真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

新しい時代の革命家、フィリッポ・リッピ

美の巨人たち」を見た。
参考)美の巨人たち フィリッポ・リッピ『聖母子と二天使』: 週間番組表 : 番組情報 : テレビ東京
今日のテーマは、「フィリッポ・リッピ」(1406-1469 | イタリア | 初期ルネサンス)が描いた「聖母子と天使」だった。
参考1)フィリッポ・リッピ-聖母子と天使-(画像・壁紙)
参考2)フィリッポ・リッピ - Wikipedia
聖母は、修道院から一緒にかけ落ちした、妻(元修道女)をモデルにしている。
この絵は、ルネサンスの出発点だとも言われている。
今までの宗教画とは異なっているからである。
と言うのは、絵画の約束事を破っているからである。
彼が、経歴的には破戒僧であるように、絵画においても、宗教画としての約束を破壊している。
参考)宗教と表現の自由 - 真 夢人 日記
彼の性格が、人生が、当時の常識を破壊している。
参考)客観よりも主観を重要視する時代へ - 真 夢人 日記
彼は、僧であり、妻は尼僧であり、後に還俗して正式な夫婦になっている。これもなにか象徴的な感じがする。
ある意味、彼は絵画界の革命家でもあったのだろう。
そして、彼の影響を受けた画家たちが、新しい境地をどんどん切り開いていった。
彼は開拓者でもあった。なんとなく、彼から織田信長を連想してしまった。
私は、芸術には疎いので、フィリッポ・リッピという芸術家も、もちろん彼の作品、「聖母子と二天使」も知らなかった。
歴史の流れの中で、その人の役割、位置づけを知ることがとても大切なのだなあと感じる、体験であった。
何を受け継ぎ、何を切り捨て、何を創造したかを知ることで、その人の価値が見えてくる。
フィリッポ・リッピ:「聖母子と二天使」