真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

客観(科学や技術)よりも主観を重要視する時代へ

中世(5世紀〜15世紀)からの脱出を意味する、       ルネサンス(14世紀〜16世紀)。
キリスト教に支配された鬱屈とした時代の空気。
キリスト教の教義によって生活が人生が取り仕切られる窮屈さ。
キリスト教への反としての客観(客観性)を重視する時代。   それが近代。
キリスト教に対して、有無を言わせぬ事実を突きつけて、ギャフンと言わせる。
その流れとして科学や技術が進歩する時代へ突入。
その結果としてのキリスト教が広まったヨーロッパが中心となった時代。
それは白人が優位となった時代でもある。
それが、9.11によって、
ヨーロッパの大国が次から次へと(ヨーロッパ諸国が、ソ連が、それに勝ったアメリカ)入れ替わって
リードする時代が去っていった。
これはある意味ヨーロッパ(文化)の没落でもあった。
それに代わるエネルギー資源大国(中東諸国)の勃興。
更に、3.11によって、
今まで信奉していた客観(客観性)を重視する時代、
科学や技術が進歩する時代、が崩壊した。
その結果、外にある客観性から、
内にある主観性の時代が到来した。
その流れは、マズローの欲求階層説から説明できる。
参考1)欲求階層説と個人と国家from真 夢人 日記
参考2)自己実現理論 - Wikipedia
欲求階層の四段目が承認(尊重)の欲求である。
これは前半と後半に分かれている。
前半は、他人からの承認(尊重)の欲求。
後半は、自分自身による承認(尊重)の欲求。
つまり、三段目までと四段目の前半までは、他人に求める、  他人によって満たしてもらえる依存的な欲求。
そして、四段目の後半からは自分自身によって与えられる、  自ら勝ち取る自立的欲求。
自立的欲求とは、自尊感情、自己尊重感、自立心、自己責任感を身につけることである。
客観とは、他人から与えられる科学や技術。
その客観を取り入れた上で、更にその上へ自分なりの     経験と知識とを上乗せする。
他人から与えられた資本(科学や技術)を元手に、
自分自身の能力を使って道を切り開く。
これからの時代は、客観(科学や技術)よりも、
主観を重要視する時代である。
ヨーロッパが中心となった客観(科学や技術)から、
自立した各個人が自分の中に確立した主観を優先する時代。
つまり、承認(尊重)の欲求が
前半から後半へと切り上がった、新しい時代の到来。
自尊感情、自己尊重感、自立心、自己責任感を身につけた人のみに、
その後に、自己実現欲求が待っている。
自分の持っている能力を最大限に発揮したいという     自己実現欲求が。
新しい時代は、
この自己実現欲求にもとづいて活動する人々が       中心となって、
切り開かれ、発展してゆく時代である。

これを心理学的に解釈すると、
父親(キリスト教)に反発して、社会の規則や思想(客観)を取り入れて、育ってきたが、その社会の規則や思想も正しいとは限らず、自らの考え(主観)の元で生きることを決めた。と