真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

民主党はこの後の関ヶ原の戦いをどうするのか

[小沢代表が続投表明]
小沢民主党代表が(2009/03/25)続投を表明した。氏の続投は、24日の常任幹事会などで異論が出たものの最終的には了承されている。
[国策捜査のにおい]
◎私には、小沢代表秘書逮捕は、やはり国策捜査のにおいがしてならない。多分、小沢代表もそれを強く感じるから意地でも後に引けないのだろう。
[身を引けばやられたとの悔いが残る]
◎今代表の座から身を引けば、国策捜査にしてやられたという悔いが残るからだろう。どうしても、それを跳ね返さねばならない。
[違反的な行為があっただろう]
◎小沢代表秘書逮捕は行き過ぎだとしても、現実にはやはり違反的な行為があっただろうと感じる。自民党から引き続き持ち越したさまざまな遺産の継続であろう。
[なぜ今なのか、なぜ小沢代表だけなのか]
◎そのような事実があるとしても、しかし、なぜ今なのか、なぜ小沢代表だけなのかという疑問は強く残る。
[選挙への影響が心配]
◎とはいっても、小沢氏の民主党ではなく、民主党の中の小沢氏であろう。民主党の中堅や若手にとっては、続投は迷惑千万な話である。自分たちの選挙への影響が心配であろう。自民党や他の野党からの攻撃にさらされるのだから。
[次のリーダーが出てほしい]
◎私も、中堅から次のリーダーが出てきてほしいと思う一人である。(私のブログ)「小沢代表の秘書逮捕について思うこと」で、「民主党は、小沢代表から手を引く、縁を切るべきである。そうでないと、民主党全体が、自民党と同じ体質の党だと判断されかねない」と書いた。
[執行部が続投承認の理由]
◎しかし、それが分かっている執行部が続投を承認している理由は簡単である。民主党内に、小沢氏ほどの(強引に引っ張る親分肌の)リーダーシップを発揮できる人はいない。
[豪腕が秘書逮捕に行き着いた]
◎だが、逆にそれが今回の小沢代表秘書逮捕に行き着いたのではないだろうか、と私は密かに思ってしまう。
[麻生太郎首相は官僚側についた]
◎今の自民党を見ると、官僚(霞が関)の手のひらで遊んでいる子どものように映る。「背骨を抜かれる 公務員制度改革」from"nikkei BPnet<日経BPネット>"で、「霞が関は改革を骨抜きにするため強い抵抗を続けてきた。そして、どうやら麻生太郎首相は官僚側についたようなのだ」と、「田中秀征」氏は言う。
[官僚は辞表提出]
◎その記事の中で、「民主党鳩山由紀夫幹事長は、「政権を取った直後は、局長以上の官僚にはいったん辞表を提出してもらう」と明確に言い切っている。と紹介している。
参考資料→「政権交代が現実味を帯びてくる中で、政治と官僚の関係が変化している。特に、霞が関の官僚は民主党が政権獲得後実行に移すとされている、首相が各省庁の主要幹部を任命する「政治任用制」に戦々恐々としている」。「官僚支配を終わらせるために、 政策立案で幅利かす「御用学者」を一掃せよ|政局LIVEアナリティクス 上久保誠人|ダイヤモンド・オンライン」
[冷徹に実行できる最適任者]
◎私は、「幹部官僚を入れ替え」に関して、織田信長のように、冷徹に実行できる最適任者は、小沢代表ではないだろうかと思う。
[政権を取るとは官僚を使いこなすこと]
◎この強引に行動を貫徹する実行力を持つリーダーとしては、小沢氏の右に出る民主党議員はいないだろう。政権を取るとは、官僚を使いこなすことである。
[力量を見切られると]
◎それは、野生馬を乗りこなすほどの手綱さばきを必要とする。馬は乗り手の力量を素早く読み取ってしまう。力量を見切られると、馬は絶対に乗り手に従順にはならない。逆に、馬にうまく操られてしまうのが落ちである。
[官僚にとって小沢代表は脅威]
◎とすれば、官僚にとっては、政権交代後の小沢代表は本気で脅威であろう。私が国策捜査のにおいがするというのは、この件からである。
[馬は手綱さばきと無関係に]
◎もはや乗り手が自民党であれば、馬にとっては手綱さばきとは無関係に好きな所へ好きなように走ってしまえるのだろう。その自由さを失うわけにはいかないのだろう。
[官僚がカーテンの陰で高笑い]
◎以前(2009/03/08)このブログで、「今頃、麻生首相はほくそ笑んでいることだろう」と書いた。しかし、本当は、官僚の方がカーテンの陰でもっと高笑いをしているかも知れないなと感じる。
[代表を辞めるべきが66.6%]
◎事実、共同通信社が26日に発表した世論調査によれば、民主党小沢一郎代表について「代表を辞めるべきだ」との回答が66.6%で、「代表を続けて良い」の28.9%を大きく上回った。
[小沢氏の説明に納得できず]
◎さらに、あの事件に関する小沢氏の説明に、「納得できた」のは12.0%に過ぎず、「納得できなかった」との回答は79.7%に達する。
[逆風を押しての続投]
◎国民は、小沢代表秘書逮捕を不当とは見ていない。小沢代表を拒絶しているといえよう。この逆風を押しての続投を民主党内はどう折り合いをつけてゆくのだろうか。
[辞任を求める声が公然と]
◎ある新聞(時事通信)では、「党内では自発的な辞任を求める声が公然と出ており、小沢氏が進退について再考を迫られる可能性もある」と報じている。
[共闘にもひびが入る]
◎また、他の野党にとっては、小沢代表続投は迷惑な話であろうから、民主党との共闘にもひびが入る可能性も大きい。
[本気で討論してから結論を出すべき]
◎小沢代表のリーダーシップを期待してかなりのダメージを覚悟で続投を許すのか、新しいリーダーで出直して政権交代を目指すのか、再度党内で本気で討論してから結論を出すべきであろう。
[次の衆議院選挙は関ヶ原の戦い]
関ヶ原の戦いは、小早川秀秋の裏切りがキッカケで流れが決したといわれる。次の衆議院選挙は、関ヶ原の戦いのように、自民党民主党の天下を決する戦いである。小沢代表秘書逮捕がキッカケで、民主党政権樹立の流れが変わるのであろうか。