真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

今を知るために日本の歴史を振り返る

[日本の歴史を振り返る]
◎日本の今とこれからを展望するために、極めて(余りにも!!)大雑把に日本の歴史を振り返りたい。
[中国(唐)から知識文化体制を輸入]
◎日本は奈良時代(8世紀)に中国(唐)から知識、文化、体制を盛んに輸入して、国を作り上げていった。とくに仏教文化・思想が大きな役割を占めてゆく。
[以前から大陸文化が日本流入]
◎とはいえ、実際にはもっと以前から大陸文化(中国・朝鮮文化)が日本に流入し続けていたので、文化輸入は以前からあったが。
[江戸時代に中国文化の日本化]
◎そして、中国を手本にした体制が江戸時代前(16世紀)まで続いた。しかし、江戸時代に入って、鎖国が始まり、中国文化の日本化が始まった。
[日本文化の熟成時代]
◎日本文化の熟成時代である。さまざまな面で日本文化が花開いた。これは大陸文化の消化吸収してそこから独自性を産み出すのに是非とも必要な期間だったかもしれない。またここで、これが日本のアイデンティティを形成するまゆの期間でもあっただろう。
[日本に開国を迫る]
◎そこに、ペリーが艦隊を引き連れて日本に開国を迫った。日本は艦隊を歓待はせず、日本中は国がひっくり返るほどの大騒ぎをした。これは最終的には、明治維新(維新=完全に改まること)にまで行き着いた。
[新しい国作りを模索時代]
◎ペリー来航から明治維新までが、江戸幕府では、日本の独立が維持できないだろうとして、国中が新しい国作りを模索した時代であった。
[今からの日本の政治状況]
◎私は、これは今からの日本の政治状況ではないかと感じる。日本の政治世界は崩壊して、新しい体制が再構築されようとし始めていると感じる。
[ヨーロッパを手本に日本を再建国]
◎話を戻す。明治維新とは、中国を手本にすることを辞めて、ヨーロッパを手本にして、日本を再建国しようということであった。
[文化創造の猶予期間]
◎ここで、江戸時代(鎖国)がすごく有効に働いている。中国から急に欧米へと切り替えたのではなく、そこに猶予期間としての鎖国があった。中国文化を日本なりに解釈しそこから新しい文化を創造するという猶予期間。その日本文化の上に欧米文化を積み上げる。
[欲求階層説と個人と国家]
◎話題を変える。私は以前に、「欲求階層説と個人と国家」という記事を書いた。
[欲求階層説]
「欲求階層説」(自己実現理論)(fromWikipedia)は、アメリカの心理学者、マズローが唱えた理論である。
[低い段階から高い段階へと上昇する欲求]
◎その欲求階層とは、低い段階から、1)生理的欲求→2)安全欲求→3)社会的欲求→4)自我の欲求→5)自己実現欲求と、順次高い段階へと上昇すると唱えた。
[階層を順々に登った典型例]
◎私は、戦後日本がこの階層を順々に登ってきた典型例ではないかと思う。そして、経済的追求が最優先された時代はバブル崩壊で終焉した。
[自我欲求と自己実現欲求時代]
◎そこから以降は、自我欲求(自分が集団から価値ある存在と認められ、尊敬されることを求める認知欲求)や自己実現欲求(自分の能力・可能性を発揮し、創作的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求)が頭をもたげてきた時代に入ったと思っている。
[日本人の意識が切り替わった]
◎そのように、バブル崩壊によって、日本人の意識が切り替わったといえる。という面では、経済的にはバブル崩壊後は惨めであったが、新しい意識を人々の中に目覚めさせたという点では、江戸時代の鎖国に匹敵するものがあると思う。
[日本独自文化輸出時代]
◎私は、前半で述べた、中国文化輸入時代から、欧米文化輸入時代をへて生まれ出た、日本独自文化を今は輸出する時代に入ったと思っている。これはバブル崩壊(経済的欲求が静まった時期)というトンネルをくぐったお陰であるともいえる。
参考資料→(私のブログ)「文化輸出大国、日本」
[日本、憧れの国、ジパング]
◎その結果、今世界中で、日本文化が発見され、認められ、日本が憧れの国、ジパングとして開花しようとしている。これからはさまざまな日本文化(東洋と西洋の文化をブレンドして立ち上げた独自文化)を世界にもっともっと広める時代に入っている。
[底流精神は仏教的和、調和、平和]
◎その底にある精神は仏教的和、調和、平和である。なにせ、インドからも中国からも消えつつある仏教や儒教の東洋精神が日本に流れた期間は1500年に近い。