真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

アタリ氏の「世界を襲う5つの波」は当たるか

[緊急インタビュー]
◎昨日日曜日(2009/5/10)、NHKで、「ジャック・アタリ 緊急インタビュー「第2回 世界を襲う5つの波」放送日: 2009年5月10日(日)放送時間:午前10:49〜午前11:35(46分)ジャンル:ニュース/報道 > 特集・ドキュメント」を偶然居間を通りかかって見かけた。
[世界を襲う5つの波]
◎これは見なければと思い、途中からだったが、とても印象的な部分に出会った。
参考資料→「世界を襲う5つの波」from"デカチワワのプッチ/個人サイト"
参考資料→「世界を襲う5つの波」from"Google検索結果"
参考資料→「「第2回 世界を襲う5つの波」」「世界を襲う5つの波の続き2」「世界を襲う5つの波の続き3」「世界を襲う5つの波の続き4」「世界を襲う5つの波の続き5」from"YouTube"
[超民主主義の波]
◎その中で特に印象に残ったのが、5つの波の内最後のもの、「超民主主義の波」であった。「超民主主義」とは、「他人を援助することで喜びを感じる」ことから、利他主義的な行動を起こすことである。
[フリーソフト]
◎しかし、これはすでに徐々にではあるが、ネットの世界では始まっていると私には感じられる。例えば、「オープンソース」や「フリーソフト」や「フリーマーケット」や「オークション」などとして萌芽しているように思える。
[これも超民主主義]
◎同じく昨日、メルマガの中の記事「ハードディスクがすっきり快適に!---「すっきり!! デフラグ」:名作フリーソフトを訪ねて」を読んでいて、これも「超民主主義の波」だよねと思った。
[引用を三つ]
◎ということでそこからの引用を三つ。
1)「フリーソフトは不思議な存在だ、とかねがね思っていた。なにしろ、フリーというだけあって無料なのだ。ソフトウエアのプログラミングは、決して簡単な作業ではない。いや、その膨大な作業を考えたら過酷ともいえる。なのに作者たちは、なぜ無報酬でこのような作業をしているのだろう。」
2)「「イヤになったりすることありません?」という僕の意地悪な質問に、「ありますよ」と笑いながら即答する矢吹さん。けれど、それ以上に喜ばしい反響が多い。」
3)「一度はある機能を削除したのだが、その直後にその機能を復活させてほしいという意見が殺到したのだとか。ネットを介したやり取りだから、ユーザーと直に触れ合うことはないだろうが、このときばかりは“生の声”を感じたのではないだろうか。作者冥利に尽きる逸話だ」。
[多大の恩恵を受ける]
◎私も、個人による「フリーソフト」や「オープンソース」による「フリーソフト」などなどから多大の恩恵を受けている一人である。この話を読んで、制作者への意見や感想は、彼らを励ます言葉になり得るのだと、改めと思い知った。
[博愛主義?]
◎この例のように、「超民主主義」を、「博愛主義」とかのように、大げさに捉える必要はないのではないか。自分がしたことに「物質的な報酬を求めない」。「相手からの感謝の言葉で十分」だと思う。
[自然に出てくる気持ち]
◎これならば、「超民主主義の波」と改めていう言葉ではなくなる。昔から、自然に出てくる「気持ち」である。ただ、昔とは違って、現在はすべてをお金という価値基準で判断する、お金という視点から物事を見てゆく、すべてをお金に換算するという資本主義的ものの見方が強すぎる、私たちの心に強く染み込んでいる。
[個人中心で動く]
◎今回の金融危機で、先進諸国の国民のある程度の人々は、そのような視点を棄て始めるのではないだろうか。その前段階が、企業中心ではない、「オープンソース」や「フリーソフト」や「フリーマーケット」や「オークション」の興隆として開始しているように思える。これはどちらかといえば、「個人中心」で動く。そこに仲介企業が入るとしても。
[物質中心から精神中心へ]
◎これは「物質中心」から「精神中心」への移行ではないだろうか。この「物質中心」のど真ん中にあるのが「お金」である。この「お金」に対する執着心が薄まれば、「精神」が浮上してくる。
[心の交流で応じる]
◎相手の行為に対して、「お金」のやり取りで応じるだけではなく、「心」の交流で応じるというという態度が「興隆」してくる時代になりつつあるのかも知れない。
[ウェブ進化論]
◎それを活発化する手段がネットであるかも知れない。梅田望夫の「ウェブ進化論」があれほど、熱狂的に迎え入れられたのも、新しい時代をそこに感じたからではないか。
[コストがほとんどゼロ]
◎インターネットの興隆によって、「不特定多数無限大の人々とのつながりを持つためのコストがほとんどゼロ」になったことが書かれている。つまり、初期費用や製作コストを個人でもまかなえる時代になった。
[自分の好奇心の赴くままに]
◎初期費用や製作コストがとても低いならば、本業としてではなく、趣味として、自分の好奇心の赴くままに動くことで、他人にも喜ばれる。それが「博愛主義」ではない「超民主主義」だろうか。
[自分の手元にもあり続ける]
◎誰かが言っていたが、ものならば、与えてしまえば、自分の手元には残らないが、「ソフト」や「知識・情報」などは、どんなに大盤振る舞いしても、自分の手元にもあり続ける。
[ジャック・アタリの予言]
◎ジャック・アタリが発した予言がいくつも的中しているという。今回のこの提言「世界を襲う5つの波」、というか予言も世界にとって本当に厳しい内容を含んでいる。
[つらいトンネルをくくって進む]
◎その内で、「超民主主義の波」は最後に提示されており、それ以前に世界はつらいつらいトンネルをくぐって進まねばならないようだ。