真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

外交は拒否から始まる

[自民党アメリカ追従従属外交]
◎私は、以前(2009/12/20)、このブログで「普天間問題と天皇の政治的利用から見えること」という記事を書いた。そこから抜粋引用。

民主党は、元々、自民党アメリカ追従(従属)外交を強く批判していた。だから、普天間問題の先送りは、アメリカに対する従属的外交はしませんとの明確なメッセージでもある。
また、アメリカの核の傘の下にどっぷりいる限り、中国との本気の友好的な外交、付き合いはできない。核の傘の中から手だけ出して握手するに等しい行為であるからだ。
東アジア共同体構想を表明することで、日本は、少なくとも、民主党政権は、アメリカ一辺倒から、アジアへ軸足を移し始めている。
[苛立ちが日本人に溜まった]
自民党は、アメリカに対して屈辱的「従属的外交」をずっと続けてきた。それに対する苛立ちが日本人の間に溜まっていた。特に沖縄県民には。
[アメリカに「No」を突きつけた鳩山首相]
◎苛立っていた一人である私は、だから、普天間問題でアメリカに「No」を突きつけた鳩山首相に拍手を送りたい気持ちである。よくぞそこまでやってくれたと。
[軍事面でアメリカに負い目]
◎私は、日本は、軍事面でアメリカに負い目を負っているという意識は持たなくてもよいと思っている。それ以外の貢献を日本はさまさまにしてきたのだから。
[対中国、ロシアへの軍事的拠点]
◎さらに、アメリカにとって、日本は、対中国、対ロシアへの軍事的拠点として、重要な場所に位置する。韓国では、中国・ロシアに近すぎる。
[アメリカが日本を手放すことはしない]
◎だから、アメリカが日本を手放すことはしないだろう。逆にアメリカの方から折れてくるかも知れない。その兆しはすでに垣間見える。
参考資料→「米国務次官補、在日米軍の重要性強調」=from" YOMIURI ONLINE(読売新聞)"
参考資料→「朝鮮半島と中国・台湾海峡を主に見据える日本と違い、米国は西太平洋からインド洋の奥まで視野に入れている。軍の再編で日本はその「戦略的根拠地」となり、地球の半分、東半球をカバーする米軍を支えているというのだ。
「米軍にとっては、日本列島はいまや米本土と同じ位置付けなんです。座間には陸軍司令部まで移転してきた。その日本に手を出したら米国は許さない。むしろ、米国側にとっては日米安保を切られる方が怖いんです」」

[日本の軍事施設が攻撃対象]
◎もう一つ考えなければならないのが、中国・ロシアと軍事衝突があれば、日本の軍事施設が真っ先に攻撃対象になる。この位置的不利を交渉の材料に使うべきである。特に大書して示すべきである。
[不公平を知っておくべき]
◎日本はこのような危険性を抱えているのだと、アメリカや日本国内に訴えるべきである。方や、アメリカ本土は、無傷でいる可能性が高い。この不公平を知っておくべきである。
[行き詰まり想定し代案検討]
◎事実、「在日米軍再編:普天間移設 米政府高官「日米同盟に危機はない」=from"毎日新聞"とか、「普天間決着「悲観的」=行き詰まり想定し代案検討を−アーミテージ氏」=from"時事ドットコム"とかの反応が、アメリカから出ている。
[外交は拒否から始まる]
◎外交は拒否から始まる。そして、いくつものカードを示しながら、妥協を図っていく。今までの自民党政権は、カードを全く用意せずに、交渉に当たってきた。外交官はポーカーの特訓をすべきである。
[交渉人]
◎例えが良くないが、今回の出来事は、人質を取っての立てこもり犯人と警察の攻防だとも見える。私は、「交渉人」という言葉を思い出した。日本も交渉が上手くなるべきである。
[日本が普天間移設を人質に]
◎例えの中で、もちろん、日本が犯人で、アメリカが警察という関係である。日本が「普天間移設」を人質に、「アメリカとの地位関係改善の交渉を有利に引き出す」という筋書きを私は見る。
[東アジア共同体構想を表明]
◎日本は交渉を有利に引き出すために、カードとして、「東アジア共同体構想を表明」し、アメリカ・ヨーロッパ重視から、アジア重視の姿勢を鮮明に出す。
[中国と関係を深める]
◎そして、さらなるカードとして、「中国と関係を深める」という演出をする。そのことによって、中国とか北朝鮮とかとの軍事的危険性も減らせる。
[日本は時代の先を行く手本]
◎中国にとっては、日本は時代の先を行く手本である。かつて、日本にとってアメリカがそうであったように。日本には技術とか知的財産がよだれが出るほど転がっている。
[アメリカから距離を取る時期]
◎日本は、さまざまな意味において、衰退に向かっているアメリカから距離を取る時期にさしかかっている。今回がそれを実行に移すまたとない機会である。
[アメリカを揺さぶることによって]
◎今回のような「普天間移設」問題を突きつけて、アメリカを揺さぶることによって、アメリカの考えや立場や国内事情が見えてくる。
[実に大きな収穫]
◎だから、この普天間問題は、日本にとって、実に大きな収穫であったといえる。また、日本が世界に向けて外交を展開した初めてのケースといえるかも知れない。
[日本が本気で外交を展開]
◎これによって、世界は、日本が本気で外交を展開し始めたのではないかと感じでいるのではないか。と言うことで、民主党政権による本気の世界外交を期待する。
[経済協力外交、文化外交]
◎また、アメリカが展開した、軍事力による世界外交から、経済協力、また文化的交流による文化外交を日本が本格的に展開することを希望する。
[経済的貧富、文化的格差をなくしていく]
◎目標、目的は、世界を経済的貧富、文化的格差をなくしていく方向を目指す。これを「友愛」を掲げる日本の基本外交姿勢としてほしい。