真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

政府紙幣、自治体紙幣、個人紙幣

[政府紙幣の発行]
◎少し旬からずれてしまった話題ではあるが、政府は政府紙幣の発行を考えているらしい。それについて、少々、皮肉混じりに、茶化しを入れながら考えてみた。
参考資料→「政府紙幣発行は、日銀の国債引き受けより弊害が大きい(1) | 社会・政治 」from"東洋経済オンライン"
参考資料→「政府紙幣って普通のお札とどう違うの? - 今日の知識 - 日経トレンディネット」
[国債から紙幣へと形を変えた借金]
政府紙幣発行の利点は、「国債を増やさずに政府の財源をつくる」ことができる。つまり、国債から紙幣へと形を変えた借金をするということである。紙幣という名前を付けると、何せ印刷機と紙とで簡単に借金ができるのである。
注)心理的には、紙幣には2種類ある。労働の対価としての紙幣と、借金の証文としての紙幣(政府紙幣はこれに該当)と。
[紙幣は紛れ込ませれば終わり]
◎政府発行の紙幣ならば、信用度が高いので、疑うことなく、流通してしまうだろう。国債ならば、まず買い手を探さねばならないが、紙幣なら、紛れ込ませれば終わりである。
[デフレからの脱却]
◎さらなる利点として、「政府紙幣発行によってマネーサプライを増やし、デフレからの脱却を図ろう」というもくろみである。デフレ圧力のある今の経済状況をインフレ方向へと舵を取ろうというのである。
[需給バランスから価値は下落]
◎紙幣を発行すれば、流通する紙幣の量が増えるので、需給バランスから価値は下落する。つまり、円安である。それはインフレということで、デフレから脱却できるとする。
参考資料→(私のブログ)「アメリカ版(借金)バブルの崩壊と没落」
参考資料→「米財務省などの調査によれば、ドル紙幣の6割前後は海外で保有されている。ロシア、中南米、中東、中国などでのドル紙幣保有額が多い。安全資産としてドル紙幣を持つ人びとが米国外に多くいるわけだ。」
[ドルは円に対して、360円から90円台へ]
アメリカはドルを発行しまくって、ドルは円に対して、360円から90円台へとまっしぐらに下落した。もちろん、ドル下落の他の理由は大きすぎるくらいあるが。
注)1949年4月23日、GHQは日本円とアメリカドルの交換レートを1ドル=360円と定めた。
[日本銀行]
◎私の勉強不足で、紙幣は「日本銀行」「日銀」(fromWikipedia)だけが発行できると思い込んでいたが、そうではないと分かった。
参考資料→「紙幣」(fromWikipedia)

中央銀行などが発行する紙幣の他、政府の発行する政府紙幣や特定地域だけで通用する地域紙幣(地域通貨)
[自治体紙幣を発行]
◎「地域紙幣(地域通貨)」もありえるとなれば、各自治体も自治体紙幣を発行しては如何か。債券であれば、返さねばという心理的拘束が働くが、紙幣となれば、そういう呪縛が解ける。そうなれば、地方分権も叫ばずに済む。
[個人紙幣]
自治体紙幣がありとなれば、いっそのこと、「個人紙幣」もありにしてはどうだろうか。とはいえ、すでに民間企業では、「ポイント」という名前で、疑似貨幣が流通しているが。
注)それでもって、商品などに交換できる機能を持っていれば、疑似貨幣と定義すれば。
[電子マネー]
◎また、ネット内では、あるいはネット界とリアル界を行き交う手段として、「電子マネー」(fromWikipedia)が流通している。
[単に情報が移動するだけ]
電子マネーは、実紙幣が動くのではなく、大部分が単に情報が移動するだけである。そして、それらのほとんどは我々には見えないところで処理されている。
注)給与も口座への振り込みで、すべてを電子マネーで決済すれば、実紙幣を見ることなく、暮らせる。
[ポイント]
◎「ポイント」といえば、以前、私は近くの家電量販店で家電商品を買っていた。その時、ポイント(価格の1%)をくれた。それはうれしかった。でも、数年後ヨドバシカメラでは価格の10%ものポイントをくれるということを知った。
[ポイント貯蓄を楽しむ]
◎その結果、私は、家電製品はせっせせっせとヨドバシカメラへ買いに走り、ポイントが貯まるのを楽しんだ。それでメモリーカードなどと交換した。気がつくと、近くの家電量販店は消えていた。
[価格の安さからネット販売店]
◎ところがしかし、最近では、ヨドバシカメラへも足が遠のいた。10%のポイントの魅力よりも、価格の安さが、私をネット販売店へと向かわせている。
[円天]
◎話がそれてしまった。が、疑似貨幣といえば、「円天」が「円天」と呼ばれる独自の電子マネーを発行していた。「円天市場」内限定だが、そこで円天と商品交換できる仕組みである。
[株券や債券]
電子マネーではないが、電子化された「株券」(fromWikipedia)も、ある意味、疑似貨幣ではないだろうか。さらには「株券」よりも堅実な債券(有価証券)もやはり疑似貨幣ともみなせる。
[保証する手形]
◎紙幣やポイントや株券や債券は、持ち主から発行元へと請求があれば、いつでも換金(あるいは商品との交換)しますよと保証する手形(将来の特定の日に特定の金額を支払う旨を約束した有価証券)である。
[将来返済すべき借金]
◎これは別のいい方をすれば、将来支払わねばならない借金である。とはいえ、発行元は換金を請求されない限り、この借金は返済しなくても済む。
[紙幣や株券は半永久的に換金されない]
◎「ポイント」などは、ほどなく換金(商品交換)されるであろうが、紙幣や株券は、半永久的に換金されない可能性がかなり高い。株券の換金は倒産時が普通であろう。
[政府紙幣は借金の積み増し]
◎となれば、政府紙幣は借金の積み増しと全く同じ意味でしかない。しかも、発行することによって、お金の価値は下落する。つまり、円の価値が下落(インフレ)して、国(民)の購買力が低下する。
[リアル紙幣が消え去る移行期]
◎などなどを見てゆくと、これは、いずれリアル紙幣が消え去る移行期にあるのではないかと感じさせられる現象である。紙幣を介さずに、電子マネーだけで決算をされるだろうし、電子マネーで給与が支払われるだろう。紙幣の存在を知らずに暮らす世界に突入する。
[ポイントを世界的共通単位に]
◎その電子マネーの世界的共通単位として、「ポイント」は如何であろうか。ドルも消え、円も消えてしまうと、必然的に国という単位も消えてしまうだろう。
注)自分の記事を読んで、生煮えの内容、まだ理解しきれていないで書いている記事だなと痛感させられる。特に最後の方は尻切れ状態も甚だしい。深く反省。2010/07/28記す。