真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

目先だけの民放とネットに進出するNHK

[夢をかなえるゾウ]
◎昨日(2008/10/2)「夢をかなえるゾウ」を見て、久々に心から楽しんだ。それの特別番組(小栗旬主演)と連続放送(水川あさみ主演)の一回目を同日に流れた。

[ゾウは衰えが目立つ]
◎所で、テレビは巨ゾウで、ネットは犬で、というほど依然として大きさに違いはあるが、ゾウは最近衰えが目立っている。墓場に向かう老ゾウの如しである。
[犬は日増しに大きくなる]
◎それに引き替え、犬は日増しに大きくなって行く。しかも、ゾウは世間話、暇つぶし、ストレス発散的提供に終始している。
[強敵NHKは勢いが増した]
◎それに対して、犬は情報源としてなくてはならない存在になっている。民放に対して、強敵NHKはこのところ勢いが増してきたように思える。それを実際に見てみよう。
[1位になったNHK総合テレビ]
◎NHK総合テレビの今年度(2008)上半期(3月〜9月)のゴールデンタイム(午後7〜10時)の平均視聴率が13.6%(関東地区)を記録し、民放キー局を抑えて1位になった。といっても、関西地区の同時間帯では関西テレビの13.8%を下回ったが。
[着実に上昇]
◎昨年度(2007)上半期でのゴールデンタイムの平均視聴率は12.2%であり、着実に上昇を重ねてきていた。今回NHKが1位になるのは、1997年統計を取り始めて以降初めてという。
[民放の地滑り]
NHK上昇原因の一つには、民放の地滑り。広告で成り立つ民放にとって、ネットに押されての収入減が大きく影響しているのだろう。ネットに押されるのは、一人テレビ界だけでなく、雑誌や本の出版界も同じ状況である。
[番組制作費が削減]
◎その結果、番組制作費が削減されて、世間話、暇つぶし、ストレス発散的内容に偏りがちになる。つまらないことおびただしい。その悪影響の一つとして、データなどのねつ造問題が絡む。
[潤沢にお金が転がり込む]
◎それに引き替え、NHKは半強制的な視聴料収入によって潤沢にお金が転がり込む。だから、良質な番組が製作できる。その反面、競争意識が乏しく無駄遣いや緊張感に欠ける。
[二次利用でさらなる収入源]
◎良質な番組製作は、二次利用、三次利用の形でさらなる収入源となる。NHKは子会社孫会社にごっそりお金を貯め込んでいるという噂もある。
[ネットで有料番組配信]
◎今回、NHKは番組の二次利用として、今年(2008)12月からネットで有料番組配信サービス「NHKオンデマンド」を始める。それによってNHK主力番組が見られる。
参考資料→「テレビ東京、TV放送したアニメを1時間後に自社でネット配信」「株式会社テレビ東京は、10月8日から放送を開始するテレビアニメ「スティッチ!」を、同社が運営する動画配信サイト「あにてれしあたー」において、テレビ放送直後から有料配信する。配信開始はテレビ放送開始の1時間後となる、8日の20時。価格は1話150円。毎週1話更新だが、8日は第1/2話を配信する。」
参考資料→「テレビ各局 収益確保へ : TV : エンタメ」=From"YOMIURI ONLINE(読売新聞)"
[有力主力番組を1300本以上配信]
◎例えば、定時ニュースは放送の約2時間後からネットに流す。大河ドラマやNHKスペシャル、NHK特集など過去に流した有力主力番組を1300本以上配信する予定だ。
参考資料→「NHK番組配信 1本105〜315円 : TV : エンタメ 」=From"YOMIURI ONLINE(読売新聞)"
[良質の番組作りが可能]
◎このような二次利用・三次利用での収入が見込めるならば、制作費を更に多くつぎ込んで良質の番組作りが可能となる。これは人気のある出演者を呼び込めて、更に視聴率が期待できるという良循環を形成できる。
[民放との差は広がるばかり]
◎そうなれば、 世間話、暇つぶし製作に終始する民放との差は広がるばかりであろう。それはさらなる視聴率低下を生み、それが視聴者離れ、広告主離れを引き起こすという坂を転げる悪循環を繰り広げる。
[国際放送番組を無料でネットに]
◎それに引き替え、NHKは、イギリス「ジュースト」が提供するテレビ番組をパソコン向けに配信するサービスを活用する。これを利用して国際放送の番組を無料でネットでも流す。
[海外展開を進めるNHK]
◎このような海外展開を着々と進めているNHKが、日本を、日本文化を、世界に発信する窓口となるのは素晴らしいことである。
参考資料→「NHK「世界まるごと質問箱」ってなあーに」
[ニュース番組は視聴率が見込める]
◎民放の番組(大食い番組、身内内の世間話)は見るに堪えないが、唯一ニュース番組は視聴率がこれからも見込めるのではないか。
[二次利用収入をも見込で良質な番組製作]
◎このような悲惨な民放にとって、生き残りの道は、つまり、悪循環から抜け出す方法は、海外展開にも力を入れて、二次利用・三次利用での収入をも見込んだ上で、良質な番組製作をする以外にないのではないか。