真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

自民党の体力知力脚力精神力の衰えが目立つ

[花岡信昭]
◎私は、「花岡信昭」氏のメールマガジンを受け取って、愛読している。今日は、その「花岡信昭メールマガジン」(621号[2008・9・18] )からの引用を中心として、話を進めたい。 かぎ括弧(「」)は主に氏からの引用を示す。
[国民目線と国家目線]
◎「消費者重視だの格差是正だの「言うまでもない」課題をめぐって大騒ぎしていることになる。国の政治リーダーにとって必要なのは、「国民目線」ではなく「国家目線」ではないか」と氏は言う。
[国家目線は必要]
◎氏の言われることはよく分かる。日本が進むべき方向を指し示す「国家目線」は必要である。海図も持たずレーダーも備えずの航海はすぐに後悔がやってくる。
[憲法がまったく出ない]
◎総裁「候補5氏の「所見」を見比べると、大きな疑問がわく。「憲法」がまったく出てこないのだ」とも氏は言われる。
[自主憲法制定を接着剤に保守合同]
◎それへの氏の不満の理由として、「昭和30年、当時の自由党民主党は「自主憲法制定」を接着剤として保守合同に踏み切り、現在の自民党が発足した」からだと言われる。長年の共有課題だと言うことであろう。
[憲法は避けて通れない課題]
◎結果、「憲法にどう向き合うかは避けて通れない課題である。それを真正面から論じられない総裁選。そのことをだれも奇異に思わない風潮」を肌身に感じておられる。
[余裕を失った自民党]
◎それの理由として、「ぎりぎりまで追い込まれて余裕を失った自民党の実態が透けて見える」からだと氏は判断されておられる。
[日本政治が初めて体験]
◎なんとなれば、「自民党にとって結党以来の危機である。野党第1党が次期総選挙で政権奪取に成功するかもしれないという状況は、55年体制以後の日本政治が初めて体験することだ」と根拠を述べられた。
[還暦を迎え身体の衰え]
◎話を変えるが、私は今年還暦を迎えた。自分の身体に関して、さまざまな面での衰えを感じている。三階へ上がるのさえ、なかなか来なくても、エレベータを待ってしまうそんな体力と気力の衰えを痛感させられる。
[体力知力脚力精神力も衰え]
自民党も発足したのが昭和30年ならば、今年で53歳である。私よりも若いのだが、はた目からしても、もう体力も、知力も、脚力も、精神力も相当衰えが目立って「ぎりぎりまで追い込まれて余裕を失っ」ている。これは議員世襲体制が大きく影響しているように思える。
参考資料→(私のブログ)「政権交代ではなく若者革命を期待する」
[官僚が自民党のコントロールから逸脱]
◎結果、自民党は日本を担うには余りにも衰えすぎていると感じる。その典型的な兆候は、官僚が自民党のコントロールから完全に逸脱してしまっている所に現れている。
[官僚の怠慢]
厚労省防衛省農水省国交省、などなどの官僚の怠慢、やりたい放題、権力集団化が国民の目にこれでもかこれでもかと日々見せつけられている。あたかも官僚の下に自民党政権があるかのようである。
参考資料→「20080918時事ドットコム:官僚主体の体制変えたい=肝炎原告の福田氏が出馬会見−衆院選」「薬害肝炎問題の活動を通じ、行政と政治がしっかりしていれば救えた命があったと感じた。官僚が主体の今の体制を変えなければいけない」と薬害C型肝炎訴訟の九州原告、福田衣里子氏(27)は抱負を述べる。
[自民党や政府への支持率低下の最大要因]
◎これは自民党が官僚を全く統制下に置けていないことの証である。国民にとっての急務はこの官僚の無軌道ぶりを止めることである。だがこれを自民党には期待できない。これが自民党や政府への支持率低下の最大の要因である。
[大火事を消し止める国民目線]
◎だから、国民が今求めているのは、日本の進む方向を示す「国家目線」などではなく、足下の一大事、大火事を消し止めてくれる「国民目線」である。
[国民目線は迎合的言辞]
◎だのに、それを氏は「国民目線といった迎合的言辞」といわれる。家が燃えているのに、次に建てる家の設計図を見せられても、まともな神経の持ち主であれば、気もそぞろであろう。
[言うまでもない課題が放置]
◎まずすべきは、燃えている家から家財道具を持ち出し、一刻も早く火を消し止めることであろう。「言うまでもない」課題が官僚の怠慢で全くでたらめに放置されていることを氏は知るべきである。
[優先順位が逆]
◎だから、私には、花岡氏の気持ちは分かるとしても、優先順位が逆であろうと言いたい。遠くを望む「国家目線」から、今は火が迫っている足下を見る「国民目線」へと切り替えるべきだろう。
[自民党の解体]
自民党が「ぎりぎりまで追い込まれて余裕を失った」原因をはっきりとつかむべきである。それをしないで遠くばかり眺めていては、自民党の解体は火を見るよりも明らかだろう。
参考資料→(私のブログ)「自民党は何故自民党なのだろうか」