真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

普天間問題と天皇の政治的利用から見えること

[民主党の支持率が下がり始めた]
◎私は自分のこのブログで「民主党に望みたいことは仕組み作り」と述べた。そこで、最近民主党の支持率が下がり始めたのを懸念する言葉を吐いた。
[評価の頭を再び持ち上げる]
◎が、逆に私自身は、民主党に対して、「なかなかやるじゃないか」と下がりかけていた評価の頭を再び持ち上げている。それについて述べてみたい。
[天皇陛下との会談を当初拒否]
◎私が民主党に対して評価を上げた理由の一つ目は、宮内庁羽毛田信吾長官が、来日する中国の習近平国家副主席と天皇陛下との会談を当初拒否したにも関わらず、民主党からの強い要請でそれは実現したことである。
[実現して本当に良かった]
◎私はそれが実現して本当に良かったと思っている。そして、会談実現への強い要請に対して、さまざまなところから批判が上がっているが、それも良いことだと思っている。
[自民党は政治的利用だと非難]
◎例えば、時事ドットコムによる「自民、政権批判強める=天皇特例会見、普天間問題」という見出しから分かるように自民党からは政治的利用だと強い非難の声が上がっている。
[宮内庁懸念]
◎また、 YOMIURI ONLINE(読売新聞)の「天皇陛下と中国副主席14日会見…宮内庁懸念 」という見出しから知れるように、宮内庁も強い不快感を表している。
[天皇の政治利用の懸念]
◎一官僚である、宮内庁羽毛田信吾長官が、わざほざ記者団に対して、「憲法下の陛下の基本的なあり方にもかかわる」と、天皇の政治利用の観点から懸念を表明した。
[中国は天皇との会談実現を評価]
◎もちろん、中国は天皇との会談実現を評価している。民主党の対応に満足しているようにも思える。
参考資料→「【中国ブログ】中国人が考察する『天皇特例会見』が実現した理由 2009/12/16(水) [サーチナ]」
[中国への強いメッセージ]
◎私には、これらは民主党から中国への強いメッセージであると感じる。「批判を受けるほどのことをしてまでも、中国を特別扱いしたんですよ」と。
[中国への厚遇振りを証明]
◎だから自民党宮内庁からの民主党への批判は、「中国への厚遇振りを証明」できるので大歓迎であろう。私から見れば、自民党は、民主党の行為を中国に知らせる小間使いの役をしているようなものである。
[批判が上がれば上がるほど]
◎ということで、「批判が上がっているがそれも良い」としたのは、批判が上がれば上がるほど、中国に対する強力なアピール(それほどのことをしてまで会談を設定したんですよとの)になるからである。
[批判合戦は事前打ち合わせの掛け合い?]
◎だから、私は宮内庁羽毛田信吾長官と小沢幹事長との批判合戦は、事前打ち合わせの掛け合いでの批判かなと勘ぐりたいほどである。
[普天間問題]
◎他方、題名、「普天間問題と天皇の政治的利用から見えること」の普天間問題に関して、「普天間飛行場:移設先検討を指示 首相、関係閣僚に - 毎日jp(毎日新聞)」とあるように、これはアメリカよりも沖縄を優先させるとのメッセージでもある。
[自民党アメリカ追従外交を批判]
民主党は、元々、自民党アメリカ追従(従属)外交を強く批判していた。だから、普天間問題の先送りは、アメリカに対する従属的外交はしませんとの明確なメッセージでもある。
[譲れない社民党]
◎これも社民党に関して「譲れない社民党、連立離脱を辞さない考え…普天間は?」とあるように、社民党普天間問題に強い抵抗を示している。
[普天間問題に対して社民党と同じ考え?]
鳩山首相は、それを利用しているのではないか、と私は勘ぐりたくなる。つまり、鳩山首相自身も普天間問題に対して社民党と同じような考えではないのかと。あるいは、アメリカよりも社民党を優先します(友愛)というメッセージか。
[アメリカよりも沖縄を優先]
鳩山首相アメリカよりも沖縄を優先させているのではないかと感じる。もしそうならば、鳩山首相は、本気で「友愛」を訴えているのだと思える。
[核廃絶を訴えられない]
◎これは、アメリカの核の傘の下にいる限り、本気で、核廃絶を訴えることはできない。それは余りにも偽善である。
[中国との本気の友好的な外交]
◎また、アメリカの核の傘の下にどっぷりいる限り、中国との本気の友好的な外交、付き合いはできない。核の傘の中から手だけ出して握手するに等しい行為であるからだ。
[どういう結論になるか]
◎ということで、先ほどの、中国の習近平国家副主席と天皇陛下との特例会見と、普天間問題の先送りとを合わせて考えると、どういう結論になるだろうか。
[アメリカ、中国、日本の正三角形外交]
民主党(少なくとも鳩山首相小沢幹事長)は、アメリカ、中国、日本の正三角形外交へと外交方針・姿勢を明確に取り始めたと思える。
[東アジア共同体構想]
鳩山首相は、「東アジア共同体構想」(from:NIKKEI NET(日経ネット)を打ち上げ、アジア域内で「民主主義を発展させることで、貿易、金融、防災、環境など様々なレベルの協力が促進され、共同体実現が近づく」と訴える。
[アジアへ軸足を移し始め]
東アジア共同体構想を表明することで、日本は、少なくとも、民主党政権は、アメリカ一辺倒から、アジアへ軸足を移し始めている。
[はっきりした方針で行われている]
◎さらにこれも考慮に入れれば、習近平国家副主席と天皇陛下との特例会見と普天間問題の先送りが、はっきりした方針で行われていると感じられる。