真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

心と能力の水路を見出した「ヘレンケラー」

[自然は雄大]
◎自然は雄大であり、偉大であり、私たちの素晴らしい教師でもある。その自然を私たちはせっせせっせと破壊しまくっている。
[自然はぞんざいに扱われる母親]
◎それを考えれば、自然は母親のような存在である。私たちは、母親の存在をありがたがりもせず、母親から育つのに、母親をぞんざいに扱う。私は60歳にしてそれを激しく悔いて涙する。
[地上に湧き出し]
◎自然の雄大さの典型である火山は、地下のマグマが噴き出したものであり、温泉は、地下の水が噴き出すことであり、わき水は地下の水が地上に湧き出したものである。
[マグマ]
◎マグマや温泉やわき水は下(地下)に溜まっている。それが細い通路を見出すと、そこから一気に上昇して地表に吹き出す。
[ヘレン・ケラー]
◎そのことから、私はヘレン・ケラーを思い浮かべる。かなり突飛な発想かも知れないが。彼女の名前を知らない人はいないだろうと思えるほど有名な人である。
参考資料→「ヘレン・ケラー」(fromWikipedia)
[わがまま]
◎幼い(2歳)頃の病気によって、聴力と視力を失い、その結果、話すことさえできなくなったこともあり、非常にわがままに育ってしまった。
[通路を見出せないマグマ]
◎私は、「わがまま」とは、先ほどの、通路を見出せないマグマ・温泉(感情)だと思える。生きている限り、地下にはマグマが溜まる。ヘレンは地下に巨大なマグマを持っていたのだろう。
[ストレス]
◎それは別の言葉で言えば、「ストレス」である。ストレスとは、通路を見出せないエネルギーである。それを無為なことで発散させるのはある意味もったいない。ストレスは変換可能なエネルギーと知るべきである。
[成長とは]
◎人間(個人)の成長であれ、人類(全般)の成長であれ、「成長」とは、この通路を見出し続けてゆくことであると感じる。教師の最大の任務もこれに尽きる。
[噴出させる通路]
◎時代は、「文字」の発明、「紙」の発明、「印刷」の発明、「コンピュータ」の発明と、発明を世に出し続けている。これらは、私たちに、マグマを地上に噴出させる通路を与えてくれる。
[文化という情報の受け皿]
◎それらは、文化という情報の受け皿へ、マグマを噴出させる通路を提供してくれる。逆に、人間はその文化から、知を吸収して、さらなる成長を遂げる。
[文化と個人は通路を介して知のやり取り]
◎故に、文化と個人は、通路を介して知のやり取りをする。そして、互いに高め合っていく。人間を人間たらしめているのは、この文化である。
[バケツ一杯の知]
◎私たちの役目は、巨大な文化という池にバケツ一杯の知を流し込むことであるのかも知れない。
[池から好きなだけ水をすくい取る]
◎それによって、私たちは文化という池から好きなだけ水をすくい取ることができる。しかも、その水は汲めども汲めども尽きることのない不思議の水である。
[ブログという通路]
◎私は、3年前に、「ブログ」という通路を見つけ出して、自分の考えを述べる機会を手に入れた。これは私を鍛えてくれる。本当に有り難い手段(通路)である。感謝、感謝。
[通路を持たないヘレンが自暴自棄]
◎それに対して、発信(発話)という出口(通路)を持たないヘレン・ケラーが自暴自棄的なわがままであったのもうなづける。
[発話という手段を手に入れて]
◎しかし、その後、マグマの出口(通路)、発話という手段を手に入れて、人生が大きく変わり、見事な成長を遂げたことは皆さんもご存じであろう。
参考資料→注)アニー・サリバンについて「絆の法則 〜澤谷 鑛オフィシャルブログ〜 浄化のほどきと愛のむすび(6)」
[低い段階の自暴自棄的なわがまま]
◎世界の、日本の、世の中の、さまざまな悲劇を見聞きすると、このマグマの出口(通路)を、低い段階の「自暴自棄的なわがまま」という形で噴出させたものであると感じる出来事が多い。
[マグマを如何に高いところまで吹き上げさせるか]
◎社会の成長も、個人の成長や人類の成長と同じように、私たちの腹の底に溜まったマグマを如何に高いところまで吹き上げさせるかである。また、その手段をどれだけ持ち合わせているかである。
[毛細管現象]
◎物理学には、「毛細管現象」(fromWikipedia)という言葉がある。それは、「細い管状物体の内側の液体が管の中を上昇する現象」である。
[細ければ細いほど]
◎この管の太さを、実現可能性の程度と質だと考える。細ければ細いほど、質(上昇度)が高いが、逆に細ければ細いほど実現可能性が低い、実現までに時間と努力が必要になるといえる。
[遠い方が高い音]
◎水ではなく空気の場合では、笛には穴がいくつも開けられて並んでいるが、口に近い方が低い音で、遠い方が高い音が出る。
[高くするには長く]
◎口に近い方の穴をふさいでゆくと、次第に音が高くなっていく。つまり、水は毛細管現象で上昇するが、空気も同様に音階を高くするには出口までを長くしなければならない。
[身体と感情と知性]
◎人間には、身体と感情と知性とがある。その内で、知性が最も高いが、知性だけでは何もできない無力である。
[人の世は住みにくい]
◎智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。
[協和を音を奏でる]
◎住みにくさを幾分かなりとも和らげるのが、知性と感情と身体とが一体になって協和音を奏でることである。それが、自分にも周りにも快いものになる。