真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

抗議をするとそれが通る、と分かれば

[事業仕分けは好評]
民主党の政治について、事業仕分けはかなり好評であったが、最近の民主党の揺れ、ぶれには相当気にかかる。それで今日はそのことについて書きたい。
[地域主権と地域エゴ]
◎私は以前(2009/09/23)「八ツ場ダムから見る民主主義と地域主権と地域エゴと」という記事をこのブログに書いた。そこから引用。

政府が掲げた目標の実現に向けた国全体の予算配分という視点から、見ていくという大人の態度が国民全員に求められる。それを確保保証した上で地域主権は成り立つ。それがなければ単なるわがままに堕してしまう。
今回から厳密に「政府が掲げた目標の実現に向けた国全体の予算配分という視点」を最優先させねばならない。それを理解した上で、地域住民は、要求を出してゆかねば、地域主権とは呼べない。それを求めねば、民主党自民党と同じ轍を踏む。
[必ず抵抗に出会う]
◎今まで実行していたことを変更するならば、必ず抵抗に出会う。それは最初から分かっていたことである。
[昼と夜は必要だ]
◎さらにそれの少し前に(2009/09/17)「政治による陰と日向、昼と夜は必要だ」という記事も書いた。そこから引用。
政権交代によって、オセロゲームのように、今まで白であった場所は、黒に反転するかも知れない。それは避けることができない。避けるべきでもない。
民主党政権は、それを恐れてはならない。最優先させるべきは、巨大な借金の山を切り崩すことであるのだから。
より多くのものを白へと反転させる努力は必要ではあるが、白を黒へと反転させることをためらうべきではない。
[政策転換]
政権交代を国民が望んだ最大の理由は、今まで白であったものを黒に、逆に、今まで黒であったものを白に転換してほしいがためである。
[政権交代を望む意味]
自民党と同じ政策を望むならば、政権交代を望む意味がない。自民党政策に強い不満を抱いていたからである。
[民主党政策への強い抵抗勢力]
◎しかし、自民党政策から恩恵を受けていた人、集団、組織が必ずいたわけで、それらは、民主党政策への強い抵抗勢力に変身する。
参考資料→(私のブログ)「抵抗勢力とは何者なのか」
[資源は限られている]
◎資源(特に税金)が潤沢に、すべてに行く渡るほどあれば、配分に大きな注意を払う必要はないだろう。しかし、日本では、その資源は、どんどん限られてきている。
[配分をどうするか]
◎とすれば、その配分をどうするかである。方法は二つ。広く薄く均等に配分するか。どこかに重点を置くという軽重の差をつけるか。
[民主党は生活第一]
民主党は、生活第一を掲げた。それに向けて政策を掲げた。だのに、抗議が来れば、その抗議によって、決断がぐらつく。
[抗議が殺到する]
民主党に、抗議をすれば、それが通ると分かれば、これからは抗議が殺到するだろう。それは絶対に避けてほしい対応である。
[兆しが速くも現れる]
◎でもしかし、その兆しが速くも現れている。特に気がかりなのは、抗議する側が、メディアへの露出を意識して、著名人を前面に押し出して、テレビや新聞での報道をねらう態度である。
[テレビで政策変更を訴える]
◎スポーツ界が、有名選手を前面に出して、テレビで政策変更を訴える。ノーベル賞受賞学者たちが、これまたテレビの前で決定変更を訴える。
参考資料→「中村紘子さんら、仕分けの文化予算縮減に抗議 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)」(2009/12/07)
参考資料→「五輪メダリストが事業仕分けに抗議会見 - スポーツニュース : nikkansports.com」(2009/12/02)
参考資料→「「取り返しつかない」ノーベル賞受賞者が仕分け批判 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)」(2009/11/25)
[一般庶民の声はかき消される]
◎これをするならば、あるいは、これが功を奏するならば、一般庶民の声なき声は完全にかき消されてしまう。これでは、自民党献金の額で政策に差をつけてきた態度と同じになってしまう。
[無党派層の存在]
民主党といえども、票を意識せざるを得ないのは分かるが、高き声、甲高い声のみを取り上げる傾向が強くなると、無党派層の存在が見えなくなってしまう。
[政党の動きを冷静に見つめる]
無党派層は、声を張り上げないが、政党の動きを冷静に見つめて、投票行動で、態度を鮮明に出す。