真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

自民党は何故自民党なのだろうか

[自民党は何故自民党か]
◎「自民党は何故自民党なのだろうか」と質問されても、この質問の意味はもやのかかったように不明確である。問う本人が言ってるのだから確かだろう。
[自民党であるのは政権党であるから]
◎ということで、回答というか結論を言ってしまえば、自民党自民党であるのは、政権党であるからだ。自民党とは、政権党と同じ意味である。砂糖に群がる生き物を蟻と呼ぶのと同じである。
[政権党から転がり落ちれば自民党は解体]
◎だから、自民党が政権党から転がり落ちれば、自民党は解体するだろう。砂糖を取り上げられた蟻のように。自民党として形をなしていた唯一の理由が、政権を持っていたからだ。政権のない自民党は存在する理由も価値もなくなる。
[政策を持つ集団ではない]
◎昔はそうではなかっただろうが、今では政策を持っている集団ではあり得ない。長い政権党時代が、自民党を腐らせてしまった。政策は官僚に作らせ、自分たちはそこから発生する権限、権益を握る。
[お金がないので票も逃げた]
自民党は、票のくれる組織に権限とお金を配ることで、政治家を当選させ、頭数を集め、自民党を構成していた。つまり、お金を配ることで票を集めたが、配るお金がなくなったので、票もどんどん逃げ始めた。
[政権を軸として政治家が集まる]
◎このように自民党政策集団ではなかった。政権を軸として、核として、その回りに政治家が集まり、自民党を構成していた訳で、政策では決してない。
[アメリカ追従の政策]
◎そもそも自民党は、アメリカに追従することで、政策を産み出した。つまり、アメリカ(母親)を後追いする赤ん坊のような存在だった。
[成長するにはふさわしい政策だった]
◎だが、それは日本が成長するにはふさわしい政策だったので、自民党は政権を取り続けた。
[政策を作り出す官僚]
◎しかし、もはやアメリカは日本が手本にすべき存在ではなくなった。その結果、いまや政策を作り出すのは官僚であり、官僚は自民党が制御できる存在を超えてしまった。官僚は官僚のための政治をするようになった。
[国民のための官僚ではない]
◎官僚は国民のための官僚ではなく、自分たちの権益、権限、天下り先を拡大することを自己目的化してしまった。
[官僚の言いなり]
◎結果、権限の与えられていない地方は官僚に逆らえず、官僚の言いなりにならざるを得なかった。もちろん、官僚は地方の発展や利益を計るのではなく、自分たち官僚の利益を優先する。
[政策ではまとまり得ない民主党]
◎話を戻す。民主党も同じように、政策を持っている政党だとはいえない。もう少し穏やかないい方をすれば、政策らしきものを持っている個人の集まりであるが、その政策はさまざまで、政策ではまとまり得ない。
[時間をかけてこね上げる]
◎バラバラな小麦粉は、時間をかけてこねてこねてこね上げて、さらに発酵する時間を与えることによって、美味しいパン生地として生まれ変わる。
[政局で意思統一を図る]
◎たぶん、小沢氏がそれを一番分かっているのかもしれない。分かっているから、政策でまとまるのではなく、政局で無理矢理意思統一を図ろうとしているのだろう。
[大連立は民主党を解体]
◎所で、先の大連立構想では、もし大連立が実現していれば、民主党はいくつにも分裂していただろう。それを知っていたのが、民主党の幹部連中である。だから、大連立は絶対に飲めなかった。
[官僚主導の政治が日本をダメにした]
◎話が見えなくなったので、まとめを言うと、官僚主導の政治が日本をダメにしてきた。もちろん、明確な政策を打ち出さない政党も悪いのだが。
[政治家自らが政策を立案]
◎その日本を再生するためには、官僚に政策立案を丸投げするのではなく、政治家自らが政策を立案して、その実行方法を官僚に降ろしていくという本来の体制に戻さねばならない。
[政党は政策を掲げて選挙を戦う]
◎そのためには、政党は政策を掲げて、その政策の元に選挙を戦い、国民から信を得た政党が、政策を更に具体的に煮詰めて、それを官僚に降ろしていく。
[政治家が社長や取締役]
◎つまり、政治家が、会社組織で言えば、社長や取締役の位置に着き、そこで立案された目標をそれぞれの課(官僚)で実現させてゆく。
[野合的な党で日本再生は無理]
◎そのためには、今のような政権(権限・権益)を軸に集まった自民党や、自民党を見限ったが、さりとて、政策でまとまったわけではない野合的な民主党では、日本の再生は無理である。また、官僚に牛耳られるだけである。
[本来の政治の世界に復帰]
衆議院総選挙の後に来るのは、政策を中心にまとまった政党として政界が再編される、本来の政治の世界に復帰することを願う。