真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

フリーミアムと大道芸

「フリー/無料」
◎ネット世界では「フリー/無料」がどんどん増えている。マイクロソフトの「オフィス」さえ無料にしようというご時世である。
参考資料⇒「誰か番組表をただで郵送する会社を設立してください」
参考資料⇒「オフィスソフトがそろい踏み」
参考資料⇒「マイクロソフトが国内でも無償のWeb版Office、今秋にベータ公開」=from"ITpro"
フリーミアム
◎最近では「フリー/無料」に対して、もっと正確を期すために、「フリーミアム」(fromWikipedia)という言葉もよく見聞きする。
そのきちんとした定義を知るために、"Wikipedia"で調べてみた。そこからの引用を二つ。

フリーミアム」(Freemium)という単語は、「フリー」(Free、無料)と「プレミアム」(Premium、割増)という、ビジネスモデルの2つの面を組み合わせて作られたかばん語である
基本的なサービスを無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能について料金を課金する仕組みのビジネスモデルである
例えば、「The New York Times(NYT)は2010年1月、従量課金プランを2011年より開始すると発表した。読者は、一定数の記事には無料でアクセスできるが、その数を超えると購読料の支払いを求められるようになる」from「グーグルCEOシュミット氏が講演、「新聞社はオンラインで利益をあげられる」」=from"CNET Japan"
「金なし快適生活13年」
◎所で、「フリーミアム」よりも、すごい方式、完全にフリーだけで生活しているニュースを見つけた。文明世界の中でのある種の方法的には原始生活である。
それが、「金なし快適生活13年の秘密」である。その実践者の言葉をそこから引用。
「私達は皆、必要な物を手に入れることができるのです。皆、交換で提供し合える何かを持っているのですから。」眠る場所は、誰かに空き家にしている別荘を提供してもらい、そのお返しとして庭木の水やりや、飼い猫の餌やりをしてあげる。洋服は誰かのお古をもらい受け、本は交換で手に入れる」
「物々交換だけで生活」
◎もっとも、彼女が物々交換だけで生活できるのは、他の人々が金銭生活をしているからではないか、かなり援助的善意に支えられているから、そこに頼っているのではないかという気持ちもするのですが、とにかく「物々交換だけで生活でき」ているようだ。
キリスト教の言葉を思い出す」
◎彼女の話を聞いて、「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません」「何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい」「明日のことを思い煩うな」「あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです」というキリスト教の言葉を思い出す。
参考資料⇒「ただ友の輪を広げよう」
「高機能高容量版を有料で提供」
◎話を「フリーミアム」に戻す。基本機能に限定された使用に対しては「フリー・無料」にし、そこに容量アップとか、機能追加とか、量や質をアップしたい人向けに高機能高容量版を有料で提供する。
「その方式がだんだん定着」
◎そういう方式がだんだん定着しつつあるように思える。ネット内には、そのような方式を採用するサイトがどんどん増えているようである。
「メールソフトなどなど」
◎例えば、「Evernote」、多くの「ブログ」、「Google」の様々なアプリ、例えば、「Picasa3」、「iTunes」などのマルチメディアアプリ、「firefox」などのブラウザ、「Yahoo!」などのメールソフトなどなど。
「大道芸、大道販売」
◎私はこれらの方式を見聞して、珍しい芸を見せて、見物人をたくさん集める「大道芸」、「大道販売」を思い出した。まずは芸を見せて人を寄せ集める。
「最初から期待していない」
◎そして、たくさん集まったところで、最後に寄付を募ったり、物品の販売をする。集まって芸を見物した全員が払ってくれる、買ってくれるとは最初から期待していない。
「1割でもお金を出してくれれば」
◎そのうち、1割でもお金を出してくれれば、商品を買ってくれれば、よしとする。私も子供の頃、大道販売の巧みな言葉、魅力的な話内容に真剣に見入ったものであった。
「たくさんの人を集める」
◎まずは有料にしないことで、とにかくたくさんの人を集める。そのことで、口コミによって、知名度が上がる。今はブログやツィッターなどと言う便利で手軽なクチコミ手段があり、それらによって、またさらに人を呼び集める。という好循環を生む。
「集客力と知名度アップ」
◎そのようにして生まれた集客力と知名度アップによって、今度は広告もたくさん集まる。広告がたくさん集まるとそれにつれて広告掲載費も高くすることができる。これまた好循環が生まれる。
「広告掲載による収入」
◎有料会員による収入と、広告掲載による収入と、二つの方法によって、サイトが維持出来る。それだけではないもっとすごい収入の道もある。
「販売や広告募集に利用できる情報」
◎それは、サイト訪問(ビジター)によって得られる情報(登録による個人情報など)やデータ(クリック回数、人気アイテム、滞在時間などなど)が、資料として、販売や広告募集に利用できる。
「情報がお金を生む」
◎そのようにして手に入れたデータ、資料、情報が、お金を生む。これらの情報を加工して、広告企業や販売企業などに売ることによってお金が儲かる。
「詫びる必要もない」
◎だから、ただでサイトや機能を使う利用者は、ただで申し訳ないと詫びる必要もないのである。利用者が使う事自体によって、運営者側はお金が手に入る仕組みを持っているのだ。Win-Winの関係にあるのだ。
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略(fromアマゾン)
週刊 ダイヤモンド 2010年 3/13号 [雑誌](fromアマゾン)