真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

シンプル性は自信の現れである。

[日本では失業者が増加]
◎世界の不景気が津波のように日本を襲い、その結果、日本では失業者が増加し、物が売れず、デフレに陥っているという。
[元気な企業や会社もある]
◎しかし、その中にあって元気な企業や会社もある。最近「ニトリ」が若くて元気だが、私は、「ユニクロ」をグーグルニュースサイトでググって見た。
[ニトリユニクロ]
◎上であげた「ニトリ」と「ユニクロ」の商品は、低価格を売りにはしているが、超低価格の中国製品に感じる安っぽさが余り漂よってはいない。
[日本女性のブランド離れ]
◎グーグルニュースサイトで見つけた記事「速報/進む 日本女性のブランド離れ」(2009/11/11)from"FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE"から抜粋引用する。

「より安価なファストファッションの台頭により、ブランド離れが進みつつあるため、厳しい状況が続く
(ある女性は)フランスの高級ブランド、ミッシェル・クランからユニクロに乗り換えた。ミッシェル・クランのフェイクの革ジャケットは1万9950円。ユニクロのフェイクの革ジャケットは5900円程度で売られている。
ユニクロやH&Mといったカジュアル衣料品チェーンは存在感を増している。ユニクロを運営するファーストリテイリングは、今年10月に名古屋市内に中部地区最大の売り場面積を持つ店舗をオープンした。同社は国内に約780店を展開している。
[ファストファッション]
◎正直なところ、引用にある「ファストファッション」(fromWikipedia)の意味を知らなかったので、これまたググって見た。そこからの引用。
最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態をさす。「早くて安い」ファストフードになぞらえて、数年前からそう言われるようになった
[収入が最大の要因]
◎女性による、「高級ブランド」から「ユニクロ」への乗り換えは、収入が最大の要因であろう。でも私はそれだけではないと感じていた。
[デフレのどこが悪いのか]
◎それで1年ほど前(2008/12/20)「デフレのどこが悪いのだろうか」という記事をこのブログに書いた。そこからの引用。
私にはもう一つのデフレ、「精神的成長によるデフレ」もあるのではないかと思う。つまり、ものによって得られる喜びから、ものによらないで得られる喜びへと比重・優先順位が移り変わってきていることから来るデフレ。
私の周りでも、「お金のため、ぜいたくな暮らしをするために、あくせく働きたくない」。「生きていけるそこそこの収入があれば、のんびり暮らしたい」。という若者や、中高年も多い。バブルの崩壊以降に、このような考え方の者が増えたのではないだろうかと感じる。
[事柄・行為から来る喜び]
◎ものを持つことから来る喜びから、事柄・行為から来る喜びへと、日本人全体が、あるいは、先進諸国(主に西欧)が移行しているのではないかと思える。
[自己表現志向]
◎それから、高級なものを、ぜいたくなものを持つことから来る自信や自尊心や自己主張を卒業して、自分の能力や才能や努力やアイディアによって自分を表現したいという自己表現志向段階に入っているのではないか。
[シンプルさが売り]
◎また、最近(2009/11/10)、私は「シンプルさが売りの「clipmail」と「MashPad」」という記事もこのブログに書いた。
[受ける理由はそのシンプルさ]
ユニクロの衣料は、私にはとてもシンプルに見える。このシンプルさが、受ける理由の一つではないかなとも感じられる。「ブログ」から「Twitter」へと比重が移ったのもそこに原因の一端がありそうに思える。
[何もしないでも自己主張]
◎というのは、「高級ブランド」は自分を投入しなくても、それ自身が強く自己主張してくれる、アピールしてくれる。その結果、所有者は何もしないでも自己主張できる。
参考資料→(私のブログ)「「無理して高級ブランド」ダサイ 若者に消費感覚異変 : J-CASTニュース」
[自分の人格・個性が問われる]
◎しかし、シンプルでは、それをすばらしいものへと切り上げるためには、自分の能力、才能、アイディアなどなどを投入しなければならない。つまり、自分の人格・個性が問われる。
[料理の食材]
◎例えば、料理の食材でも、味を出してくれるものと、味を入れてやらなければならないものとがある。肉は味を出してくれるが、大根は味を入れてやらねばならない。
[相手次第で如何様にも変わる]
◎逆から言えば、肉の味は個性が強いので、それを変えるのはとても難しい。が、大根の味を変えるのはとても簡単である。相手次第で如何様にも変わってゆく。
[司会者は大根のような存在]
◎司会者は大根のような存在でなければならない。相手の味をどんどん出させて、それをどんどん引き出さねばならない。
[シンプルなほどカスタマイズしやすい]
◎大根は、牛肉とも豚肉とも、さまざまな魚とも、醤油とも、相性がよく、相手に応じて、いろんな大根に変身してくれる。つまり、シンプルなほど、カスタマイズしやすいのだ。
[ブランドに頼り切って自己主張]
◎ということで、私から言えば、「高級ブランド」で個性なくブランドに頼り切って自己主張する人よりも、「ユニクロ」でうまく自己主張する人の方が、何倍も精神的に成熟している。
[挫折は人を強くし能力を高める]
◎私は、いつも感じるのだが、挫折は人を強くし、能力を高め、ますます階層を切り上がってゆく、良い機会であると。日本は、バブルの崩壊と、今回の金融危機でさらに一段と、さまざまな面で高まることを期待する。だから、下手に延命策を講じると、つぶれる可能性の方が高い。