真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

あなたはどんな対人対物モードを持っていますか

[対話中の視線と頭の向け方]
◎私は、自分を振り返ってみて、「どんな人と対するのか、どんな状況なのかで、視線のやり方、頭の向け方などが違うな」と感じている。それを研究する心理学分野もある。
[聞き方]
◎自分の「一対一モード」と「一対多モード」では、聞き方というか、頭の使い方というかが違う。それは脳の働き方の違いだろう。そこで今日はそれを考えてみた。
[一対多モード]
◎まず、「一対多モード」とは、例えば、講演などを聴きに行ったときには、「講演者一」に対して、「視聴者多」という関係にある。
[受信専用モード]
◎私は、そのような折、講演する彼(女)(の目)を見ながら、椅子に深々と腰掛けてゆったりと話を聞く。その時ほとんどが受信専用モードである。
[話を再構成しながら]
◎私の頭の中では、彼の話を聞きながら、その話を(再)構成しながら、今はこの話題だから、全体構成の内では、こういう役割を担っているのだろうと想像しながら聞く。
[話が見えない講演者]
◎所が、時々話が全然見えない講演者がいる。話を聞き進めても、一向に(再)構成できないのだ。そんな場合は、あたかも、霧の中を航行中の船に乗っている気分である。
[相手の言葉をリピート]
◎また、話の中で聞き流せばいい部分と、ここは聞き止めておこうと感じる部分がある。聞き止め部分の時には、視線をはずして宙に浮かせ、相手の言葉をリピート(記憶の中にメモ書き)する。そして、話に戻る。
[一対一モード]
◎所が、一対一モードの場合には、まずこちらが話を構成(リード)するべきか否かを考える。相手が目上の場合には、たいてい構成は相手にゆだねる。逆に相手が年下の場合には、こちらが話を構成するべきかどうかを考える。
[相手に構成をゆだねる]
◎相手を知りたい場合などは、相手に構成をゆだねる場合も多い。だが、相手もこちらに構成をゆだねている場合も多々ある。そうなると、話が停滞することも多い。
[話を構成した枠に放り込む]
◎講演を聴く場合には、受信専用モードにして、自分の頭に相手の話を構成した枠に放り込んでゆくだけでよかった。
[受信用モードと発信用モード]
◎しかし、一対一モードでは、受信用モードと同時に、発信用モードも必要となる。受信用と発信用とが、同時並行で動作させる。そのような折には、私は椅子に浅く腰掛け、少々前屈みで相手と対峙する。
[発信内容を考えては遅すぎる]
◎受信用で相手の話を聞きつつも、それに対応して、発信用でどう反応するかを考え巡らせる必要がある。相手の話を聞き終わってから、発信内容を考えていたのでは遅すぎる。流れが切れてしまう。
[機能分担]
◎脳は、受信用と発信用とを同時並行で走らせる機能分担ができるようになっている。もちろん、生まれたときにすでに出来上がっている(先天性)のではなく、生まれてから機能を育て上げる(後天性)のだ。
[訓練されていない子供たち]
◎でも、時々中学になっても、受信用と発信用とを同時並行で走らせる機能分担が頭の中に育っていない、つまり、訓練されていない子供たちにお目にかかる。いな、時にはそういう大人とも出くわす。一方通行しかできない道路のようなものである。
[会話のキャッチボールができない]
◎そういう大人に出くわせると、イライラが募る。会話のキャッチボールができないのだ。相手がボールを持ったまま離さないのだから。目上だとお手上げ状態である。観念するしかない。
[発信モードが一向に利用できないいらだたしさ]
◎イライラ(ストレス)は、自分の中の発信モードを一向に作動させることができないいらだたしさから来る。また、時々受信モードが壊れているのではないかと思う年寄りにお目にかかる。たぶん、その人は発信モードを使う機会がとても少ないんだろうと感じる。だから、希少な機会に出会ったら、一気呵成に発信モードが働き続ける。
[機器対人間モード]
◎所で、とても気になるのが、ゲーム機を相手に長時間過ごしてきた子供たちには、どのようなモードが脳内に育っているのだろうと疑問に思う。私には分からないような、新しい「機器対人間モード」が頭の中に機能として持っているのではと想像する。
[機器対人間モードの中身は]
◎もちろん、私の中にも、一対一モードと一対多モードだけが頭の中に機能として形作られてるわけではないと思うが。もはや「新人類」という言葉にもカビが生えている。彼らにはどんな形容がつけられるのだろうか。