真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

第三次政治革命の流れが生まれてほしい

[離党届を提出した鳩山邦夫]
◎今日(2010/03/16)、「鳩山邦夫氏、与謝野氏と協議 舛添氏は当面離党せず」=from"NIKKEI NET(日経ネット)"という記事を目にした。そこから引用。

自民党に離党届を提出した鳩山邦夫総務相は16日午前、都内の自宅前で記者団に「与謝野馨財務相舛添要一厚生労働相、(無所属の)平沼赳夫経済産業相と大きな方向は同じ。連携できる」と述べ、新党結成に向けて自民党執行部と距離を置く勢力を結集することに改めて意欲を示した。
[人柄は極めて良いが]
鳩山由起夫、邦夫兄弟は、テレビなどを見ていて感じるのは、人柄は極めて良いが、苦難をくぐり抜けたねばり強さがない。ぼんぼん的で貫徹力に欠ける。だから、あまり、お二人には期待できそうにない。
[新しい発想ができるためには]
◎話は変わるが、私は少し前(2010/02/19)、自分のこのブログに「どの階層に立って眺め行動するのか」という記事を書いた。そこから引用。
組織に縛られないで、新しい発想ができるためには、その組織に縛られていては困難である。新しい発想は、中心からではなく、周辺からもたらされる。
◎下野した自民党が再生できないのは、谷垣総裁が生まれたことからも明かだろう。古い自民党勢力が以前として中心に座って、新しい発想をしようとしている。これでは無理である。
[自民党も解凍して解けて流れて]
◎かなり長い間一大勢力であった社会党が解党して、いまや極めてこじんまりした社民党に縮んでしまった。それと同じように、自民党も解凍して解けて流れて行きそうな気配を感じる新聞記事である。
[小沢幹事長自民党的体質]
◎私はこのブログの同じ記事内で次のようにも書いた。新しい発想に関して
同じことが民主党にもいえるかも知れない。小沢幹事長は、どう考えても、自民党的体質、自民党的思考方法を持ちすぎている。もちろん、それだから、自民党を潰すのにふさわしい人物だともいえるのだが。
◎しかし、それは逆から見れば、新しい民主党を育て上げるには不適当な人物であるということになる。自民党と同じでは意味がない。
自民党が下野し、民主党が与党になった今となっては、小沢氏は身を引くべきである、民主党を真に思うならば。そういう意味では、織田信長は本当に日本にとって良いときに亡くなったと感じる。
[小沢幹事長が独裁者であるかのよう]
◎であるのに、今や民主党には、小沢幹事長が独裁者であるかのように、影の独裁者であるかのように振る舞っている。これでは、民主党の人気、支持は落ちて当然である。浮かぶ瀬はない。
[枠組みを捨てている国民]
◎また、私は、「政党という枠組みは最早通用しないかも」(2009/04/02)という記事もこのブログ内に書いた。
見方によっては、国民は最早、与党とか野党とか、革新とか保守とかの基準というか、枠組みを捨てているのではないかとも感じられる。
◎では何を望んでいるのだろうか。時代は、「リーダーシップ」を発揮して、灯台のように、遠くに灯りを投げかけて、そこを目指して先頭を切るリーダーを求めているように思う。
◎それを国民が明確に示したのが、小泉元首相に対してだったのではないか。彼があれだけ支持されたのは、郵政民営化を掲げたからかも知れないが、明快なリーダーシップを示したからではないか。
[リーダーシップ]
◎「リーダーシップ」を発揮という点では、小沢幹事長は適任であろう。だがしかし、「灯台のように遠くに灯りを投げかけてそこを目指して先頭を切るリーダー」ではない。
[自民党時代と同じ]
◎小沢氏は、自民党がかつてやっていたのとそっくりの手法で、政権運営(もちろん院政的に)をやろうとしている。国民にとっては、これでは自民党時代と同じではないかと嘆かざるを得ない。そんなことは期待してないぞとわめきたくなる。
[民主党も解凍する]
◎これを打破するには、民主党も解凍するしか方法はなさそうである。上で、「国民は最早、与党とか野党とか、革新とか保守とかの基準というか、枠組みを捨てているのではないか」と書いた。
[先頭を切るリーダーを求めている]
◎「何を望んでいるのだろうか」といえば、「先頭を切るリーダーを求めている」ようだ。大きな変革期には、今までにはない何か新しいアイディアを持った実行力のあるリーダーか集団かが必要である。
[織田信長若き獅子たち]
◎国内がバラバラの戦国時代から脱するために豪腕の織田信長が時代を駈けていって一気に流れを形成した。次に、閉塞期の江戸末期には若き獅子たちが薄明かりの中気勢を上げて駆け抜けていった。
[第三次の政治革命]
◎私は前(2010/01/13)に、このブログで「今回の政権交代で第三次の政治革命を生み出せ」という記事を書いた。第一次政治革命は、分裂時代から統一時代へと舵を切った織田信長。第二次政治革命は、鎖国日本から世界へワシが飛び立つように羽ばたいた明治維新
[小沢氏の下で政治革命は無理]
◎私は、民主党に第三次政治革命を期待したが、小沢幹事長が独裁的に仕切る政権運営では、政治革命は無理だろうと感じる。
[政党再編が現実的な方向]
◎ということで、今自民党が崩壊しつつあるので、自民党の「改革勢力」(舛添氏など)と、「みんなの党」と「民主党内反小沢派」とで、政党再編が現実的な方向ではないかと思えてきた。
[公明党と手を組んで安定政権]
◎政策内容よりも政権維持を最高目標に置くと見える小沢氏は、社民党国民新党を追い出し、公明党と手を組んで、安定政権を作ろうと考えているように思える。
[国民目線が不在]
◎しかし、その中には国民目線が不在である。我々国民は大企業本位の自民党的政策を廃して、国民本位の政策を実現することを民主党に期待した。だのに、自民党的政策が次々に生み出されそうである。
[ボトムアップの政策]
◎「第三次政治革命」とは、本当の「国民本位の政策」と、長らく続いた中央集権的政治体制を廃して、「地域主権の政治」をすることである。つまり、ボトムアップの政策、本当の意味の民主主義的政策の実現である。