真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

集中力三度

[集中力は大切な能力]
◎私は、集中力はとても大切な能力だと感じて、それに強い関心を持っている。自分でも、強くて長い集中(持続)力を得たいと願っている。でも、単に願っているだけで本気の努力はしていないが。
[集中力について]
◎ということで、さらに集中力について書きたいと思い、自分のブログ(391記事)内で、「集中力」を何度使ったか検索してみた。意外に少なく五回だけであった。それほど書ける知識を持ち合わせていないからか。
[二種類の集中力]
◎その内で、主テーマとして、集中力を扱ったのは二回だけであった。一度が、「二種類の集中力を使い分けよう」(2007/02/08)であった。
[目標に照準を合わせる力]
◎その中で、私は、「集中とは、雑念(煩悩・執着)を排除して、ある目的・目標に照準を合わせる、合わせ続けることである」と定義を述べた。
[右脳的集中と左脳的集中]
◎さらに、集中(力)に二種類あるとして、「(粗い浅い広い)右脳的集中と、(細かい深い狭い)左脳的集中と」だと書いた。それ以外にも、「心の内部に向かう内向的集中と、外部に向かう外向的集中」とにも分けられると述べた。
[右脳的集中は拡散的注意力]
◎その内の「右脳的集中」は、何事にも注意を向けずに、ただよわせておく拡散的注意力である。それに対して、「左脳的集中」は、ある一つの事柄に注意を向け続けて、そこからそらせない焦点的注意力である。
[外国人座禅僧が悩み]
◎もう一回は、「集中力再び」(2007/11/26)であった。そこで、外国人座禅僧が悩み(日常中での集中切れ)を打ち明ける言葉を取り上げた。
[座禅中の集中と日常中の集中]
◎座禅中の集中は、意識(注意)の働きを止めればいいのであるが、日常中の集中は、意識(注意)を働かせながらも、それを自分が定めている方向に、向け続けて(焦点化して)おかなければならない。
[二種類の集中力]
◎これは、右脳的集中(拡散的注意力)と、左脳的集中(焦点的注意力)とに該当する。座禅中の集中=右脳的集中で、日常中の集中=左脳的集中である。
[受動的無意識的集中と能動的意識的集中]
◎これらについて、座禅中の集中=右脳的集中は「受動的無意識的集中」とも言い換えられる。また、日常中の集中=左脳的集中は、「能動的意識的集中」ともいえる。
[集中が深ければ深いほど]
◎集中が本当に深い人は、どんなに気を散らそうとしても、目的のことにだけ気を集中(=定)させることができる。そのような集中が深ければ深いほど、素晴らしい仕事を成し遂げられる。
[集中状態を脳波で表現できる]
◎二回の記事中で、そのようなことを述べた(補足した部分もあるが)。今回、さらにまた集中について述べたと思ったのは、集中状態を脳波で表現できるのではないかと感じたからだ。
参考資料→「脳波」(fromWikipedia)
[アルファ波は安静、リラックス]
◎それで、「脳波と集中力との関係」を知りたかったので、いろんなサイトを渡り歩いた。その結果得た情報を述べたい。まず、「脳波(EEG)に関する基礎知識」には、アルファ波が、「安静、リラックス、閉眼時に後頭部に現れる」と書かれている。
[右脳的集中時にアルファ波が出現]
◎これは、私のいう、「座禅中の集中=右脳的集中=受動的無意識的集中」である。右脳的集中時には、アルファ波が出現しているのだと思われる。とすると、安静・リラックス=右脳的集中=受動的無意識的集中となる。
[ベータ波は能動的で活発な思考や集中]
◎また、「脳波(EEG)に関する基礎知識」には、「ベータ波は能動的で活発な思考や集中と関連付けられている」とも書かれている。
[能動的で活発な思考や集中=左脳的集中]
◎この「ベータ波」の説明からすると、これは、「日常中の集中=左脳的集中=能動的意識的集中」と見なしてよいのではないかと考えられる。能動的で活発な思考や集中=左脳的集中=「能動的意識的集中」と解せそうだ。
[脳波の活動の細かさは脳の活動の程度]
◎がしかし、「「脳波」と「事象関連電位」」には、「脳の神経細胞があちこちで活発に作動していると,全体としての電気活動はバラけてしまってランダムな細かいものになります。逆に神経細胞があまり活動していないと,全体としての電気活動は,ある程度同期してゆったりした大きい活動になります。つまり脳波の活動の細かさが脳の活動の程度を表しているということになります」と述べた記事にも出会った。
[否定的な文章に行き当たる]
◎直接的に明確に「脳波と集中力とは関係する」という記述には、残念ながら出会わなかった。逆に、どちらかというとそれに対して否定的な文章に行き当たることの方が多かった。
[様々な力を引き上げ伸ばす能力]
◎その中で、「集中力とは::集中力を高めることと潜在意識開発が成功へと導く「自己啓発.com」」には、「集中力とは、様々な物事の中にあっても、ひとつの事柄に意識を集中させる能力のことです。集中力は、記憶力や想像力、体力といった人間が現在持っている様々な力を引き上げて、伸ばしてくれる能力なのです。しかも集中力は、眠っていた潜在能力をも引き出してくれます。ひとつの事に没頭して神経をとぎすます事で、様々な能力、また潜在能力が発揮されます」と述べている。
[相撲を取る土俵のような役割]
◎これを読んでなるほどと納得できるものがあった。集中力は、他の能力が発揮できる場を作り出す基礎的能力だったのだ。Windowsという基本ソフトの上でアプリソフトが働くようなものである。あるいは、相撲を取る土俵のような役割を果たすといえそうだ。