真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

若者にとって将来性のない国、日本

[若者に夢を持たせる政治を]
◎私には4人の子供たちがいる。そのこともあり、「若者に夢を持たせる政治を」(2008/09/27)という記事をこのブログに書いた。そこから抜粋引用。

今の政治は若者から夢を奪うような政策をどんどん進めている。生きる意欲も、働く意欲も、学ぶ意欲も奪うのが目的かのような社会的流れがどんどん侵攻(進行)している
[日本を悲観し世界に出て行く]
◎その子供たちが日本を悲観し世界に出て行こうとしている。ということもあり「未来から見捨てられるような政治をするな」(2008/08/09)という記事も書いた。そこから抜粋引用。
若者こそ、閉塞状態で、息苦しさにあえいでいるということを、大人たちは深く知るべきである。若者への投資なくして、日本の再生はあり得ない。
参考資料→「「日本ではもう働けない」 海外移住を決意した人たち」=from"J-CAST会社ウォッチ"
[日本衰退への悪循環]
◎しかし、「デフレスパイラル」という言葉があるが、少子高齢化など、日本を衰退へと向かわせる悪循環の渦の中に、日本が完全に巻き込まれて、そこから抜け出すことができなくなっている。
参考資料→「デフレーション」(fromWikipedia)
[社会保障制度]
◎それで「社会保障制度」などを中心に日本の現状などを見ていきたい。なお「社会保障制度」の定義は
社会保障とは、個人的リスクである、病気・けが・出産・障害・死亡・加齢・失業などの生活上の問題について貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定させるために国家または社会が所得移転によって所得を保障し、医療や介護などの社会サービスを給付すること、またはその制度
[若者への負担が余りにも大きい]
◎要するに、「個人的リスク」を国が補償するのが「社会保障」であるが、それを大きく担わされているのが若者である。若者の負担が余りにも大きくなりすぎている。それを見ていきたい。
参考資料→「日本の若者は高齢者の奴隷だ」=from"J-CASTニュース"
[年金制度]
◎まず、「年金制度」に関しては、「社会保険庁」は、国への信頼の根幹を揺るがす「宙に浮いた年金」を始め、数々の不祥事を起こし、2009年いっぱいで廃止となり、「日本年金機構」が新たに発足した。しかし、これは単なる国民への目くらましでしかあり得ない。
[信頼は完全に揺らぐ]
国民年金を始め諸年金制度への信頼は完全に揺らいでしまった。例えば、「国民年金納付率さらに悪化 4〜10月、昨年を下回る」=from"asahi.com朝日新聞社)"から抜粋引用。
厚生労働省は14日、09年度4月〜10月の国民年金の保険料納付率は58.0%だったと発表した。過去最低だった昨年度の同期(59.9%)より1.8ポイント低くなっており、厚労省は不況による収入減や、年金記録問題が影響しているとみている。
[医療制度]
◎年金制度も崩壊の坂を転がっている。年金だけでなく、「医療制度」も屋台骨が腐ってボロボロになりかけである。それを少しでも遅らせるために「後期高齢者医療制度」が生まれた。その目的の一つ。
高齢化に伴う医療費の増大が見込まれる中で、現役世代(15~64歳)と高齢者(65歳以上)の負担の公平化を図るため。
老人保健制度は高齢世代の保険料の扱いが不明確。現役世代の「拠出金」が増え続けている状況で、必要な費用が際限なく現役世代に回される仕組み。
[後期高齢者医療制度]
◎「後期高齢者医療制度」は「必要な費用が際限なく現役世代に回される仕組み」を是正するという面もある。これも批判が多いが、反面この制度を潰すと、「若者への配慮」は吹っ飛んでしまう。とにかく、日本は若者への心配りが余りにもなさ過ぎる。
[若者が荒れる]
◎それに引き替え、若者が荒れることへの批判は手厳しい。日本は老人大国になってしまっている。これでは、衰退を早めるばかりではないか。
[若者たちが新しい日本を模索]
◎私は今NHKの「龍馬伝」を見ているが、その時代のように、「怒れる若者よ、立ち上がれ」と叫びたい。だめな徳川幕府に対して若者たちが新しい日本を模索する中で明治維新がそこから芽を吹いた。
[国の借金]
◎若者へは厳しいと言えば、「国の借金」は今の中高年が借金を重ねたのに、その借金を返そうと実行に移す気配はさらさらない。「国の借金、最大の973兆円に=国民1人当たり763万円−10年度末見込み」=from"時事ドットコム"から抜粋引用。
国債や借入金などを合計した「国の借金」が、2010年度末見込みで、過去最大の973兆1626億円に達することが25日、政府が国会に提出した予算関連資料で分かった。国民1人当たり約763万円の借金を背負っている計算となる。
[借金大国日本]
◎先進国で、これほどの借金大国はない、飛び抜けている、世界で抜きん出ている。これがすべて若者の肩に背中に背負わされるのである。自分たちの利益を強く求める中高年の方々はそれをおわかりだろうか。
[高齢化]
◎先進国になれば、避けて通れない巨大な問題=「高齢化」。「高齢化社会」(fromWikipedia)から抜粋引用。
高齢化と少子化とは必ずしも同時並行的に進むとは限らないが、年金・医療・福祉など財政面では両者が同時進行すると様々な問題が生じるため、少子高齢化と一括りにすることが多い。
[重荷が倍加]
◎高齢化によるマイナス、若者に降りかかる社会保障の負担という重荷を今まで述べてきたが、さらに少子化が加わることで、その重荷が倍加する、ダブルパンチを食らい続ける。
[少子化]
◎高齢化と同時進行している「少子化」。「少子化」(fromWikipedia)から抜粋引用。
経済発展と生活水準の向上に伴う出生率と死亡率の変化には、多産多死から多産少死、少産少死へ至る傾向があり、人口転換と呼ばれる。
多くの先進諸国では死亡率が下げ止まる一方で出生率の低落が続き
正規雇用の拡大に伴う労働環境や低所得者層の増加、更に社会保障や治安など社会全般に対する不安感が依然として強いことを理由に、今後の景気や施策次第では出生率はこれからも下がり続けるだろうと主張する識者も少なくない。
[生活保護費]
◎賃金が得られなくなる高齢や、失業によって、「生活保護費」は、「高齢世帯の生活保護受給数が右肩上がり―厚労省・福祉行政報告」=from"ケアマネジメントオンライン"である。
生活保護受給者は被保護世帯数、被保護実人員ともに右肩上がりの伸び。実際に保護を受給している「被保護実人員」では全国で176万7,884人
[非正規雇用制度]
◎さらに若者を襲っている「非正規雇用制度」。一度「非正規雇用」を受け入れると、労働者も、雇用者もそこからは抜け出せなくなる。
「賃金の総額を示す名目雇用者報酬は0.7%減と、4年連続のマイナスを見込む。デフレ進行や非正規雇用の増加を背景に、一人あたりの賃金の減少が続くとの予測」=from"NIKKEI NET(日経ネット)"
参考資料→「3.9%減の過去最悪に=09年雇用者報酬−デフレや非正規拡大で」=from"時事ドットコム"
[日本に希望は託せない]
◎などなどを考えると、私は自分の子供たちに、日本から脱出するなとはいえない。子供たちも、私も、日が沈みゆく、衰退の坂を転げ落ちる日本に希望は託せない。