真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

アメリカの威信低下、没落への道

[世界地図の塗り替え]
◎今猛烈な勢いで世界地図が塗り替えられているように思える。そこで、アメリカを軸にそれを考えてみた。
[アメリカ同時多発テロ事件]
◎9.11事件(2001年9月11日にアメリカ合衆国で発生した、航空機を使った4つのテロ事件 =アメリカ同時多発テロ事件)。それを職場のテレビで見た。最初は映画の一シーンのようで現実感がなかった。
参考資料→「アメリカ同時多発テロ事件 - Wikipedia」
参考資料→(私のブログ)「ふたたびガンジー主義」
[アメリカの威信低下]
◎それがテレビや新聞報道に接するにつれて、大きな衝撃波が私を襲った。その時に心に浮かんだ言葉が、「アメリカの威信低下」であった。あの大国アメリカがあのような組織にあれだけの打撃を受けるとはとの「虚脱感」に近いものであった。
[イラク戦争]
イラク戦争(2003年3月19日よりアメリカ合衆国が主体となり、イギリス、オーストラリアなどが加わり、イラクに侵攻した戦争)。その威信回復を賭けたのかもしれないイラク戦争も威信低下をさらに招いた。
参考資料→「イラク戦争 - Wikipedia」
参考資料→(私のブログ)「テロ・ゲリラは戦争形態を変えた」
[アメリカ発世界的金融危機]
◎2008年9月15日リーマン・ブラザーズの経営破たんに端を発する「アメリカ発世界的金融危機」。これはもう決定打ともいえる。しかも世界への影響が甚大である。世界恐慌という言葉を思い出す。
参考資料→「世界恐慌 - Wikipedia」
[巨ゾウが海の中へと歩み去る]
◎かくの如く、アメリカは泥沼の中を奥へ奥へと進むかの如く、威信を低下させつつある。沈み行く夕日に向かって、巨ゾウが海の中へと歩み去る光景が目に浮かぶ。
参考資料→「米国の没落により、日本は中国の天領になってしまうのか?」
[自民党がどんどん地盤沈下]
◎ひるがえって、アメリカの威信低下と同時進行するかのように、ある意味、これは当然の帰結かもしれないが、自民党がどんどん地盤沈下している。自民党はもはや選挙を恐怖している。
[民主党が勢力を盛り上げ]
◎それと引き替えに、民主党が勢力を盛り上げている。これは一部には民主党の力・能力が伸びた結果であろうが、大部分が、単に自民党が沈んだ結果、民主党が浮かび上がったという天秤現象である。
[資源大国ロシア]
◎次に、世界に目を向けると、「資源大国ロシア」がどんどん国威を発揚させている。これは昔の力が復活していると見られる。だから、かなり怖い現象でもあると感じるのだが。ソ連・ロシアは暗いイメージをぬぐえない。
[強引に外国に攻め込む]
◎例えば、ロシアは、2008年8月8日少し前には、あわや戦争へ発展かと思わせるくらい強引に外国に攻め込んだ。もちろん、ロシアは後出しだったが、小国(グルジア)を大きな足で踏みにじった。
[世界の警察アメリカ]
◎それに対して、「世界の警察」を自負するアメリカは弱々しく吠えたてるだけであった。むしろ、EU(欧州連合)の敷地付近なので、EUの方がはっきりとものを言っている。しかし、ロシアとEUの経済関係はもはや緊密なので、大げんかには成り得ないが。
[民主主義の伝道者EU]
◎このように「民主主義の伝道者EU」は勢力範囲を広げつつある。欧州連合(EU)は徐々に徐々に統合を深めつつあり、世界への影響力が増している。
参考資料→「欧州連合 - Wikipedia」
[相手側に勢力範囲を伸ばす]
グルジアがロシアと戦闘状態に入ったことも大きく見れば、ロシアとEUの勢力範囲拡大政策から生じたともいえる。どちらもアメーバが偽足を伸ばすように、相手側に勢力範囲を伸ばそうとしている。
[世界の工場中国]
◎最近、「世界の工場中国」は、北京オリンピックを大成功に終わらせ、世界にその存在感を見せつけた。まあ、ボロも一杯見られてしまったけれども。その後も次から次へとボロが露見している。しかし、これも大きく見れば、大国化した証でもある。
[目を覚ましつつある頭脳インド]
◎さらに、「目を覚ましつつある頭脳インド」は徐々に大国になりつつある。それが証拠に、現実的には、大国になれば、小国では禁止される事項も、承認を受けたり、暗黙の承認が出される。
「広島市の秋葉忠利市長は2日、米上院本会議でインドとの原子力協力協定を承認する法案が可決されたことについて「核拡散防止条約(NPT)に反する違法行為で、断じて容認できない」とするコメントを発表した。」(from産経新聞)
[利益を見逃してまで反対しない]
◎どの国も、自国の現実的利益がその国から大きくて、また反対すれば、それだけ不利益も大きくなるとなれば、利益を見逃してまで反対ができなくなるからだ。
[もってけ世界の貯金箱日本]
◎一方日本はどうなんだろうか。私は「平和の使者日本」になることを期待している。が、現実には、「もってけ世界の貯金箱」としか見られていないような気がする。
[赤字垂れ流しの巨大貯金箱]
◎手を突っ込んで握っただけを自由に持って行かれている赤字垂れ流しの巨大貯金箱。これは外交戦略、長期的外交目標がないからだろう。
[鏡に映ったアメリカの姿をまねるだけ]
◎その理由は実に単純明快である。ただ、アメリカの後追いをするだけなのだから、戦略も長期目標も不必要だろう。鏡に映ったアメリカの姿をまねするだけでいいのだから。しかし、そのアメリカの姿もかすんできた。