真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

情報が集まれば、そこに仕事が生まれる

[逆転の発想]
◎情報が集まれば、そこに仕事が生まれる。これは「逆転の発想」かもしれない。ふつうは、まず仕事内容を決めて、そこから資金や場所や人などを集める。
[明確に役割分担]
◎今までは、例えば、音楽にしても、文章にしても、作り手(歌手、作詞作曲家)と送り手(レコード会社など)と受け手とが明確に別れていた。
[情報を集めて仕事を発生]
◎所が、ネット界の王者グーグルはさまざまな情報を集めてそこに仕事を発生させる。今はその仕事とはほとんどが広告であるが。
[アイディアという網を投げ込む]
◎仕事という目的が先にあって情報を集めるのではなく、とにかく情報を集めて、そこにアイディアという網を投げ込んで魚(仕事)を手に入れる。そこでどんな魚を獲得するかは網(アイディア)次第である。だから、そこから実にさまざまな魚が発見できる。
[頭脳勝負]
◎情報市場は主に、1)情報の製作・創造・収集⇒2)情報の加工(コンテンツ化)⇒3)情報流通システム、であろうと思われる。この中からどんな魚を釣り上げるかは頭脳(アイディア)勝負である。
[レゴ]
◎話は変わるが、保育所などに置いてあるおもちゃ「レゴ」は、何気なく遊んでいる内にぼんやりした形が生まれ、そこからひらめいたイメージを意識的に完成させようと意欲を燃やして進む。
[無形から有形を産み出す面白さ]
◎我が家でも、数百ブロック入りのレゴセットを買ったが、子供たちは数時間無我夢中で、それに取り組んでいた。それを見ながら、無形から有形を産み出す面白さがこの子供たちを虜にしているのだろうと感じた。
[場所と素材を提供して見守る]
◎それは、本当にすごい教育だなと思うが、今の教育は出来合いの知識をただ与えて、それを暗記せよと迫るだけである。子どもに創造教育をさせるならば、場所と素材を提供して、見守る、助言する教育に切り替えるべきだろう。
[仕掛けを提供]
◎話を戻す。今をときめくグーグルやアップルは、情報の製作・創造・収集・加工する仕掛けを提供する。
[場の提供]
◎例えば、グーグルは、「Gmail」、「YouTube」、「Map」、「document」、「Picasa」、「Blogger」などなどを無償で提供する。これはいわば「情報の製作・創造・収集・保管・加工する場」の提供である。
[情報(動画メール写真データ)を放り込む]
◎利用者は出来合いの製品を買うのではなく、そこにさまざまな情報(動画、メール、写真、データなどなど)を放り込む。
[コンテンツ化]
◎あるいは、それらをより使いやすいように、あるいは、それらを何かに特化させるために、ソフトやプログラムを投入してコンテンツ化(情報の加工)させる。
[利用者自らがコンテンツ化]
◎例えば、全国の桜の名所を地図(Map)上に押しピンしてゆく。そこへまた、誰かが写真を添付する。そこへまた、「行ってきました」記事を添付する。などで利用者自らがコンテンツ化する。そういう循環が生まれる。
[商う、人が集う広場の提供]
◎これは昔で言えば、広場の提供である。自由に使ってよい広場を提供することによって、そこで商いが行われるようになる、人が集うようになる。
[楽市・楽座]
◎日本では、「楽市・楽座 」(fromWikipedia)という制度が生まれた。これによって、特権を持つ特定の商工業者を排除して、自由な取引ができる市場を形成させた。これは今で言う、規制緩和策、構造改革であろう。今の日本は固定(現状維持)化が行き過ぎてしまった。
[iTunes]
◎再度話を戻す。アップルは、「iTunes」という広場と情報(動画や音楽などの)流通システムを無償提供することで、一大市場を形成した。
[アップルは自分が主導権を取る]
◎しかし、これはまだまだ自由とまでは行かない。アップルは昔から、自分が主導権をとって、できるだけ囲いを作っておきたい会社である。
[モバイル(ケータイ)広場を提供]
◎「iTunes」と「iPod」で大成功したアップルは、更に今「App Store」と「iPhone」というモバイル(ケータイ)広場を提供して、「情報の製作・創造・収集、情報の加工(コンテンツ化)、情報流通システム」という仕組みを打ち立てた。
[Android]
◎対するグーグルの方は、情報機器(GooglePhone)は手がけずに、機器に内蔵するソフト「Android」を手がけ、それを無償公開することで、アップルと同じ仕組みを打ち立てようとしている。
[日本の閉鎖的なケータイ業界]
◎日本の閉鎖的なケータイ業界ではこれに太刀打ちできるとはとうてい思えない。それを見越した、ソフトバンク孫社長は、そこから抜け出そうと一歩外へ踏み出した。
[パソコン界の獅子(Microsoft)は後追い]
◎他方、これまでのほえまくっていたパソコン界の獅子(Microsoft)は一応後追いはするもののこれといった起死回生の仕組みを確立できていない。「パソコンだけ」から「パソコンもケータイも」というネット内ではアップルとグーグルの独壇場と化している。