真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

貴族政治から武家政治へ

[その時歴史が動いた]
◎偶然テレビをつけると、、NHKドキュメンタリー番組「その時歴史が動いた」(第350回:武者の世になりにける〜保元・平治の乱 源義朝の戦い〜)(2009/02/04)を放送していたので、興味深く見た。
参考資料→「その時歴史が動いた」(fromWikipedia)
[過去の歴史から今や未来を見渡す]
◎学生の頃、受験科目として、世界史を選択したが、最近、日本歴史にも興味が湧いてきた。といっても、歴史そのものに興味があるというよりも、過去の歴史から今や未来を見渡す視点をもらえるのではないかと感じるからである。本当に興味が惹かれるのは今の政治である。
[未来を見るには過去の歴史が必要]
◎海の向こうの政治家、オバマアメリカ大統領は、自国の経済危機を乗り切るに際して、日本のバブル崩壊後の泥沼からの脱出を参考にすると言っている。未来を見るには、過去の歴史が必要である。
[武者の世になりにける]
◎話を戻すが、「愚管抄」(fromWikipedia)は、「武者の世になりにける」と言った。つまり、保元・平治の乱は、貴族の時代から武士の時代へ転換とみた。
[源義朝平清盛源頼朝]
◎その転換に、「源義朝」(fromWikipedia)⇒平清盛源頼朝と、三人が強力に関わった。
[下克上]
◎彼らは、平安時代には、貴族の下で働く兵士(荘園の番人)という身分であった。だから、貴族から武士への転換は、「下克上」である。
[評価が余りにも低い]
◎自分たち自身が汗を流し、血を流しながら、戦ったのに、その評価が余りにも低いことに対する(特に源義朝による)怒りの爆発が発火点になっている。
[織田信長豊臣秀吉徳川家康]
◎私は、この三人を、分裂した日本を統一への道をばく進させた、織田信長豊臣秀吉徳川家康と重ねてしまいたくなった。
[統一への道をひた走る]
◎分裂状態の戦国時代に、織田信長が中央に躍り出て、統一への道をひた走る方向へと駆り立てた。
[鎌倉時代建設へとひた走らせた]
◎その戦国時代よりも二つ前の鎌倉時代の建設へとひた走らせたのが、源義朝平清盛源頼朝(いずれも武士集団の長)であった。
[藤原家による貴族政治]
◎その鎌倉時代より一つ前の、「平安時代」(fromWikipedia)には、天皇を頂点とする貴族政治(中心は藤原家)が行われた。収入源は荘園であった。その結果、貴族たちは優雅な生活が送れた。
[保元の乱]
◎その貴族の上に立つ、崇徳上皇後白河天皇の対立から発した「保元の乱」の戦いによって、武士の地位が大きく高まり、武家政権の原点・出発点となった。
[武士の立場を低く見る貴族]
◎しかし、にもかかわらず、武士の立場を低く見る貴族の態度は変わらなかった。例えば、義朝が夜討を献策したが、貴族的にはそれは"ひや"な行為であった。最後には受け入れられたが。
[源義朝武家思想(質実剛健)を持ち込む]
◎このようにして、源義朝が貴族思想(優雅さ)に武家思想(質実剛健)というくさびを打ち込んだ。織田信長が今までの戦法(武士らしい気高さ)にくさびを打ち込んだように。
[常識や権力を否定]
◎それを表す表現を「織田信長」から抜粋引用。

当時の常識や権力を否定し、新しい考え方や文化を積極的に取り入れる器の大きさと、合理性と冷徹さを兼ね備えた知性によって、統一者のいなかった政治的混沌を収集に向かわせた戦国時代の中心人物である。
[平家一門は厚遇される]
◎「保元の乱」の戦いによって、源義朝に比べ圧倒的に、平家一門は、厚遇され、政治の世界で重要な地位を占めた。
[冷遇された義朝]
◎どちらかと言えば、冷遇された義朝は武士の境遇を変えようと「平治の乱」(fromWikipedia)を起こしたが、義朝は風呂場で襲われ倒れた。平家らの官軍に兵数で大幅に劣っていた義朝軍は壊滅する。それによって、平家が完全に中心に躍り出た。
[源頼朝平氏を滅ぼす]
◎しかし、義朝の子、「源頼朝」(fromWikipedia)は、壇ノ浦の戦い平氏一門は入水し、平宗盛らを捕えて、遂に平氏を滅ぼした。
[鎌倉幕府を樹立]
◎これによって、朝廷から半ば独立した鎌倉幕府を樹立する。これは西の近畿地方から、東の関東地方へと勢力圏が移動したことになった。
[鎌倉時代から室町時代へ]
◎しかし、徳川家康が打ち立てた江戸幕府、江戸時代よりも基盤が盤石でなかったのだろう。約150年間続いた鎌倉幕府は、「室町時代」(fromWikipedia)に取って代わられる。そして、さらに織田信長が活躍する戦国時代へと突入する。
[全国統一は難事業]
◎本格的に、実質的に、心理的にも全国統一するのは難事業なのだろう。波のように何度も山と谷を繰り返しながら、今のような全国統一が当たり前のこととして、国民に受け入れられる。
[中央集権的現状]
◎しかし、今余りにも中央集権的現状(国会と地方議会との余りの落差、東京と地方との余りの落差)に、地方(特に大阪)から反乱の兆しが芽生え始めている。それを後押しするのが、民主党であるのを願っている。
[近畿地方と関東地方との権力争いの歴史]
◎これもまた、近畿地方と、関東地方との長い長い歴史に渡って続いてきた権力争いの一つなのだろうか。