真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

教育とは、学び手が「知っ」て「止め」て「考え」て「広がる」ことである。

「教育とは」
◎「教育とは、学び手が「知っ」て「止め」て「考え」て「広がる」ことである」という題名を思い浮かんだ。これについて書こうと考えた。
守破離
◎そうすると、そこから「守破離」という言葉が思い浮かんだ。言葉の朧気な意味はわかるが、正確に説明できない。それでGoogleで検索してみた。
「今までの型を越える独自世界」
◎検索結果のトップに表示されたのがこのサイト(ページ)「「守」「破」「離」とは」であった。そこから引用。

受け継いだものを守り、現代(いま)に合わなくなったものを捨て去り、そこに新しく、独自の工夫を加え、それを繰り返す。そして今までの型を越える、独自の世界(オリジナリティ)を創り出していく
「多面的視点から見よう」
◎なお、自分のブログ内でも使ったことがあるかどうか検索してみた。そうすると、「多面的視点から見よう」(20070410)でこの言葉を使っていた。そこから引用。
受け継がれたものごとを守るだけでなく、 現代に合わなくなった部分を捨て去り.そこに 新しく、独自の工夫を加え、そして今までの型を越える守破離が必要である。
「自分の未熟さに恥じ入る」
◎自分の言葉と他からの引用がほとんど同じなので、その時も同じページからの借用なのだろう。その時には引用だと明記していない。自分の未熟さを大いに恥じ入る。
「あらゆる知についても妥当」
◎話を戻すが、このページは、技術について書かれたものであるが、あらゆる知についても妥当する。もちろん、教育についてもそのとおりである。それを対比で示す。
「知って止めて考えて広がる」
◎学び手が「知っ」て「止め」て「考え」て「広がる」。1)「受け継いだものを守る」=「知る」⇒2)「合わなくなったものを捨て去る」=「止める」⇒3)「独自の工夫を加える」=「考える」⇒4)「独自の世界(オリジナリティ)を創り出していく」=「広がる」。
「正反合の弁証法
◎また、「守破離」とは、正反合の弁証法ではないかと思う。「守」=「正」、「破」=「反」、「離」=「合」。ここで、「離」=「合」は、意味的に正反対ではないかと感じられるかもしれない。
「離の意味」
◎そこで、先程のサイトでの「離」の解説を見ると、「最後の段階では、指導者のもとから離れて、自分自身で学んだ内容を発展させていきます」とある。
「同じ事柄を異なる視点から」
◎「発展」させるとは、「あるものに、改良を加えてより良いものへと変化」させることである。「変化の方に重点」(「離」)をおくか、「改良を加える方に重点」(「合」)をおくかの違いであり、同じ事柄を異なる視点から述べている。
「増加する小学生の校内暴力」
◎私は、以前(2006/10/17)このブログで「増加する小学生の校内暴力」という記事を書いた。そこから引用。
文部科学省は、小学校で校内暴力が増加している理由として、"感情のコントロールがきかない"、"忍耐力不足"、"自己表現力の貧弱さ"、"人間関係を築く力の低下"が増加傾向にあるのが一因と指摘する。
「しつけにおいても」
◎しつけにおいても、「守破離」、「弁証法的展開」、学び手が「知っ」て「止め」て「考え」て「広がる」展開をさせていくべきである。
「暴力という解決方法」
◎子どもたちに、今まで通用していた、感情のコントロールがきかないことから来る、「暴力」という解決方法を、破らせる、反させる、止めさせる。
「良い方法を考えさせる」
◎そして、さらに良い方法を考えさせる。そのことによって、「自己表現力の貧弱さ」が改善され、「人間関係を築く力の低下」が修復されていく。
「上へ向けて表現する」
◎先程の自分のブログ記事から引用。
文科省は"忍耐力やコミュニケーション能力の足りない児童が、気持ちを言葉で表現できず、暴力に走るケースが多いようだ"、という。 感情が、上へ向けて理性と手を組んで表現されるか、下へ流れて腕力として表現されるか。上へ向けて表現するように指導するのが教育だ。
「指導者からの一方的な説教」
◎だのに、往々にしてあるのが、説教をして終わりにすることである。指導者からの一方的な説教では、子どもたちが考えて納得して自ら変わっていくという姿勢が、作られないことが多い。
「心への納得心からの納得」
◎子どもの心への納得がなされていないならば、説教後しばらくはおとなしくしているが、すぐまた同じことが繰り返される。絶対に必要なのが、「子どもの心への納得、心からの納得」である。
「またまた説教」
◎子どもが同じことを繰り返せば、指導者は、「この前言い聞かせただろう、なぜわからないんだ」とまたまた説教に走る。これでは指導者の一人相撲が繰り返されるだけである。
「じっくりと取り組む」
◎子どもたちは、土俵外で背を向けたままである。子供を同じ土俵に上がらせて、じっくりと取り組む必要がある。強引な指導でも有効なのは、「じっくりと取り組む」態度があるからである。
「個人の心に響かない集団授業」
◎今の集団授業でも同じことが言える。個人個人の心に響かない集団授業では「守破離」、「弁証法的展開」、学び手が「知っ」て「止め」て「考え」て「広がる」展開はできない。
「関わることによって初めて伸びる子」
◎もちろん、この方法でも成長する子どもがいるのは確かだが。それは全体の3分の1程度の子どもたちであろう。放っといても伸びる子と、関わることによって初めて伸びる子とがいる。
「理性を上乗せさせる」
◎感情より上の階層に、理性を上乗せさせる。その理性に感情を抑制させて、理性的な対応をとらせる。それがしつけである。じっくりと取り組む必要がある。
「発展、成長、向上」
◎低い階層からより高い階層へと登ってくのが、発展であり、成長であり、向上である。その方法は、「守破離」、「弁証法的展開」、学び手が「知っ」て「止め」て「考え」て「広がる」展開である。
弁証法的展開」
◎これは、親の子供への躾でも、上司の部下への指導でも、教育者の生徒への指導でも、自分の知ヘの取り組みでも、創造性でも、発展、成長、向上が関わる内容なら全て同じである。