真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

グルジアとロシアとの軍事衝突

[グルジアとロシアの軍事衝突]
北京オリンピックの最中に、グルジア共和国軍が(自国の領土だと主張する)南オセチア自治州へ軍事的侵攻した。それを、ロシア軍が阻止するという形での軍事衝突(ロシア軍による南オセチアグルジア軍事侵攻)が勃発した。
[ロシアにとって目の上のたんこぶ]
グルジア自体は以前旧ソ連から独立した。その後ロシアとは一定の距離を保ち、逆に欧米とは関係強化を打ち出していた。だからロシアにとっては、目の上のたんこぶ的存在であった。
[脱ロシア路線へと舵を取る]
◎単にグルジアだけでなく、ウクライナモルドヴァバルト三国も脱ロシア路線へと舵を取っている。という事情もある。
[EUアメリカとロシアとの衝突]
◎だから、今回のロシア・グルジア軍事衝突は、大きく(高い視点から)見れば、ヨーロッパ(EU)+アメリカ側と、ロシア側との衝突だとも解釈できる。米ロ冷戦の再演とも見える。
[代理戦争]
◎つまり、ある意味で、これは代理戦争ともいえる。「米+EU 」側を背後に控える「グルジア」と、ロシア側に立つ「南オセチア」と。南オセチアがロシア側に立つので、ロシアにとっては正義の戦争と強気になれる。
[海面へと浮上したEU]
◎私はEUについては、海底に沈んでいた幽霊船が水しぶきとともに海面へと浮上してきた映画の一シーンを思い出してしまう。
[過去の文明かと感じていたヨーロッパ]
◎戦後どんどん浮沈し続けたヨーロッパは、もはや二度と浮かび上がってこない「過去の文明」かと感じていた。それが連合という巨人となって帰って来た。
[どんどん存在感を増す]
◎それがこの数年一大勢力としてどんどん存在感を増してきている。日本やアメリカをもしのぐ勢いをつけつつある。
[ロシアが過剰にグルジア攻撃]
◎この一大勢力に加わりたいグルジアに対して、南オセチアを守るという名目で、EUに加わられては何かと面倒だと感じるロシアが、過剰ともいえるほどに、グルジアを攻撃した。ということだろう。
[ロシアが阻止に動いた]
◎もちろん、常識的には、名目的には、南オセチアへ侵攻したグルジア軍(この国にも言い分がある)にロシアがその阻止に動いたといえる。
[サルコジ大統領の調停に応じた]
◎圧倒的優位に軍事作戦を終了した後も、ロシアはグルジア中部ゴリなどに占領を続けた。それに対してロシアへの非難が強まった結果か、ロシア大統領は欧州連合議長国フランスのサルコジ大統領の調停に応じた。
[NATOが東方拡大路線を続ける]
◎だけれども、他方、北大西洋条約機構(NATO)が東方拡大路線を続けていると、ロシアが反発する。それに対して、「グルジアウクライナなど民主主義を希求する国はNATOの一員だ」とアメリカはいう。
[資源戦争の一面]
◎今回の露・グルジア軍事衝突は、また、資源戦争だともいえる一面を持っている。もちろん、単一の理由で戦争に入ることは少ないだろう。
[資源を巡って軍事衝突]
◎これからは、鉱物資源、食料源、エネルギー源、水源などを巡っての全面戦争とは言わないまでも、部分的軍事衝突が繰り返されるのではないかとも感じる。
[ガス供給停止されたウクライナ]
グルジアと同様、EU加盟を目指すウクライナは、以前ロシアとの天然ガス供給価格をめぐる交渉決裂した結果、ロシアから同国向けの供給をほぼ全面停止されたという経験を持つ。
[武力でねじ伏せる権力志向]
◎ロシアは、相手と友好関係を保つことよりも、力・武力でねじ伏せる権力志向が性に合っているようだ。敵か味方かと白黒をはっきりさせる。日本は武力を見せられる前にひれ伏してしまうので、武力を見せつける必要のない国である。
[お金という武器]
◎いな、武器を使わないで、いや武器を使って、その武器というのが「お金」という武器を使って、諸々の資源の奪い合いがこれからは頻発してくるのではないか。平和に向かうよりも、紛争にまみれる可能性の方が高そうだ。
[自由と民主化の思想戦争]
◎今回は、大きな理由になるかどうか不明だが、「自由と民主主義」という思想戦争という面も考慮に入れるべきだろう。帝国主義的外交を駆使するロシアと、「自由と民主主義」を旗印にする欧米と。
[経済面が実際的理由]
◎しかし、精神面が最優先されてという発展段階にあるとは思えない。まだまだ経済面が実際的理由であろう。