真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

自分を見たいなら自分から抜け出せ

[突飛もないこと]
◎私は、今のところ、毎日、脳に関する本を読んでいる。そして、そこで突飛もないこと、突拍子もないことを思いついた。
[意識は脳を変える方式]
◎それは、私たちが持つ意識は、脳が脳を変えたいがために作り出した方式ではないかということである。今日はそれについて話したい。
[自分は自分を見ることができない]
◎先ずは、「自分は自分を見ることができない」。自分を見たければ、鏡が必要である。自分を鏡に移し出すことによって、自分を見ることができる。
[自分自身から抜け出す]
◎つまり、自分を見たいなら、自分自身から抜け出さなければならない。自分から抜け出さないならば、自分の尻尾を追いかける犬のようにいつまでも堂々巡りになるだけである。
[脳は脳から抜け出す]
◎それと同じように、脳が自分(脳自身)を見たいなら、脳は脳から抜け出さなければならない。幽体離脱ではないが、どうすればよいだろうか。
[意識]
◎脳が自身(脳自体)を見る方法はあるのだろうか。それは「意識」である。意識とは、脳が脳から飛び出す方式である。意識する部分だけ、意識する時間だけ脳の自動(無意識)化が止まる。もちろん止まるのはごく一部分であるが。
[正常に働いている間は無意識]
◎脳が脳として正常に働いている間は、無意識である。脳は、脳が持っている方式で自動的に働いている。それがうまく機能しなくなった時に、意識が自動的に立ち上がる。
[非常事態]
◎意識が立ち上がるのは、非常事態であることを意味する。このままではいけないということを意味する。
[自民党を見たいなら自民党から抜け出せ]
自民党自民党を見たいなら自民党から抜け出さなければならない。自民党は、政権党の時代には無意識的に自動的に動いてきた。
[国民が立ち上がった]
◎それがうまく機能しなくなったとき、自民党自民党から自ら脱皮できないとき、国民が立ち上がった。そして、自民党を政権(存在基盤)から抜け出させた。
[意識の側に立って動き回れ]
自民党は、これからは意識(野党)の側に立って、動き回らなければならない。脳は脳の側に立って動いているときは無意識である。
[意識を立ち上がらせて]
◎脳が脳を変えようとするときには、脳から飛び出さなければならない。その方式が意識である。意識を立ち上がらせることによって、脳は自分自身を変えることができる。
[階層の全てを見ることができない]
◎ある階層にいるものは、その階層の全てを見ることができない。システム全体を見ることができないものは、そのシステムを変えられない。
[システムを上から眺めよ]
◎その階層の全てを見たいならば、その階層より上に上がらなければならない。そのシステムを変えたいならば、そのシステムを上から眺めなければならない。
[自分の周りを見るのが精一杯]
◎例えば、会社でも、ある課(営業課)の課員(平社員)は、自分や周りの幾人かを見るのが精一杯である。
[課長という座]
◎その課員全体を見たいならば、課長という座に座らなければ見られない。課員を変えたいならば、課長にならなければならない。
[大きな権限を持つ上層部]
◎私は、「「白い巨塔」の再放送(最終回)を見て感じたこと」(2008/03/04)で次のようなことを書いた。

「正しいことをしたけりゃ偉くなれ」は、「踊る大捜査線」での、「いかりや長介」が演じた「和久刑事」のゼリフだ。
構造的な歪みを正せるのは、大きな権限を持つ上層部だけであろう。 という意味では、改革を実行できるのは、内部の人間でしかあり得ない。誰(石原慎太郎?)の言葉か忘れたが、自民党を変えるために、俺は自民党に入ると言った。
私は、財前五郎(唐沢寿明)は政治家タイプであると思える。それに対して、里見脩二(江口洋介)は、仕事一徹、現場主義の職人タイプではないかと思えた。
[部内者は抵抗勢力]
◎また、私は「抵抗勢力とは何者なのか」(2007/01/25)で次のように述べた。
通常、改革・革命は部外者からもたらされる。だから、必然的に部内者はそのような改革・革命に対して抵抗勢力となる。台風は必ず海から陸に向かって吹き上がって来るものである。台風は陸地では発生しない。
[改革を実行できるのは内部者]
◎「改革を実行できるのは、内部の人間でしかあり得ない」とも述べ、「改革・革命は部外者からもたらされる」とも、私は、矛盾したことを述べている。
[革命のキッカケが外から]
◎日本史で、江戸時代に、部外者(黒船)から改革・革命のキッカケがもたらされたが、実際に改革を推し進めたのは、内部の人間でしかあり得ない。
[最上階の人間は最も適任者]
◎また、織田信長豊臣秀吉は、その分裂の時代を統一の時代へと、強引に推し進めていった。このように、革命の担い手は、内部の人間でしかあり得ないが、最上階の人間は最も適任者でもある。
[前頭連合野]
◎脳においても、革命の担い手は、最上階の人間(前頭連合野)が最も適任者でもある。彼は感覚を抑制し、感情を抑制する能力を備える。また、無意識的な行動をも抑制できる。前頭連合野は意識の最適任者である。