真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

歯車を止めるだけの迫力ある一撃

[慣性の法則]
◎前振りなしの即本題に入るのだが、何かが一度動き出すと、慣性の法則(=運動の第一法則。物体は、外力が働かなければいつまでもその状態を続けるという法則)が働いて、止まらない。
[自動運動]
◎その物理法則は、システムや組織の動きにおいても当てはまるようだ。それらが完成すると、慣性の法則が働いて、自動運動(自立走行)を繰り返す。
[本能化]
◎動物で言えば、それは「本能化」といってもいいようなパターン化された基本的法則である。
参考資料→「本能」(fromWikipedia)
[説教くらいでは止まらない]
◎例えば、学校のあるクラス内で、いじめが習慣的に行われているとする。そこには慣性の法則が働くので、それをやめさせるには、教師が「いじめは悪いことだからやめなさい」と説教したくらいでは、なかなか止まらない。
[システム化]
◎それがシステム化しているからだ。つまり、歯車がいくつもつながって、一つの歯車が動けば、それが隣の歯車を動かす。そして、それがまた隣の歯車を動かす。誰かがやめようとしても、他から来る力に押し負けてしまう。
参考資料→(私のブログ)「イジメの構造化」
[ドミノ倒し]
◎というドミノ倒しのように力が次々に伝わっていく。だから、その中の誰かが、よほどの迫力ある力強い態度を示さない限り止まらない。なまじっかな態度でははじき飛ばされてしまう。もっと言えば、その者は次からはいじめの標的にされる恐怖を味わう。それは教師とて同じだ。
参考資料→(私のブログ)「いじめを生まない学級経営の一つの提言」

[別な例]
◎別な例をあげる。幼い子ども(幼稚園児か保育園児)Aが、園内で、自分が遊びたいおもちゃを、誰か他の子どもBが使って遊んでいるのを見かけた。
[無理矢理力ずくで取り上げ]
◎そこで、その子Aは、Bからそのおもちゃを無理矢理力ずくで取り上げた。結果、取り上げられたBは泣き出した。
[指導する]
◎それを聞いて駆けつけた先生は、まず2人から事情を聞く。事情を飲み込めたその先生は、Aにそのような行為をもうしないように指導する。
[断固たる態度を取るべし]
◎Aの行為「自分が遊びたいおもちゃを他人が使っていれば、取り上げてでもそれで遊ぶ」は、社会生活をやってゆく上からも、やめさせなければならない。だが、この場合でも、断固たる態度を取らないと、Aのその行為は続く可能性が高い。
[利益にかなう行為]
◎なぜなら、多分それは習慣化した行為であろうから。さらに、取り上げて遊ぶ行為は、その子には利益にかなう行為だから。とはいえ、より大きな利益を逃してしまっているのだが。それを知らない故に目先の利益で動く。
[成功体験を繰り返す]
◎利益が得られる習慣的行為はシステム化されており、スイッチが一旦入ると、自動的に進む。私たちは、成功体験を繰り返す。
[強い意志が成功へと導く]
◎個人内であれば、例えば、喫煙している人が禁煙をするには、強い意志が成功へと導く。が、喫煙は少々麻薬的な部分があり、本人にとって不利益な禁断症状と他人の吸う煙の誘惑が、失敗に終わらせがちである。
[強い精神力(意志力)と明確な目標]
◎それらを乗り越えてまで、やめるには、よほどの強い精神力(意志力)と明確な目標が要求される。ある意味、成長を続けて行くには、この強い精神力(意志力)を鍛錬する必要がある。
[内部告発]
◎また、組織での話に戻るが、会社内部で行われる、悪しき慣行(食品偽装、汚染物質の垂れ流し)などは、「内部告発」という手段で、歯車の停止をするという方法がある。個人が会社に掛け合っても、つぶされて、しかも、左遷や解雇という不利益が身に降りかかりがちである。
[環境との乖離が大きくなる]
◎仕組みの中に、悪しき慣行が続くならば、それを止めて、なくす手段を持つべきだろう。それが、システムや組織を長く保たせる保守整備といえる。それがなければ、環境との乖離が徐々に大きくなる。
[織田信長]
◎話は急カーブするが、分裂国家から統一国家へと切っ先を向け変えた織田信長は、時代の流れを大きく切り替えた人物であった。
参考資料→(私のブログ)「織田信長誕生の必然性」
[源義朝]
◎また、最近取り上げた源義朝も、貴族政治から武家政治へと流れを切り替えた。それによって、武家政治が明治になるまで続くこととなった。
参考資料→(私のブログ)「貴族政治から武家政治へ」
[時代精神]
◎私は、織田信長源義朝は、「時代精神」(fromWikipedia)「ある時代に支配的な知的政治的社会的動向を表す全体的な精神傾向」を身に背負ったのではないかと感じる。
[時代精神を担った人物を生み出す]
◎私には、時代(歴史)は、その時代にとってはあまりにも不適合な(そぐわない)システムや組織や体制を切り替えるべく、時代精神を担った人物を生み出すのではないかと密かに感じている。
[橋下大阪府知事]
◎橋下大阪府知事も、ある意味、そのような役割を担っているように思える。中央集権的政治体制から、地方分権的政治体制への切り替えという時代精神を、道州制の導入という形で、実現する旗振り役。
[東国原英夫宮崎県知事]
◎その更にお先棒をかついでいるのが、東国原英夫宮崎県知事ではないだろうか。私には、彼は露払いの役割ではないのかなとも見えてくる。
[小沢一郎民主党代表]
◎また、中央政界においても、小沢一郎民主党代表には、自民党政治を止める「織田信長」の役目を期待したい。歯車を止めるだけの迫力ある一撃を打ち下ろせるのは彼くらいであろう。