[悪いイメージを送り続ける]
◎麻生内閣は、解散を先送りすることによって、どんどん悪いイメージを送り続けている。今回の郵政社長問題でも、国民からは、鳩山総務相がやめて、西川社長が続投というのは、それは違うだろうと感じる。
参考資料→｢国民のため郵政追及続ける 鳩山前総務相｣＝from"47NEWS（よんななニュース）"
参考資料→｢毎日世論調査：麻生内閣支持率下落１９％…再び危険水域に｣＝from"毎日ｊｐ(毎日新聞)"
参考資料→｢内閣支持率２４．４％に急落、ＪＮＮ調査｣＝from"News i - TBSの動画ニュースサイト"
参考資料→｢内閣支持率が大幅下落、２３．５％｣＝from"日テレNEWS24"
[自民党内の勢力争い]
◎これは、国民側に立った判断ではなく、自民党内の勢力争いから来る結末であろう。つまり、お家の事情が反映されたと言うことである。これなどを見ても、自民党内は、国民はそっちのけである。
[与党、地方選連敗に危機感]
◎そういう事情が国民に透けて見えるからなのか、｢与党、地方選連敗に危機感＝民主、衆院選に弾み−千葉市長選｣＝from"時事ドットコム"という次第である。
１４日の千葉市長選で自民、公明両党は推薦候補が敗北し、次期衆院選への危機感を強めている。与党は政令市長選で名古屋、さいたまに続く｢３連敗｣[死期が近づいて悪あがき]
◎与党は、死期が近づいて、悪あがき、もがき苦しむ姿とも見える。今は、ただ延命措置(解散先送り)だけが唯一の存在を可能たらしめている。だから、解散はますます遠のくかも知れない。
[与党の看板を掲げるだけで不利]
◎これらを見れば、もはや与党(自民公明党)という看板を掲げるだけで不利になると言う状況だろう。民主党が政権を自民党から奪い取る可能性がますます高まってきた。
[難しい課題が民主党に]
◎そうなれば、自民党からの政権奪取以上に難しい課題が民主党に、そして国民の前に立ちはだかる。｢“官邸主導”の落とし穴にはまった自民 民主は政権移行後に打破できるか｣＝from"時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉"からの引用を掲げる。
菅氏が民主党の「政権移行委員会」を担当することになるのだろう。これには霞ヶ関官僚が猛然と反発し、手を変え品を変えて鳩山由紀夫代表や小沢一郎代表代行に働きかけて阻止しようとするに違いない
今までの歴代内閣も、表向きは官僚主導から政治主導への転換を掲げてきた。またそのための制度改革も積み重ねてきた。しかし、結果的には、さまざまな改革にめぼしい成果はなく、逆に官僚主導を強化することになってしまった
官僚側は、サボタージュに出て、行政の停滞を招くかもしれない。個人情報をリークして辞任に追い込み、内閣の基盤を揺るがすかも知れない[政権移行で意見交換]
◎｢菅代表代行、政権移行で意見交換 英国与野党幹部と｣＝from"47NEWS（よんななニュース）"話をしてきた。
[官僚からの政権移行]
◎それほど、政権移行は簡単なことではない。自民党からの政権移行ではなく、官僚からの政権移行の話である。官僚を民主党に従わせるまでには、以上のような数々のハードルが待ちかまえている。
[自民党の上にあった官僚]
◎しかし、これらを乗り越えなければ、民主党が自民党から政権奪取しても、国民にとっては何の意味もない。自民党の上にあった官僚が、今度は民主党を従えるだけの話に終わってしまう。
[官僚の持つ権限を縮小]
◎つまり、自民党からは選挙によって、政権を委譲させられるが、官僚からは、制度を改革して、官僚の持つ権限を縮小させていかねばならない。
[カーテンの陰での戦闘]
◎官僚がすんなり引き下がることはあり得ない。官僚と民主党のカーテンの陰での戦闘が猛烈に繰り広げられる。
[省益のため国民を踏みつけ]
◎官僚は、自分の省のことしか眼中にない。省益が最大の課題である。省益のためには、国民を踏みつけにしてきた事実を私たち国民はいやというほど見せつけられてきた。
[厚労省が次から次へと話題をばらまく]
◎外務省の話は最近ではとんと聞かなくなったが、変わりに防衛省がさんざん話題を提供してきた。それが止んだと思えば、厚労省が次から次へと話題をばらまいてくれる。
[悪事は自民党のせい]
◎しかも、官僚がしたそのような悪事は、自民党のせいになってきた。もちろん、上に立つので、その責任が官僚ではなく、大臣や自民党に降りてくる。
[悪事をはたらいても逃げおおせた]
◎それをいいことに、官僚は悪事をはたらいても、逃げおおせてきた。とはいえ、これは多分に自民党など議員からの裏からの指示があってのことだろうが。
参考資料→｢郵便不正「国会議員に依頼された」 厚労省元幹部が証言｣＝from"NIKKEI NET（日経ネット）"
[見返りが天下りか?]
◎官僚に汚れ役をやらせる見返りが、天下りかも知れない。となれば、政治家と官僚は持ちつ持たれつの関係になってしまう。そのことも考えた、制度設計が必要になろう。
