真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

論理思考より感情思考の日本人

[しごきで死者]
◎以前しごきで死者まで出した角界で、また大きな問題が発生した。最大の問題は、福田元首相並みの決断力のない北の湖理事長かもしれないが。とはいえ、福田元首相から、「あなたとは違うんです」と反論されそうだが。
[リーダーの資質]
◎組織は、やはりトップ・リーダーの資質によってがらりと変わる。私も組織に属しているし、今までの経験でもそのことはいやというほど思い知らされた。
[責任が部下の頭に降り注ぐ]
◎決断力のない、責任感のないトップをいただくと、責任が雨のように、部下の頭に降りかかってくる。決断がないので、こちらの判断でした失敗に対して、叱責のパンチだけはしっかり打ってくる。
[大麻使用陽性反応]
◎相撲界の話に戻るが、簡易尿検査で、大麻使用陽性反応が出たことから、大麻を吸ったと疑われた露鵬白露山兄弟から再度実施した尿検体からも、やはり大麻陽性反応が出た。その結果、2人はすったもんだの挙げ句解雇処分となった。何故だろうか。
[絶対に吸っていない]
◎陽性反応が出たにもかかわらず、彼らは、「絶対に吸っていない」、「大麻は見たことも触ったこともない」とまで頑強に主張していた。そこまで言うならと彼らの親方はそれを信じた。親が子どもに対するように。
[しらを切り通せば]
◎彼らは、相撲委員会の前で、吸引歴を再度問われると、「忘れた。日本語が80%分からない。頭が真っ白」などととぼけた。しらを切り通せば何とか切り抜けられるとの判断だったのだろうか。
[心証を悪くした]
◎所が、逆に彼らのその態度に心証を悪くした同委員会側は、「反省がない」と判断した。理事会では「1年の出場停止」という案も出たが、大半は解雇にすべきとの主張に傾いた。
[消費者がやかましい]
◎話は飛ぶが、太田誠一農相が「消費者がやかましい」と発言した。日本にとって、農相は鬼門なのだろうか。そこから次から次へと問題がはき出されてくる。
[論理的ではない]
◎実を言うと、私も日本人は少々やかましすぎるかもなと感じる。建前(理想)的には、完璧を目指すべきではあろうが、やはり「100%でなければ完全に不許可」では論理的ではないかもと思う。
[潔さ]
◎だが日本では、昔から「潔さ」が求められている。武士の心意気としての潔さとは、「思い切りがよい、未練がましくない、さっぱりとしている」ことである。その態度が男らしさの手本だった。
[女々しい]
◎今は使うべきではない言葉ではあるが、以前は、「潔さ」の反対として、「女々しい」という言葉が発せられた。
[軟弱で未練がましい]
◎「女々しい」とは、「心や態度が軟弱である、未練がましい、意気地がない、卑怯である」態度を指す。この言葉が私に投げかけられると、恥ずかしくて悲しくて消え入りたくなる思いをしたものである。
[男が求める態度]
◎それほどに「潔さ」は男が求める態度であった。そっくりそのままではないが、これは事件の被害者の心情でもある。
[真実の吐露]
◎彼らが加害者に求める最大のものは、「真実」である。真実の吐露である。とにかく是が非でも、真実を知りたいと願う。「素直」になって、「ありのまま」に話してほしいとの願いである。
[被害者は二重の苦しみ]
◎真実が語られていないことは、加害者による被害者への「裏切り」と見える。それでは、被害者は二重の苦しみを背負うことになる。「被害」と「裏切り」から受ける苦しみ。
[素直な気持ちでの反省]
◎相撲の委員たちが、露鵬白露山に求めたものも、やはり「素直な気持ち」での反省、出直しへの潔い「決意」であったのではないだろうか。一言で言えば、「潔い態度」となる。これは相手からの「許し」の心情を引き出す。
[言い逃れ的な発言]
◎だが、案に相違して、「忘れた。日本語が80%分からない」等の言い逃れ的な発言であった。これが委員会の感情を逆撫でしたのだろう。最悪の解雇が言い渡された。
[学習済み]
◎日本人ならば、もうさんざん体験したので学習済みであろうが、一連の偽装事件で、社会や報道や世論から叩かれたのは、「言い逃れ、言い訳、責任回避」などに終始した、潔さのなかった社長たちであった。
[最悪の解雇とまで行かなかった]
◎先ほどの露鵬白露山兄弟も、潔く反省の弁を述べ、一から出直し的決意を述べていたならば、最悪の解雇とまで行かなかったのではないだろうか。