真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

もはや自民党の敵は自民党なり

[自民党の現況]
◎今日は、落語の「三題噺」的に、ことわざや定型語句などを織り交ぜ(ねじ曲げ)ながら、自民党の現況(元凶)を述べてみたいと思う。
[国民は新しい車を試乗したい]
◎以前(2009-01-30)、私は、「国民は新しい車を試乗してみたいです、麻生首相」という記事(コラム)を書いた。
[足を引っ張るのは既得権益を守る官僚と自民党議員]
◎その中で、「麻生首相の足を引っ張っているのは、民主党ではなく、既得権益を守りたい、官僚であり、自民党議員である。それ故に、がんじがらめに縛られている麻生首相がどれほど頑張っても国民には不満足でしかあり得ない」と述べた。
[内なる敵に過敏症]
◎今、自民党は、民主党などの野党という敵よりも、内なる敵に過敏症になっている。内なる敵が、お互いに足を引っ張り合いをし始めたからだ。
[敵は本能寺にあり]
◎つまり、もはや自民党にとって、倒すべき敵は民主党ではなく、「敵は本能寺にあり」(「本当の目的目標が別のところにある」という意味だが)である。本当の敵を見誤ってしまったのか。
[仲間内が互いに敵に変身]
◎そうではなく、何となれば、もはや自民党の敵である民主党は闘って勝てる相手ではなくなってしまった。今や議員が自分の身(のみ)を守るために、仲間内がお互いに敵に変身し始めている。
[近親憎悪]
◎その結果、自分たちを裏切ったと感じると、刺客を送るなど、もはや外となる敵と闘うのではなく、内なる敵同士でつぶし合いに躍起になっている。「近親憎悪」(fromWikipedia)の域に達している。
[獅子身中の虫]
◎言い換えれば、「獅子身中の虫」(「獅子の体内にいる虫が、その寄生している獅子の肉を食って、ついには倒してしまう」という意味)に、自民党はのたうち回り始めた。
[虫に倒れてしまう]
◎このままでは、獅子(自民党)は身中(身内)の虫(敵)によって、のたうちながら、倒れてしまいかねない。
[水位がどんどん低下]
◎というのも、今自民党へ流れる水(票)の水位がどんどん低下している。もはや自民党全体を潤す水量にははるかに及ばない。そうなれば、身内であっても、仲間のことなど考える余裕はすでにない。
[我田引水に走る]
◎その結果、個々の議員が自分の票田に水を引き込もうとアドバルーンを上げている。ある議員などは、自分の役職を投げ打ってでも、「我田引水」に走っている。
[首相自身を主役に押し上げる]
◎話はそれるが、小泉元首相は、「自民党をぶっ壊す」とのキャッチフレーズの下で、大勝利した。今から考えれば、これは自民党全体を考えたのではなく、小泉元首相自身を主役に押し上げる、スポットライトを浴びる発言であった。
[歌舞伎役者が見得を切る姿]
◎事実、その発言に対して、聴衆は、歌舞伎役者が見得を切る姿を思い浮かべたのかも知れない。やんやの拍手喝采を送った。その結果、「自民党がぶっ壊われる」どころか、自民党は再生したかに見えた。
[本当に壊してくれるかもと期待]
◎我々は、小泉元首相の「自民党をぶっ壊す」に、その発想の奇抜さと、もしかすれば、本当に壊してくれるかもと期待とを感じた。
[自民党の延命に手を貸しただけ]
◎しかし、終わってみれば、我々が見たように、自民党の延命に手を貸しただけだと分かった。彼の後に自民党から出て来た首相では、やはり自民党という体制内で動く限りは、何もできないと国民は思い知らされるに至っている。
[渡辺喜美行政改革相]
◎そのことを、身をもって知らせたのが、渡辺喜美・元行政改革相である。彼は、自民党内で改革を断行するのは無理であることを思い知らされた。結果、彼は自民党を去った。
参考資料→「渡辺喜美 自民離党の裏にあるもの | 時評コラム」from"nikkei BPnet<日経BPネット>"
[二者択一を迫られる]
◎議員という職を失いたくないがために、自民党内にしがみついて残るか、自分の考えを推し進めるために自民党を離れるか。二者択一を迫られている。
[イエスマンの集団]
◎独裁的経営者や独裁者では、志を持つ者が、どんどん彼らから離れてゆく。そして、後には、イエスマンの集団が出来上がる。そうなれば、自民党が瓦解し、自壊しかねない。いな、そうなったから、瓦解自壊の兆しが見え始めたのか。
[国民を犠牲にする組織]
◎我々が倒して欲しい敵は、自らが抱え込む既得権益を守るためには、国民を平気で犠牲にする組織、システムである。自民党構造改革などで、一時は取り組む姿勢を見せたが、既得権益集団に難なくはじき返されてしまった。
[期待はずれに終わった]
◎小泉元首相にそれを期待したが、その結果がどうなったのかいまだに評価が定まらない。私には、どうも、期待はずれに終わったように思える。
[政治家に期待するのはこの一点]
◎国民が、政治家に期待するのはこの一点である。これを肝に銘じないと、どの政治家も期待はずれとして、国民から失望を買うだけである。
[支持率上昇が見込めるのは]
麻生首相の支持率の上昇が見込めるのは、既得権益集団に押さえ込まれている今の姿から、既得権益集団をねじ伏せてでも、改革をするという姿勢を示すことである。
[最大の景気対策]
◎それは、日本の未来を明るくすることであり、国民の不安をある程度解消することであり、それが、景気への不安を払拭する最大の景気対策である。