(世俗)との間でも繰り広げられている。報道の方が上に立つ(報道は世論をリードする責務がある)べきではないか。いや、 一般視聴者の方が上に立つ(視聴者が報道の歪みをけん制する)べきだと。
[永遠に解けない問題]
◎極地の氷はどんどん溶け始めているが、これは永遠に解けない問題であろう。私自身はどちらとも考えを決めかねている。皆さんはどんな考えをお持ちですか。
[互いにけん制し合いながら共に発展]
◎無難な回答例は、科学(報道)と世俗(視聴者)が互いにけん制し合いながらも、それぞれの考え・意見を受け入れて、共に発展する方向を目指すというものだろうか。でも、これでは回答はしたが解答にはなっていないような気もしなくはない。



「ブログ通信簿サービス」で、私のブログを通信簿してもらいました。